EUに関しては
- 加盟国の財政問題
- 除名・離脱問題
- 域内の各国対立
- おしよせる難民問題
- テロ対策
- トルコその他の加盟問題
- イギリスの離脱、そして
- スペイン・ポルトガルの赤字問題
が新しく加わりました。
公約「うそ」認める幹部 「投票後悔」の声も
「離脱派のキャンペーンで起きた間違いの一つだ」。離脱派を引っ張ってきた一人、英国独立党(UKIP)のナイジェル・ファラージ党首が24日のテレビ番組であっさりと間違いを認めたのは、英国がEU加盟国として支払っている拠出金の額だ。:毎日新聞2016年6月27日
EU離脱訴えたファラージ氏、英国独立党党首を辞任
6月の国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を訴えた英国独立党(UKIP)のファラージ党首(52)が4日、党首を辞任すると発表した。「英国をEUから離脱させるのが政治家としての目的だった。自分の役割は果たした」と説明している。欧州議員は辞職しないという。:朝日新聞デジタル 2016年7月4日
流れをふり返ると、次のようになるでしょうか。
- イギリスの国民投票で、離脱派が勝利
- 残留を訴えていたキャメロンが首相辞任を表明
- 離脱を訴えていた独立党(2015年の総選挙ではかなりの得票率だったらしい)のファラージ党首が、国民投票前に表明した数値が誤っていたことを認めました。この「うそ」にだまされて離脱に投票した人から批判され、ファラージ党首が「離脱の目的を達した」として党首辞任を表明しています。これが「国民投票を再度実施すべきだ」とする人たちの一つの根拠になっているようです。
- つまりEU「残留か離脱」かを問う国民投票の結果、離脱・残留の双方のトップが、「それぞれ別の責任をとって」辞任することになります。
- 私は残留・離脱どちらの主張にも与(くみ)しませんが、ファラージが「離脱の目的を達した」からではなく「虚偽で扇動した責任をとって」党首を辞任する、と言うほうが正確だと思います。「離脱の目的を達した」とすることで投票前のうその数値を公表したことを隠蔽するとは、あまりにもお粗末ぢゃあ~りませんか。今の日本で言えば、なんの根拠も保証もない「ウソの公約」で当選して、「ウソを認め」辞任するのに等しく、残念ながら、党の信頼性がなくなりました。
- キャメロンの後任を決める保守党首の選挙に、前ロンドン市長が出馬しないと表明
- 先の国民投票で残留を支持したスコットランド自治政府首相のスタージョンがEU(ブリュッセル)へ出向いて「スコットランドは残留を支持した」と主張したらしいのですが、EUからは無視された模様。EUとしては、離脱交渉はあくまでもイギリス首相との交渉であり、まだイギリスの一部であるスコットランドとは交渉しないという意味でしょう。スコットランドが正式にイギリスから独立した後でないとEU加盟交渉には応じられないというのは、部外者から見ても妥当な姿勢です。
- 後任保守党首選挙結果は、現在国内の党員の投票の準備をしているらしく9月頃に判明するようですが、もっぱら女性のメイ内務大臣〔NHK 2016/07/06〕が新党首になり自動的に新首相になりそうだとのこと。メイはEU残留派に属していたけれども、首相になれば国民投票の結果を尊重して離脱交渉を進めていくとのことで、これまた妥当なところでしょう。
今後のイギリスの見通しですが・・・・・・
- スコットランドで、イギリスからの独立を求める住民投票が、またまた実施されるのかどうか。もし実施されるとするなら、その結果がどうなるか。イギリス全体のEU離脱決定(2016年6月23日)を決める2年ほど前に、スコットランドで住民投票(2014年9月18日)がありイギリス内に残留することを決めたばかりでした。
- イギリス保守党の後継者は、上記ニュースのようにメイか。そしてメイが新しい首相になるのか。
- また近い将来、イギリスの政権を、引き続いて保守党が担当するのか、それとも労働党が復活するのか。
そもそも
国民投票の結果、離脱派も残留派も、双方のリーダーが辞任して新しい顔ぶれになるわけであり、果たして「今回の国民投票に意味があったのか」が疑問として残ります。
EUの構造的な問題点を指摘しながらも残留を希望するというイギリス政権の意向でしたが、離脱派が国民投票でこの意志を否定し、イギリスは独立する(EUから離脱する)と決めたようです。
国際関係では次の3つがあろうかと思われます。
- スコットランドが独立(イギリスから離脱)するのかどうか、そして単独でEUに加盟するのかどうか。
- このイギリス離脱が、EUがかかえる難問にどう影響するか
- 既に台湾では女性総統が誕生し、2ヶ月先に英国でメイ首相が、4ヶ月先に米国でクリントン大統領が、誕生するならば、女性3首脳が出そろう事になりますが、はたしてこれが吉と出るか凶と出るか・・・・・・(笑)。
- 米大統領選挙で、かりに共和党のトランプが大統領になったとすれば、世界中で大混乱が起ると予想されます。それでもアメリカ国民は、国民の不満を吸収してくれそうではあるけれど外交に関して無知なトランプを選ぶのかどうか。同じく「だまされる」ならトランプもクリントンも変わらないのか。
阿波おどり:
踊るあほうに見るあほう 同じあほなら 踊らにゃ損々
その1 その2
今年2016年の阿波踊り日程は8月12日(金)~15日(月)とのことで、オデジャネイロ(ブラジル)五輪 8月5日-21日の期間中です。五輪を一休みして踊りに熱狂する人がいるのかも(笑)。
プロ野球 異例!東京五輪全期間中断へ 球界挙げて全面協力:スポニチ 2016年6月7日
オリンピック期間中はプロ野球も中断するとしておりますが、これは4年後の東京オリンピック(2020/7/24-8/9)の話であり、ちょうど地球の裏側で実施され夜間に生中継される予定の リオ五輪 2016/08/05-21 の話ではございません!
しかし4年後とは言え、京都の祇園祭(多分2020/7/1-7/31か?)の後半に東京五輪が始まり、この期間中にプロ野球は休むし、五輪直後に阿波踊りがあるらしいなど、この年の夏は、忙しくなりそうですね。
さてさて、皆様はイギリスの国民投票について、どう思われますか。