トランプの大統領就任が迫ってきました。アメリカの対中国方針が変わりつつあるため、中国共産党は環球時報を通じて次のように述べています。
「もしトランプ氏が大統領就任後に一つの中国政策を守らないなら、中国国民は政府に報復を求めるだろう。交渉の余地はない」:newsweek 2017年1月9日
もちろんのことですが
「中国国民は政府に報復を求めるだろう」とは、そういうように中国共産党は国民を「飼育できている」と錯覚しているという意味で
政府に都合の悪いニュース報道を厳しく禁じている
からこそ可能になっている「うぬぼれ」でした。
しかし、実際に「飼育できているかどうか」は
いつもの中国共産党の声明通り、疑問です。
「言うこと」だけではなく「その前提」も間違っているのではないか、と皆様がよくご存じのことです。
言論弾圧は、このように二重の罪悪になるため、論外なのでした。
もしも普段から中国で
中国共産党と異なる論調を認めていたならば、それこそ多様性のある中国でした。
しかし遺憾なことですが現実はまったく逆で、中国は「暴力による言論弾圧国家」なのでした。
絶滅危惧種に指定された感のある中国共産党の、あわれな末路がみえつつあるというところでしょうか。
1972年に中国を訪問し
共和党のニクソンが「1つの中国」に同調したのですが、同時にアメリカは、裏で台湾との交流を続けます。
2017年(45年後)には
ニクソンと同じ共和党のトランプが「1つの中国」を破棄しそうな勢いです。同じ「共和党」なのが興味あるところです。まるで韓国朴槿恵後の政権が「日韓政府間合意を破棄」しそうなのを思い出させます。
いま「破棄」ブームなんでしょうか(笑)。
北朝鮮の軍拡、ロシアのクリミア半島侵攻、中国の海洋進出などなど破棄して欲しいのに、どんどん進行していることがある、というのに・・・・・・。
中国共産党からすれば
米製THAADミサイルの国内配備を決めた韓国に反発し、あろうことか韓国に経済制裁を進め、朴槿恵の次の「親中」政権樹立時にTHAADミサイル配備の破棄を狙っています。
しかし親ロ・反中になりそうなトランプ政権が
さらに韓国に圧力をかけ、韓国は「最終的な判断」を迫られそうです。
韓国の普段の言動からすれば当然の結果なのでしょう。1000年以上の中国の属国化をこれからも維持していくことが韓国の宿命でした。いくら「バランサー」としての役割しかないと自慢していても、危機に陥れば何の役にも立たないことが分ります。
それでもなおかつ瀬戸際外交を続けなければならないのが、朝鮮半島なんでしょうか。
分りやすくまとめると中国共産党は
- 韓国の新政権が変化(親中)することに期待
- 米国の新政権が変化(反中)することに反対
ということでしょう。
2015年度までは頭をなでなでして韓国に笑顔を振りまいていましたが、朴槿恵政権が「暴走する北朝鮮に対して中国が何もしない」ことに業を煮やして米製THAADミサイルの韓国内配備を決めるや、韓国に対して牙をむき始め、もう経済分野のみならず全ての面での韓国排除という制裁を進めつつあります。なりふり構わず、朴槿恵の次に新中国政権をつくろうと必死で強烈な締め付けをしている、のでした。かならずそうなる、と見ているフシがありますね。
一方トランプは
「1つの中国論」をでっちあげている中国共産党のうぬぼれ暴走に反発し、蔡英文(さい えいぶん)と電話会談をしました。
これに反発した中国共産党(いつも怒り狂っている)、アメリカに対する報復さえ、ちらつかせていますが、韓国に対する報復のように「うまくいく」かどうか・・・・・・←「いくはずがない、と見ている」という意味ですね。
さてさて、皆様はどう思われますか。