小さい頃から
- 自分以外は、すべて敵
- 中国以外は、すべて敵
であり
- 自分(自国)が世界で一番偉い
と教え込まれてきた中国の庶民たち。
それを可能にしたのが視野狭窄症(しやきょうさくしょう)ですが、さらに元をたどれば、強制された「報道規制・言論弾圧」が引き起こしたもので、これは国家による強制です。
この強制の代償は、けっして「改善」が許されないことでした。そんなことを許したら、独裁国家が転覆してしまうから、といえば理解しやすいですね。
よって「中国人が世界中で異常な行動に走る」ことを、国家による明示的な強制を抜きにしては、語ることが出来ません。
中国を判断するとき、この視点をお忘れなく!
一度でいいので、自分がそういう環境下で生まれ育ったと想像してみて下さい。恐ろしいことですよ!
まるで
「アメリカだけしか眼中にない」米大統領トランプそっくりではあ~りませんか。
この意味で今のトランプは、どんな理由があるにせよ、中国と同じような独裁国家を目指している、ように見えます。
「人は一番嫌うものへ接近したがる」とはよく言ったものですね。
それは、「調和を模索するため」なのか、「そうでないよりも利益を生みやすい」からか、私には今のところ分かりません。
アメリカでは
トランプ米大統領が、7カ国の一般市民向けビザ発給を90日間停止し、シリア難民の受け入れを無期限停止しましたが、米連邦裁判所は正式なビザを所有している人を強制送還することはできないという判断をくだしました。:The Huffington Post 2017年01月29日
裁判所は「入国禁止にまで触れていない」ようですが、さてこの矛盾をどうするのかトランプ。
全てはトランプに源があり、法治国家としてのアメリカの力量が問われています。
無視して強硬突破しようとすると、議会による弾劾が本格的に始まるでしょう。
中国人が、「自分自身を世界最高だ」とうぬぼれるあまり
他国で起った不幸なできごとのニュースに狂喜乱舞する
これは、国家による異常な報道規制が原因だと考えられます。
いつもいつも
- 中国共産党・中国に都合のいいニュースばかり
- 中国人の士気高揚のニュースばかり
- 外国の失態・矛盾ニュースばかり
これ以外を絶対に報道させないよう規制を続けています。
戦前の日本の大本営発表と、メディアがこれに沿って国民をあおった時代を思い出す人が、なぜ今、沈黙を続けるのでしょうね。
- 中国共産党の支配に都合が悪いニュース
- 中国人の劣った現実
- 外国に見習うべきニュース
などを決して報道させません。もしも違反すれば、責任者を拘束・逮捕・投獄・処刑すれば済むことです。
こんなことをしていると、それでなくても激しい中国国民の「うぬぼれ根性」が、まるで条件反射(パブロフの犬)のように増長するのは避けられません。
そうなんです、中国社会は、つらいでしょうが
自分の不得意なこと
自分の得意なこと
の両方を率直に受け入れなければならないようです。
為政者たちが、政権を維持するために都合のいいように報道規制していると、やがて自分たちが制御できないほどのしっぺ返しがあり、これが中国共産党政府崩壊へと導くことでしょう。
現に中国では
かつての政府の意図を遥かに越えるほどにまで排他的なモノの見方が増長してしまい、中国の警察側としては何とか「静観」を装ったままで積極的に取り締まることができません。もしも取り締まれば、いままでのニセ報道がバレてしまい政府攻撃に火が付く恐れがあるからでした。
政府の意図が原因ではないように工夫した報道規制によって、初めて中国国民の暴動を取り締まることが可能になるでしょう。
こういった非効率な運営がいつまで続くのか、私は保証できません。
「うぬぼれ」についての賢者の引用です。
日本の民族主義は世界文化を自由に受容することを妨げはしないし、社会主義中国の民族主義にしても、五十六もの民族を統合させて、異質文化と民族をその懐に抱きかかえるほど度量の広いものである。‥‥‥‥
しかし韓国は、「ウリ(われわれ)」こそが世界一優秀な民族だという朝鮮民族中心主義に陥り、自惚(うぬぼれ)と傲慢でもって世界を見ようとする。:P.29-30 金文学/金明学「韓国民に告ぐ!」祥伝社文庫
韓国について述べておりますが、中国朝鮮族出身という意味で引用しました。
「うぬぼれ」そのものは、決して悪いことではありませんが、これに傲慢が付け加わると、もう手がつけられなくなります。
その代表が韓国・中国なのです。
上の引用では「中国の度量が広い」と言っているようですが、私のみるところ、それは勘違いであり、単に「支配できる下の民族だとみなしている」、だけのことでした。もし好意的に解釈するならば、韓国の汚点を強調するあまり、対比の上でやむなく中国をよく見せかける結果になってしまった、ということだと思われます。
自己満足とうぬぼれによって、自分の影の中で陶酔してしまうような人間は、他人に嫌われ、他人に敬遠されるばかりで、自分は何も新しいものを吸収することができず、したがって進歩、発展することもできない。大多数の中国人がこういう調子になったら、中国はもうおしまいだろう。
ここ百年来、中国人は二つの極端に走っている。消極的で卑下的になるか、盲目的で自信過剰になりうぬぼれるか、である。自尊心を保っている人は、本当に少ない。中国人は、一日も早く自分の影から飛び出して、恐竜型人間にならないようにすることが、中国人にまず必要なことである。
:P.213 柏楊(ポーヤン)「醜い中国人」張良澤・宗像隆幸(共訳)光文社
時には必要な「うぬぼれ」ですが、最悪の欠点もあります。
「うぬぼれる」価値がある人ではなく、「うぬぼれる」に値しない人がうぬぼれやすいからです(笑)。
米大統領トランプの発言など、もう論外ですが、それを生んだ元凶が中国であることを考えると、対立構造を極限にまで持ち込もうとする恐竜型人間は、ポーヤンが怖れていた通りです。
銃社会のアメリカと弾圧する中国、ともにやっかいな「対立を生む」現代の病(やまい)です。
読み書きのできる人間とは何か。私の言いたいのはそれ以外何もできない人間のことだ。それは愚かでうぬぼれの強い動物にほかならない。(エルネスト・ルナン)
:P.261 ジェローム・デュアメル(吉田城訳)「世界毒舌大辞典」 大修館書店 2008/09/01第11刷発行
「うぬぼれ」そのものに問題がないという私の説を補完しています。
「読み書き」は重要なことで、それさえままならない人が世の中にたくさんいることを承知しています。
しかし「読み書き」は立派な人間へのまず第一歩に過ぎません。なのに、せっかくそれに到達していながら、そこから一歩も出ていない人、それしか能力をもたない人間が、愚かでうぬぼれが強い、ということなんでしょう。
そういう人たちによって、世の中は妙な方向へ誘導されてしまうようです。
ちょうど中国共産党の幹部連中や、トランプ米大統領のような人たちが、この好例だと言えば、納得するかたも少しはいらっしゃるでしょうか(笑)。
トランプのような人間は、
①一見して間違ったことを言っているようにみえるものの
②実は真実をとらえているはずなんですが
③より広い視点ではやはり大きな間違いを犯している
トランプを支持するアメリカ人の多くは、妙なグローバル化という手口で、アメリカ人の一部の人間だけがより多くの富を得ていたという意味で①は正しかったのでしょうが、まだ②の段階にあると思われます。
やはり③の通りトランプは間違っていて、やがて弾劾される運命が待っていることでしょう。暴力によらないで堂々と米大統領トランプを否定して欲しいものです。
それにしても大統領選挙の前に
自分が負けたら、不正選挙があったからだ
自分が勝ったら、その時に考える
とし、自分が挑もうとしている選挙に関して、選挙結果が出る前にトランプが「選挙結果を尊重する」と言えなかったのは情けないことですね。
トランプがいかに支持者におもねているかを示すできごとでした。
これだと前のオバマ政権が、フィリピンがオランダの仲裁裁判所へ訴えた中国の領有権について韓国に要望しましたが、裁判結果が出る前に韓国政府が「裁判結果を尊重する」と言えなかったのとそっくりですね。
韓国が極端なほど中国におもねているかを示すできごとでした。
中国が韓国を制裁し続ける今となれば、「あの時、裁判結果を尊重する」と言っておけば良かったと、思っているのでしょうか(笑)。
もし今でも「裁判結果を尊重する」と言わなかったのを後悔しないとするならば、ぶたれてもぶたれても、何も言えない「儒教の序列の教え通りの自虐病」を患っているからでしょうか(笑)。
さてさて、皆様はどう思われますか。