中国では、言うまでもなく
人々の言論は統制され、中国共産党と異なる意見をもつことは厳しく禁じられており、これが中国共産党のいう「アジアのやり方」。
しかし「これ~ぢゃ~ぁアジア」が泣きますなぁ。
中国4000年の弾圧と暴力が「アジアのやりかた」と決めつける中華の独善には、呆れてものが言えません(笑)。
中国共産党が中華人民共和国を建国しているからには、中国共産党が崩壊せずに存在する限り、人民網も新華社も中国共産党の指示通りに伝える義務があります。
世界をみまわすとき、これからという小さい新興国は別として、普通の国家社会ではあり得ないことながら、中国メディアが発するすべての声明が、政府つまり中国共産党の独善的キャンペーンなのですね。
他国との話し合いなどは、ありえません。中国共産党の存続が何よりも優先されるからです。
中国人が、よくぞ、こんなのに我慢しているな、と思ったかたは、鋭い!
中国共産党幹部の頭脳は中国で一番すぐれているのであり、中国人の誰かが中国共産党とは別の立派なことを言うのは「自分の頭脳が中国共産党幹部よりマシだ」と表明することにほかならず、けっして許されません。そんな人が現れたら、全中国人民への見せしめとして、こんな人を厳罰に処す必要があります(笑)。
中国には、「人権」など存在せず、ただ「党権」があるのみ、なのです。
「党権」とは私の造語ですが、繰り返しになるのをゆるしていただくならば、中国共産党の存在権利のことで、これが中国人民よりも優先されなければならないのです。そこでは「弾圧はんた~い」という叫び声は、虚しく消え去る運命にあります。
中国メディアは、たとえば、こんなことも言っております。
日本人はあとどれだけ米国にガマンできるか―中国メディア
中国メディア・BWCHINESE中文網は17日、「日本人はあとどれだけ米国にガマンできるか」とする記事を掲載した。
米国は日米韓同盟の強化で中国をけん制し、東アジアの安定を実現しようとする戦略だが、米民間シンクタンク・ストラトフォーのジョージ・フリードマン所長は「むしろ中国を取り込む必要がある」と主張する。国の浮沈がかかるシーレーンを守るために攻撃性を持ちうる日本を、中国の力で抑えなければいけないというのだ。・・・・
XINHUA.JP :2014年10月18日(土)19時33分配信
XINHUA.JP〔シンフア・ジェイピー〕
XINHUA.JPを運営している新華経済〔新華経済株式会社〕は日本の企業とのことで、中国の新華社という中国共産党支配下の通信社とは違うとのこと。どうもはっきりしませんが、代理店と称して中国共産党の広報を演じていると疑わせるに十分です。けっして中国共産党に不都合なことを報道しないでしょうから、まるでかつて?の朝日新聞そのものか?
詳しくは皆様がご判断下さい。 その1(Wikipedia) その2(同社HP)
ここが中国メディアから引用した形で上のように述べています。元の記事で、フリードマンのどの著述を引用したのかは当然不明で、都合のいいところばかりを寄せ集めて、中国共産党の言い分を強化しているものと思われます。
米国人の説では、「攻撃性をもちうる日本を、中国の力で抑えなければいけない」のであり、今すすめている中国の拡張政策は正しい、と言いたいようです。
攻撃的で暴力的な人たちは、周辺の人たちが自分よりもっと攻撃的で暴力的だ、と根拠なく断定しなければならない運命をもっているようです。
これこそが、中国共産党によるキャンペーンなのでした。
一方韓国の中央日報では、こうも言っております。
今後10年、中国は危機に直面し、日本は再起する
ジョージ・フリードマン著「ネクスト・ディケード(Next Decade)」。 米国とともに“G2時代"を切り開いていく中国はずっと上昇曲線を描くのだろうか。経済大国の日本はどうなっていき、昔も今も強大国の間に挟まれている韓国の運命はまたどうなるのだろうか。
新刊はそのような疑問に対する1つの予測だ。「ネクスト・ディケード(Next Decade)」は、そのタイトルが示すように今後10年間、世界6大陸の政治、経済、安保の未来を見通した本だが、著者のジョージ・フリードマンの名声がこの予測に信憑性を加えている。米国の戦略情報分析シンクタンク「STRATFOR」の創立者であり最高経営責任者(CEO)である彼は、2009年に出した「100年後」で政勢変化の予測力を垣間見せていたことがある。しかし100年後というと少し緊迫感がなくなる。2011年新たに発行した「ネクスト・ディケート」では時間の幅を“10年間"に狭めた。「この先10年は大規模な変革の時代になるだろう」と話し、緊張感を高めた。・・・・
:2011年07月28日15時53分 [韓国中央日報日本語版]
この記事では、中国と日本という2大国にはさまれた朝鮮半島(韓国)の運命を憂えているようです。
いま韓国の朴槿恵(パク・クネ)は、
様々な理由から、限りなく中国に接近しております。限りなく中国経済に依存してしまう恐れがあり、国内中小企業は破綻し国民に不平不満が蔓延することでしょうが、その国家的な困難さえお門違いの「反日国是」で乗り越えたいものです(笑)。
韓国としては、
同一民族である北朝鮮と統一国家を建国したいという意志はあるようで、形式的に政府組織として統一部(または統一省)なるものを設置しております。
ただし南北朝鮮半島では、儒教特有の「南北国家のどちらの序列が上か、つまりどちらが主体をもって話し合うか」などで、対話にさえ至らないほど深刻な対立があるようで、長い間、国境付近で銃撃戦などのこぜりあいが絶えず、半島の統一は、遠い先の夢物語となっています。
尊大な姿勢で有名な朝鮮半島国家ですが、自国の民族問題さえ解決できないレベルにあるともいえ、統一の前にまずは、韓国内・北朝鮮内でのひどい差別を軽減し人権意識を高める必要があります。それほどひどい封建国家なんですね。脱封建国家が先決であろうかと愚考します。
韓国人が、在日韓国人問題に関してえらそうに何かを語るのを聞くと、落語的なおもしろさがみられ、思わずニコリと笑ってしまいます。対立の責任は、常に相手にあるとし、自らをふり返るという言葉は、朝鮮語の辞書には存在しないのでしょう。自国の差別意識をなくさない限り、韓国人が在日韓国人の問題を語る資格はありません。これは断定できます!
北朝鮮が長い間、中国と蜜月を続けてきたのですが、一変していま中国と危ない関係にあるからこそ、韓国は安心して中国へ接近できるのですね。
中国とロシアと北朝鮮は、なんとまた蜜月と敵対関係を何度も繰り返してきたことか(笑)。これは、独善的な共産主義国・社会主義国で不可避にみられる欠陥ではないか、と私はみています。国民の意志ではなく、一握りの為政者の意志で国是を決めてしまっているからです。
南北関係が好転すれば、ともに中国を警戒する国同士ですから、またまた局面が大きく変わってくるでしょう。朝鮮半島は、そんな危うい立場を維持しているのです。
韓国中央日報としては、フリードマンが「この10年は大規模な変革の時代になるだろう」と主張していて、自分たちの韓国は一体どうすればいいのか、と、まだ見極めかねているように思われます。フリードマンの説が「緊張感を高めた」としていることで不安感が伝わってきます。
同じフリードマンの著述から中国と韓国のメディアが別々に引用していますが、それぞれ都合よく引用しているところが、興味深いのです。