?「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」サンプル斜後ろから。
■「大戦争ゴジラ」のお尻の中
今回の「大戦争ゴジラ」は、宙に浮いた姿勢で「シェーポーズ」をするため、特製スタンドにゴジラを差し込む形で作っています。ですからゴジラに差し込み口の穴があります。
造型上、手足そのもののの角度や付け根部分の位置と角度もかなり作る上で手間がかかりましたが、それ以上に大変だったのがこの差し込み口です。
ソフビの作りをよくご存知ない方からすれば、単に穴が空いているだけじゃないかと思われると思いますが、Gメモリーズセレクションの形状のゴジラの足の間に穴を作るのは実はかなりギリギリの作業になるのです。
各パーツの分割をご覧いただければご理解いただけると思いますが、「大戦争ゴジラ」はこれまでの弊社のゴジラと同様に、ボディパーツに手足、尻尾、背びれ等のパーツが付けられている形状になっています。
ちょうどボディパーツのお尻部分の中には、両足、尻尾(専門用語で「かん着」と言うそうです)がはめ込まれています。その隙間を縫って約2.5cmの長さの穴を作らなければならないのです。穴の方向もちゃんとゴジラの姿勢が曲がらないようにしなくてはなりませんし、背びれの下の部分にも引っ掛からないようにしなくてはなりません。これが実はかなり大変でした。ちょっとずれただけでどこかが犠牲になってしまうのです。
ですから外見ではわかりませんが、この「大戦争ゴジラ」の内部のお尻部分はかなり密度の濃い(笑)状態になっているのです。
この「大戦争ゴジラ」は、今までの弊社のソフビの中で一番制作に時間がかかった商品なのですが、一番の理由はこの差し込み口の存在なのです。まだまだ技能的に経験不足だった点もありますが、ソフビをスタンドに立てるための差し込み口を作る事は、弊社にとっては「挑戦」でもありました。
(2008.9.29更新)
「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」は完売致しました。ありがとうございました。