制作裏話「キングギドラ スタンダードカラー」編 Part.4
■キングギドラの翼を作る事
キングギドラの魅力の一つに大きな2つの翼があります。
弊社にとって翼のあるものの造形は初めてでしたので、ちゃんとパーツが成型できるものになるのか、ボディにちゃんと合体できるのかが不安でした。
ソフビですから、実際の劇中スーツのように翼の付け根は小さくできませんし、羽そのものもある程度小さくしなくてはなりません(羽を大きく作ると言う事はそれに比例して抜き口を大きくしなくてはならないためです)。
ですから原型制作時には、いくつかの他社さんのキングギドラの翼の作りを参考にさせていただきました。
他社商品では抜き口を円形にしているものもあるのですが、どうしても外見上不自然ですから、キングギドラらしく見せるためには平たくするのが基本でしょう。
問題はその抜き口部分の大きさと厚みです。大きければ大きいほど厚ければ厚いほど問題なく抜けますが、キングギドラですからなるべく抜き口だけは大きくしたくないし、厚くもしたくありません。いつもの造形パターンでありながら、レトロタイプのような感じになってしまっては「カッコかわいく」ありません。
作りたい大きさの翼にするため、どの程度の大きさと厚みの抜き口にしたらいいのか全く自信がないまま原型を作っていたのです。
「たぶんこれぐらいが限界かな……」と言う感じで初めは作ったのです。
「これじゃあ抜けないよ」
金型屋さんに相談した所、2つの翼はあっさり却下でした。
アドバイスをいただき、ワックス原型の方で修正したのです。翼の抜き口は当初の厚みより30~40%厚くしてワックスで作り直しました。さらに一部分は金型屋さんに手直ししていただいています。
本当は粘土原型から自分で全て修正したかったのですが、スケジュールを逆算してみると発売予定のワンフェスに間に合うかどうか微妙な日数のなさの時期。2007年の暮れでしたから弊社も金型屋さんも一番忙しい時ですし、正月休みや雑誌告知の〆切りもあるのでとにかく急がなければなりません。
ですから結局金型屋さんにたくさん甘えてしまいました。感謝感謝です。足を向けて寝られません。
さらに数日後、できた金型を持って成型屋さんへ。
最初のサンプル成型ではいくつか気泡ができてしまいます。翼の造形にもいろいろこだわってしまっていたせいか、抜き方向や角度がギリギリのせいで一部無理な部分があったようです。
「商品ではどうにかこの気泡がなくなるようにできませんか?」とお願い。
「約束はできませんが、やれるだけやってみます」との事でした。
そして成型屋さんにがんばっていただき、できあがった商品は、お求めいただいた皆様にご覧いただいたように気泡がなくギドラの翼としてちゃんとできました。成型屋さんにも感謝感謝です。足を向けて寝られません。
さらにその後、彩色屋さんにもがんばっていただき(この話は明日)、 感謝感謝でまたまた足を向けて寝られません。
こうしてたくさん勉強になりましたし、たくさんの方々に支えられて最初のキングギドラは完成しております。いろんな所に感謝しっぱなしです。
ですから私は寝る時にどちらに足を向けて良いのかよくわかりません。足を向けられない方向が多すぎて、このままでは立って寝るしかなくなりそうです。
■キングギドラの翼を作る事
キングギドラの魅力の一つに大きな2つの翼があります。
弊社にとって翼のあるものの造形は初めてでしたので、ちゃんとパーツが成型できるものになるのか、ボディにちゃんと合体できるのかが不安でした。
ソフビですから、実際の劇中スーツのように翼の付け根は小さくできませんし、羽そのものもある程度小さくしなくてはなりません(羽を大きく作ると言う事はそれに比例して抜き口を大きくしなくてはならないためです)。
ですから原型制作時には、いくつかの他社さんのキングギドラの翼の作りを参考にさせていただきました。
他社商品では抜き口を円形にしているものもあるのですが、どうしても外見上不自然ですから、キングギドラらしく見せるためには平たくするのが基本でしょう。
問題はその抜き口部分の大きさと厚みです。大きければ大きいほど厚ければ厚いほど問題なく抜けますが、キングギドラですからなるべく抜き口だけは大きくしたくないし、厚くもしたくありません。いつもの造形パターンでありながら、レトロタイプのような感じになってしまっては「カッコかわいく」ありません。
作りたい大きさの翼にするため、どの程度の大きさと厚みの抜き口にしたらいいのか全く自信がないまま原型を作っていたのです。
「たぶんこれぐらいが限界かな……」と言う感じで初めは作ったのです。
「これじゃあ抜けないよ」
金型屋さんに相談した所、2つの翼はあっさり却下でした。
アドバイスをいただき、ワックス原型の方で修正したのです。翼の抜き口は当初の厚みより30~40%厚くしてワックスで作り直しました。さらに一部分は金型屋さんに手直ししていただいています。
本当は粘土原型から自分で全て修正したかったのですが、スケジュールを逆算してみると発売予定のワンフェスに間に合うかどうか微妙な日数のなさの時期。2007年の暮れでしたから弊社も金型屋さんも一番忙しい時ですし、正月休みや雑誌告知の〆切りもあるのでとにかく急がなければなりません。
ですから結局金型屋さんにたくさん甘えてしまいました。感謝感謝です。足を向けて寝られません。
さらに数日後、できた金型を持って成型屋さんへ。
最初のサンプル成型ではいくつか気泡ができてしまいます。翼の造形にもいろいろこだわってしまっていたせいか、抜き方向や角度がギリギリのせいで一部無理な部分があったようです。
「商品ではどうにかこの気泡がなくなるようにできませんか?」とお願い。
「約束はできませんが、やれるだけやってみます」との事でした。
そして成型屋さんにがんばっていただき、できあがった商品は、お求めいただいた皆様にご覧いただいたように気泡がなくギドラの翼としてちゃんとできました。成型屋さんにも感謝感謝です。足を向けて寝られません。
さらにその後、彩色屋さんにもがんばっていただき(この話は明日)、 感謝感謝でまたまた足を向けて寝られません。
こうしてたくさん勉強になりましたし、たくさんの方々に支えられて最初のキングギドラは完成しております。いろんな所に感謝しっぱなしです。
ですから私は寝る時にどちらに足を向けて良いのかよくわかりません。足を向けられない方向が多すぎて、このままでは立って寝るしかなくなりそうです。