モスゴジの造形のこだわり Part.4
■「モスゴジ」独特の腕まわり
造型する上で、「モスゴジ」の大きな特徴の一つとして見逃せないと言えるのが腕の角度、指の広げ具合でしょう。
劇中映像でも書籍等の写真でも実に多く見られるのが、一貫しているこれらの手の表現です。
脇を常に締めた感じで、腕の曲げた角度はほぼ90度。指はやや広げ気味にし、手首から先を内側45度ぐらいに傾けています。
改めて意識して映像を見直すと、出現シーンから歩くシーンの数々、構えたポーズ等、実に多くこのポーズを取っている事がわかります。
造型するなら「このポーズを作らずしてモスゴジと呼べるか!!」と言わんばかりです。ファンならこのポーズだけで「モスゴジ」とすぐわかるでしょう。それぐらい代表的なポーズです。
しかし、これがまた予定外でした。
Gメモリーズセレクションのサイズのソフビでは、すんなりとこの腕(手)をワンパーツで抜けるものではないのです。
いつものようにワンパーツで抜くためには、腕の角度を90度より伸ばすか、指を閉じると可能だったでしょう。もしくは脇を締める事を諦めるかしなくてはなりません。
しかしそれでは「モスゴジ」らしくありません。腕の角度も、広げた指も、締めた脇も、どれ一つ欠けても「モスゴジ」ではなくなります。ごまかしたくはありませんし、どうしても妥協できない部分です。作る側としてももちろんですが、「モスゴジ」が大好きで買われる皆さんにとってもこの部分はちゃんとしてほしいと思われるでしょう。
いつもより手間と予算がかかってしまいますが、今回は腕と手首から先の手の部分を分割して別パーツとして作る事にしました。それによってこの3つの妥協できない部分が可能になりました。
腕まわりを見るだけでも「モスゴジ」を感じていただけたら嬉しいです。
なお、この手首からの分割部分ですが、完全に接着して制作しております。そのため、他の関節のように可動はしませんので、無理な力で曲げたりしないようにお願い致します。
■全体のバランスについて
先日も書きましたが、「モスゴジ」は比較的スリムに見えがちのゴジラです。実際はスリムなわけではなく、全体の形状的にそう見えるのだと判断しております。
お腹も実はちょっとぽっこりしているし、足も細いわけではありません。顔の表情や首の長さ等の影響で、そう見えてしまうのだと思います。
全身を見渡して、造形的にはそのバランスの調整は意識して作っております。
これまでのGメモリーズセレクションのゴジラ達に比べて、決して細いわけではないのにややスリムに見えてしまう感じは表現したつもりです。その辺もぜひ比較していただきたいと思います。
ただ、小さく見えてしまうのだけは避けたく、足の大きさや尻尾の長さ等はこれまで発売してきたゴジラ達とほとんど同じ大きさで作っておりますし、手に持っていただいた時や飾った時等に見た印象として、カッコよく見えるように若干背びれは大きく見えるように作っております。
また造型しながら感じていたのが、顔や体型の印象で、外見だけで判断するとおとなしめ性格に見えてしまいがちのゴジラなのだと思います。
何度も登場作品をご覧になっている方は、シーンやストーリーを把握されておられると思うのでそういう事はないと思いますが、逆に見た事ない方や見たのが随分前だと言う方にとってはまた印象は違うと思います。
ストーリー的にも映像でのシーン的にも「モスゴジ」はかなりアグレッシブなゴジラです。「やんちゃなゴジラ」「ちょっといじめっ子タイプ」と言った方が適当でしょうか。
そんな雰囲気にも見えるように意識はしました(特に顔)。
お求めいただけましたら、ぜひ全体のバランス部分もじっくりお手に取ってマジマジと観察(?)していただきたいし、「やんちゃなモスゴジ」を感じていただけたら嬉しく思います。
(2010.7.5更新)
「モスゴジ スタンダードカラー」は完売致しました。ありがとうございました。
■「モスゴジ」独特の腕まわり
造型する上で、「モスゴジ」の大きな特徴の一つとして見逃せないと言えるのが腕の角度、指の広げ具合でしょう。
劇中映像でも書籍等の写真でも実に多く見られるのが、一貫しているこれらの手の表現です。
脇を常に締めた感じで、腕の曲げた角度はほぼ90度。指はやや広げ気味にし、手首から先を内側45度ぐらいに傾けています。
改めて意識して映像を見直すと、出現シーンから歩くシーンの数々、構えたポーズ等、実に多くこのポーズを取っている事がわかります。
造型するなら「このポーズを作らずしてモスゴジと呼べるか!!」と言わんばかりです。ファンならこのポーズだけで「モスゴジ」とすぐわかるでしょう。それぐらい代表的なポーズです。
しかし、これがまた予定外でした。
Gメモリーズセレクションのサイズのソフビでは、すんなりとこの腕(手)をワンパーツで抜けるものではないのです。
いつものようにワンパーツで抜くためには、腕の角度を90度より伸ばすか、指を閉じると可能だったでしょう。もしくは脇を締める事を諦めるかしなくてはなりません。
しかしそれでは「モスゴジ」らしくありません。腕の角度も、広げた指も、締めた脇も、どれ一つ欠けても「モスゴジ」ではなくなります。ごまかしたくはありませんし、どうしても妥協できない部分です。作る側としてももちろんですが、「モスゴジ」が大好きで買われる皆さんにとってもこの部分はちゃんとしてほしいと思われるでしょう。
いつもより手間と予算がかかってしまいますが、今回は腕と手首から先の手の部分を分割して別パーツとして作る事にしました。それによってこの3つの妥協できない部分が可能になりました。
腕まわりを見るだけでも「モスゴジ」を感じていただけたら嬉しいです。
なお、この手首からの分割部分ですが、完全に接着して制作しております。そのため、他の関節のように可動はしませんので、無理な力で曲げたりしないようにお願い致します。
■全体のバランスについて
先日も書きましたが、「モスゴジ」は比較的スリムに見えがちのゴジラです。実際はスリムなわけではなく、全体の形状的にそう見えるのだと判断しております。
お腹も実はちょっとぽっこりしているし、足も細いわけではありません。顔の表情や首の長さ等の影響で、そう見えてしまうのだと思います。
全身を見渡して、造形的にはそのバランスの調整は意識して作っております。
これまでのGメモリーズセレクションのゴジラ達に比べて、決して細いわけではないのにややスリムに見えてしまう感じは表現したつもりです。その辺もぜひ比較していただきたいと思います。
ただ、小さく見えてしまうのだけは避けたく、足の大きさや尻尾の長さ等はこれまで発売してきたゴジラ達とほとんど同じ大きさで作っておりますし、手に持っていただいた時や飾った時等に見た印象として、カッコよく見えるように若干背びれは大きく見えるように作っております。
また造型しながら感じていたのが、顔や体型の印象で、外見だけで判断するとおとなしめ性格に見えてしまいがちのゴジラなのだと思います。
何度も登場作品をご覧になっている方は、シーンやストーリーを把握されておられると思うのでそういう事はないと思いますが、逆に見た事ない方や見たのが随分前だと言う方にとってはまた印象は違うと思います。
ストーリー的にも映像でのシーン的にも「モスゴジ」はかなりアグレッシブなゴジラです。「やんちゃなゴジラ」「ちょっといじめっ子タイプ」と言った方が適当でしょうか。
そんな雰囲気にも見えるように意識はしました(特に顔)。
お求めいただけましたら、ぜひ全体のバランス部分もじっくりお手に取ってマジマジと観察(?)していただきたいし、「やんちゃなモスゴジ」を感じていただけたら嬉しく思います。
(2010.7.5更新)
「モスゴジ スタンダードカラー」は完売致しました。ありがとうございました。