Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

そフビ制作裏話 その297

2012年08月24日 | 制作裏話


3.配色・塗装について

 今日は「決戦ゴジラ 出現バージョン」の配色と塗装について書きます。



メタリックカラーを使う事
 配色については以前書いた「こだわり」にある通りなのでそちらをご覧下さい。
 塗装で一番気を使ったのはやはり部分的にボディに塗ったメタリックブルーです。
 こういった色を多用する際は、どうしても他社さんで発売されているレトロタイプソフビのようにならないようにしなくてはなりません。Gメモリーズセレクションの造形にレトロタイプのような塗装の仕方をするとどうしても違和感が生じます。マルブルタイプのようなレトロにはそれにあった塗装の仕方が必要ですし、GメモリーズにはGメモリーズに合った塗装の仕方が必要です。
 ましてやこの時は、あくまで劇中シチュエーションとしての使用であり、全体的なイメージカラーという訳ではないので、スプレーする部分や濃度に気を使いながらの作業です。
 スプレーする部分はゴジラの体型に合わせてしているのですが、パーツの形状によっては、色が目立ちすぎたり見えにくくなったりしますし、そのバランスも考えながらの作業になります。さらには海中からの出現のあのシーンの色を表現したい訳ですから、映像で見える色を参考にした所とあえて変えた所と事前に決めておく必要もあります。

 メタリック系の色をスプレーした商品をこれまでいくつか作ってきましたが、劇中シチュエーションで使用したものは数える程しかありません。ほとんどは劇中には捕われないイメージカラーとしてのものでした。ぶっちゃけ劇中に捕われない方が作業としては楽なケースが多いのは確かです。
 思えばある程度、数を作ってきたからこそこういった塗装によるバリエーションも可能になったのだと後々思ったものです。Gメモリーズ初期の頃ではできなかったパターンかも知れません。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする