ほんのちょっとのストレスは
実はとても大切な存在
ストレスというと、一般的には精神的、もしくは肉体的に過剰な重圧等でのマイナス面を思い浮かべる事が多いかと思います。
しかし必ずしも悪い事ばかりではありません。
ほんのちょっとの「なんか気になるんだよなー」レベルのストレスは、時として大きく役立っている場合が私たちの身の回りにたくさんあるのです。
いくつかの例を挙げてそのストレスの話しをします。
皆さんがよく見る「東宝マーク」。ゴジラのオープニングでもさんざん見たもの。
円の中に「東宝」の文字が入っています。文字は円の中心ではなく、上に位置しています。左右と下があきすぎているので不思議に思った事がある方もいらっしゃるでしょう。どうしてきっちり文字を大きくしてセンターに入れないのか……。そんなほんのちょっとのストレス。
実はこのストレスが大事なのです。「何で……」という心の中の小さな“ツッコミ”が生まれます。もしきれいに円の中に文字が収まっていたら、ストレスは感じませんが印象が薄いのです。“ツッコミ”もないので記憶にも残りにくいわけです。
このストレスが個性でもあり印象を強くしているのです。だから見た人は覚えるわけです。
同様のケースとしては、ゴジラ玩具でおなじみのバンダイのロゴマーク。
角丸の赤字に白で上に「BAN」、下に「DAI」とあります。が、「DAI」はセンターではなく、左につめられています。「収まりが悪い」と地の右下のアキが気になる方はいらっしゃるでしょう。これもちょっとのストレス。
でも、これがあるから皆さんはバンダイのマークが強く印象に残るわけです。
弊社はデザイン会社でもあるので、時として大小ケースは違えどロゴを作る仕事をいただく事があります。複数作ってプレゼンする場合、比較用にきちんと一定のパターンでおさめた定型的な形のものと、ほんのちょっとのストレスを感じさせつつも印象が強く残るパターンと作る場合があります。ほとんどのクライアントさんが前者を選びます。
後者を選ばれる方は「クリエイティブな心をお持ちだなぁ」と思いますし、たまたまかもしれませんがそういった方の方がビジネス的にも成功されているケースが多いようです。
この必要なちょっとのストレスは、なにも形あるものばかりではありません。
言葉や文字でもこれがあるとないのとでは印象も随分違います。
ただ、悪い印象を与えたり、誤解を招いたり、相手を傷つけたりする場合もあるので、ストレスをあえて意識させる場合は、言葉や文字のチョイスはある意味形モノより難しいかもしれません。
そのいい例が商品等に添えられたり、雑誌等の記事の中にあるキャッチコピー。
その言葉に含まれるほんのちょっとのストレスで「え、何、何なの?」「どういうこと? 知りたい!」といった興味を持たせる必要があるのです。
続きはまた明日。
実はとても大切な存在
ストレスというと、一般的には精神的、もしくは肉体的に過剰な重圧等でのマイナス面を思い浮かべる事が多いかと思います。
しかし必ずしも悪い事ばかりではありません。
ほんのちょっとの「なんか気になるんだよなー」レベルのストレスは、時として大きく役立っている場合が私たちの身の回りにたくさんあるのです。
いくつかの例を挙げてそのストレスの話しをします。
皆さんがよく見る「東宝マーク」。ゴジラのオープニングでもさんざん見たもの。
円の中に「東宝」の文字が入っています。文字は円の中心ではなく、上に位置しています。左右と下があきすぎているので不思議に思った事がある方もいらっしゃるでしょう。どうしてきっちり文字を大きくしてセンターに入れないのか……。そんなほんのちょっとのストレス。
実はこのストレスが大事なのです。「何で……」という心の中の小さな“ツッコミ”が生まれます。もしきれいに円の中に文字が収まっていたら、ストレスは感じませんが印象が薄いのです。“ツッコミ”もないので記憶にも残りにくいわけです。
このストレスが個性でもあり印象を強くしているのです。だから見た人は覚えるわけです。
同様のケースとしては、ゴジラ玩具でおなじみのバンダイのロゴマーク。
角丸の赤字に白で上に「BAN」、下に「DAI」とあります。が、「DAI」はセンターではなく、左につめられています。「収まりが悪い」と地の右下のアキが気になる方はいらっしゃるでしょう。これもちょっとのストレス。
でも、これがあるから皆さんはバンダイのマークが強く印象に残るわけです。
弊社はデザイン会社でもあるので、時として大小ケースは違えどロゴを作る仕事をいただく事があります。複数作ってプレゼンする場合、比較用にきちんと一定のパターンでおさめた定型的な形のものと、ほんのちょっとのストレスを感じさせつつも印象が強く残るパターンと作る場合があります。ほとんどのクライアントさんが前者を選びます。
後者を選ばれる方は「クリエイティブな心をお持ちだなぁ」と思いますし、たまたまかもしれませんがそういった方の方がビジネス的にも成功されているケースが多いようです。
この必要なちょっとのストレスは、なにも形あるものばかりではありません。
言葉や文字でもこれがあるとないのとでは印象も随分違います。
ただ、悪い印象を与えたり、誤解を招いたり、相手を傷つけたりする場合もあるので、ストレスをあえて意識させる場合は、言葉や文字のチョイスはある意味形モノより難しいかもしれません。
そのいい例が商品等に添えられたり、雑誌等の記事の中にあるキャッチコピー。
その言葉に含まれるほんのちょっとのストレスで「え、何、何なの?」「どういうこと? 知りたい!」といった興味を持たせる必要があるのです。
続きはまた明日。