Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ゴジラにストレスを! その2

2014年04月09日 | 代表羽沢のG雑感
新作ゴジラ映画にもあってほしい
ほんのちょっとのストレス


 昨日の続きです。

 ほんのちょっとのストレスはキャッチコピー類でも不可欠だと考えます。
 手前味噌ですが書籍「平成ガメラ パーフェクション」を例にしてみましょう。
 発売前の告知では「ガメラは来る! 必ず来る!!」というコピーをG3ガメラの顔のアップに付けました。文字と写真でのインパクト最優先で弊社が構成したものです。おかげさまでこれはたくさんの方々から好評をいただきました。
 こういった書籍の広告では「決定版」「濃密」「豪華」「充実」などといった定番の言葉を使っている事が多いのですが、それだとよくありすぎて印象に残りづらく、「あーまたこういう本が出るのか」で終わってしまいます。
「ガメラは来る! 必ず来る!!」を全面に大きく載せる事で「ガメラの何が来るの?」「ガメラで何があるの?」……と読んだ方々の心をつかみたかったわけです。ちょっとのストレスです。
 ですから「平成ガメラ本の決定版」とか「平成ガメラを濃密に凝縮」といったストレートな表現は、小さな見出しやリード文字で充分ですし、覚えてもらうには「ガメラは来る! 必ず来る!!」の方が印象に残ると考えたわけです。
 ちなみにこれはG1のラストシーンの「来るよ、ガメラはきっと来るよ」の台詞をヒントにしています。ガメラファンなら印象深く引っかかっているセリフだったと思うからです。

 さらに、このちょっとのストレス。映像でも必要と考えます。
 トライスター版のゴジラ(1998年)は認めないというゴジラファンも多いようですが、その方々はそう言いつつもたくさんの“ツッコミ”をお持ちです。逆の見方をすればそれだけ詳しく見ているのです(まあ、この作品はストレスがちょっとではないという考え方もありますが……笑)。もし可もなく不可もなくの出来だったら、今もたくさんの方々が語る事はなかったでしょうし、『FAINAL WARS』での「マグロ食ってる…」のセリフに拍手をする事はなかったでしょう。
 好き嫌いは別にして、この作品でのストレスは間違いなくたくさんの方々に強い印象を与えたのは事実です。

 話しが長くなりましたが、新作のゴジラには、ぜひほんのちょっとのストレスを期待している私です。
 何かしら後に多く語られる部分、悪い意味ではない“ツッコミ”を入れられる部分……そういうものがあれば強く印象に残るし、それがほどよくたくさんあり、全体としてうまくパッケージされていれば「嬉しいゴジラ映画」になると思うのです。

 一番ダメなのは、どんなものでも全くストレスがないこと。
 つまり印象がないという事です。
 印象がなければ語る部分がないという事です。
 すでにいろんな所で配信されている新作ゴジラの予告編や特報は、たくさんの人が語っています。
 嬉しいじゃないですか。

 ストレスには「強調」という意味もあります。
 それは特徴や個性につながります。
 個性が支持されれば多くの人が注目します。
 で、あるならば必然的に映画もヒットにつながるのです。
 そんなゴジラ映画になる事に期待します。