

2 細部の塗装・配色について
細部の塗装もなるべくリアルにはならない程度に劇中の色にこだわっています。
ゴジラというと手足のツメはクリーム系や象牙色のイメージがあり、リアルフィギュアやガレージキットのサンプルなどではそういった色で塗られている場合が多々あります。が、この「メガロゴジラ」は劇中ではそう言った色に見えるシーンはほとんどありません。戦闘シーンや砂埃のせいなのか、薄茶色に汚れた色のシーンばかりです。フィギュアとしては綺麗な色の方がいいのかもしれませんが、やはり劇中のイメージは大切にしたいので、薄茶色の色で手足のツメは塗装しました。
背びれの先端もそうです。おそらくスーツの色はシンプルにシルバーで塗装されていたと思われます。が、昼のシーンが多い事などから空の背景の反射やライティングなどの影響で、白っぽく見えるシーンは多々あります。ですので、白とシルバーの中間的な色で塗装しました。実際劇中では汚れが見られるシーンも多いので、所々に薄茶色を混ぜても良かったのかもしれませんが、リアルすぎるのも微妙ですのでそれは避けました。
眼球ですが、「メガロゴジラ」は瞳の黒目の中にさらにオレンジから黒へとグラデーションになっているハイライトがあります。歴代のゴジラの中でもこういった目の処理をされているのは、このメガロゴジラだけです。これを実際に商品でするのは困難である(弊社商品の目は1体1体て塗りなので塗装にいつもの倍近く時間がかかってしまうのです)という理由もありますが、これをGメモリーズでやるとリアルすぎて逆にかわいいどころか怖い目つきになってしまいます。
なのでハイライトとしてシンプルにオレンジゴールドで黒目の中に入れています。
尻尾裏もいつもの「スタンダードカラー」シリーズにあるように、劇中映像で見られるような汚れの色をツヤ消しで塗装しています。見逃しがちですがここも見て下さいませ。

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