“紙もの”資料の整理をしてみると……
羽沢組はソフビの制作販売業務の他に、グラフィックデザイン業務をしています。その中でも書籍、雑誌を多く担当させていただいています。基本的にはどんなジャンル、業界の仕事も引き受けます。特撮もその一部としてお仕事させていただいています。
昔のデザイン業務は紙にアタリを書いて、書体や色などを指定するアナログの作業でした。クライアントから受け取るラフや資料、写真や素材などももちろんアナログ。インターネット、メールでの作業がまだ一般的ではなかった頃は、電話やFAXで済まない時は直接会って打ち合わせをします。
が、10年ぐらい前からどんどんデジタル化は進み、今はデザインも全てPCで可能です。資料や素材もメール添付やインターネットのサーバーなどを経由して受け取りますので、データはどんどんたまりますが、打ち合わせの材料や素材などのいわゆる“紙もの”がたまる事は少なくなりました。
ここ2年ぐらいずっと忙しかったし、基本はPCで仕事をしているので、そういった整理をしていなかった所、いつのまにか“紙もの”がたくさんたまっていました。なので先日整理をしました。
その“紙もの”を整理していて気がついたのは、ほとんどが「ゴジラ」「特撮」関連。他業種のものはごくわずかです。弊社がデザインだけではなく企画や編集を担当させていただいたり、イベントを主催したりお手伝いさせていただいたためもありますが、他ジャンルではなかなかこれほど“紙もの”はたまりません。ある意味まだ「特撮」に関係する仕事はアナログな所が多いのだなと、こういう所で感じます。不思議な気がします。
これまでたくさんの書籍や雑誌などをさせていただいているので、その中の必要なくなった資料やラフなどは取っておくと膨大な量になるので、基本的には処分しています。先日の整理でも同様で、そのたくさんの特撮やゴジラ関連の本やイベントのための“紙もの”は処分しました。本になってしまえば、もしくはイベントが終了してしまえば、いずれも必要のないものです。
もちろん今後も使用するかもしれない可能性のあるもの、貴重なものは保管します。が、そうではなくとも個人的に取っておきたいというものも中にはあるのです。それらを見ながら「あの時は大変だったなぁ」とか「あーこれ役に立ったなぁ」とかプチ懐かしさを感じたりします。
一例を挙げると、下の写真は「太陽騎士アポロナイト」のDVDジャケットのラフ。どなたが書かれたかわかります?
▲複製、転載はダメです。
川北紘一監督です。
普段、監督との打ち合わせの時には口頭のやりとりが多く、その場でラフを書く必要がある時は私が書くケースが多いのですが、この時は珍しく監督が「こんな感じでさぁ…」とデザインの希望をおっしゃりながら書かれました。意外に思われるかもしれませんが、デザインの打ち合わせの時、質問をするのは私より監督の方が多いのです。
「こういうのがいいんだけど何かアイデアあるか?」「ここはもっとカッコ良くなる方法ないか?」「ここはどうしたらいいと思う?」など。それに私が応える形で決まる場合があります。
この時は、失礼ながら監督が子供が楽しくお絵描きされるかのように話しながら書かれたものです。
思い出もつまっているので、さすがにこういうものは捨てられません。ファンの皆さんにもお見せしておきたかったものです。
あくまでデザインやイベントなどのためのものなので、ゴジラ作品、特撮作品に大きく影響のあるような貴重なものは少ないのですが、まだ探せばこういった「ちょっとの大事な思い出資料」がありそうです。見つけたらまた紹介しますね。
せっかくなのでもう一つ。
下は3月に行った「ゴジラのマネジメント」イベントで展示したパネルに、出演された富山プロデューサー、手塚監督、西川さんのほかに、会場にいらしたゴジラスタッフの皆さんにサインの寄せ書きをしていただいたもの。
もちろんこういうものも資料として大事に保管させていただいています。今回は私だけが独占しているのも申し訳ないので、画像ではありますが皆さんにもお裾分け(笑)です。
▲複製、転載はダメです。
TM&(C)TOHO CO., LTD.
羽沢組はソフビの制作販売業務の他に、グラフィックデザイン業務をしています。その中でも書籍、雑誌を多く担当させていただいています。基本的にはどんなジャンル、業界の仕事も引き受けます。特撮もその一部としてお仕事させていただいています。
昔のデザイン業務は紙にアタリを書いて、書体や色などを指定するアナログの作業でした。クライアントから受け取るラフや資料、写真や素材などももちろんアナログ。インターネット、メールでの作業がまだ一般的ではなかった頃は、電話やFAXで済まない時は直接会って打ち合わせをします。
が、10年ぐらい前からどんどんデジタル化は進み、今はデザインも全てPCで可能です。資料や素材もメール添付やインターネットのサーバーなどを経由して受け取りますので、データはどんどんたまりますが、打ち合わせの材料や素材などのいわゆる“紙もの”がたまる事は少なくなりました。
ここ2年ぐらいずっと忙しかったし、基本はPCで仕事をしているので、そういった整理をしていなかった所、いつのまにか“紙もの”がたくさんたまっていました。なので先日整理をしました。
その“紙もの”を整理していて気がついたのは、ほとんどが「ゴジラ」「特撮」関連。他業種のものはごくわずかです。弊社がデザインだけではなく企画や編集を担当させていただいたり、イベントを主催したりお手伝いさせていただいたためもありますが、他ジャンルではなかなかこれほど“紙もの”はたまりません。ある意味まだ「特撮」に関係する仕事はアナログな所が多いのだなと、こういう所で感じます。不思議な気がします。
これまでたくさんの書籍や雑誌などをさせていただいているので、その中の必要なくなった資料やラフなどは取っておくと膨大な量になるので、基本的には処分しています。先日の整理でも同様で、そのたくさんの特撮やゴジラ関連の本やイベントのための“紙もの”は処分しました。本になってしまえば、もしくはイベントが終了してしまえば、いずれも必要のないものです。
もちろん今後も使用するかもしれない可能性のあるもの、貴重なものは保管します。が、そうではなくとも個人的に取っておきたいというものも中にはあるのです。それらを見ながら「あの時は大変だったなぁ」とか「あーこれ役に立ったなぁ」とかプチ懐かしさを感じたりします。
一例を挙げると、下の写真は「太陽騎士アポロナイト」のDVDジャケットのラフ。どなたが書かれたかわかります?
▲複製、転載はダメです。
川北紘一監督です。
普段、監督との打ち合わせの時には口頭のやりとりが多く、その場でラフを書く必要がある時は私が書くケースが多いのですが、この時は珍しく監督が「こんな感じでさぁ…」とデザインの希望をおっしゃりながら書かれました。意外に思われるかもしれませんが、デザインの打ち合わせの時、質問をするのは私より監督の方が多いのです。
「こういうのがいいんだけど何かアイデアあるか?」「ここはもっとカッコ良くなる方法ないか?」「ここはどうしたらいいと思う?」など。それに私が応える形で決まる場合があります。
この時は、失礼ながら監督が子供が楽しくお絵描きされるかのように話しながら書かれたものです。
思い出もつまっているので、さすがにこういうものは捨てられません。ファンの皆さんにもお見せしておきたかったものです。
あくまでデザインやイベントなどのためのものなので、ゴジラ作品、特撮作品に大きく影響のあるような貴重なものは少ないのですが、まだ探せばこういった「ちょっとの大事な思い出資料」がありそうです。見つけたらまた紹介しますね。
せっかくなのでもう一つ。
下は3月に行った「ゴジラのマネジメント」イベントで展示したパネルに、出演された富山プロデューサー、手塚監督、西川さんのほかに、会場にいらしたゴジラスタッフの皆さんにサインの寄せ書きをしていただいたもの。
もちろんこういうものも資料として大事に保管させていただいています。今回は私だけが独占しているのも申し訳ないので、画像ではありますが皆さんにもお裾分け(笑)です。
▲複製、転載はダメです。
TM&(C)TOHO CO., LTD.