2 ボディのイメージカラー
成型色はダークグレー。これまで数多くのGメモリーズセレクションで使用してきたおなじみの色です。「74ゴジラ」や「メガロゴジラ」のスタンダードカラーでも使用してきた色です。
この作品内でのゴジラは、昨日書きましたように戦いなどの各所で黒に見えないシーンが多くあります。何の色に見えるかというと、シーンによってまちまち。2大怪獣と格闘している所，敵の火器やビームの攻撃にさらされている所，倒れて土埃などにまみえている所，爆発や爆風を浴びている所など、主にグレー系に見えますが，青味を感じさせたり赤みを感じさせたりと様々です。
昨年発売した書籍「ゴジラ 東宝チャンピオンまつり パーフェクション」編集の際，たくさんの写真を確認する事ができました。「75ゴジラ」は、ボディは基本を黒としながらも全体的に身体の凹凸部分は、改修や痛みなどで主にグレー系になっています。「メガロゴジラ」と比べるととてもではありませんが同じボディには見えないぐらい痛々しさも感じてしまいました。
これらのイメージを配色でどう表現するか。
スチール写真をベースにすると、グレー系を複数作って部分的に塗装すれば近くはなります。
しかし、デフォルメなので、リアルに塗装はできません。造形的に似合いませんし、ぶっちゃけ面白みがありませんから。
そこで成型色より気持ちだけ薄いダークグレーにほんの少しだけ青紫を入れて、立体感を強調しながら全体的にフラットにスプレーしました。身体の場所によっては、ある程度の濃淡は変えて塗装しています。
明るい所はノーマルグレーに近くして、トータル的に「カッコかわいく」なるように心掛けました。
紹介しているサンプル画像ではツヤがありますが，商品では若干ツヤ消しを入れて光沢を抑えてあります。
あとは薄らと足元や尻尾まわり，手の一部などにほんのり薄めにブラウンをスプレーして、気持ち分だけ汚れを表現しました。