?「GMKゴジラ 熱線バージョン」彩色見本。後ろのアングルから。
実際の商品はもう少し背びれの白を多くし、ツヤも増やす予定です。
熱線放射をする時のゴジラは同じように見えて作品ごとに全て描かれ方が違います。
作品ごとの演出の違いはもちろんですが、映像効果のCG技術の進歩もあってその作品中のゴジラにマッチした熱線放射が新しい作品になればなるほどかっこよく、時には個性的に描かれている訳です。中には古いゴジラのシンプルな合成処理の熱線放射の方が好きと言うレトロマニアの方もいるかも知れません。
いずれにしろ基本は背びれが発光し、口の中が光りそこから勢い良く熱線が放射されます。
さて、今回のGMKゴジラですが、いつもに比べて強力なゴジラの攻撃方法として描かれています。
それのイメージを表現するのには何と言っても背びれの発光がポイントとなります。発光そのものは青白い訳ではなく、強い白の発光です。しかし弊社のディフォルメソフビのゴジラに彩色でシンプルに白だけを塗ってもそう見えません。「ただの白い背びれのゴジラ」にしか見えません。白を強調させるために白以外のアクセントとなる色が必要で、それによって白の発光をイメージさせようと考えました。そこでイメージしたのが青だったんです。
背びれをほとんど白で塗り、先端部分をシルバーで強調し、アクセント的にメタリックブルーをほんの少し付けました。結構手間のかかる作業ですが、「ミレゴジ ブルーバージョン」「ミレゴジ ファイアーバージョン」で凝った背びれ塗装をしていたので、ほぼそれと同じレベルの手間で何とかできるだろうという事で決めたのです。
全体のカラーですが、その背びれ発光がさらに引き立つようにと言う事で、シアンブルーの成型色をチョイスし、ボディには光の照り返しをイメージして背びれ近くだけをメタリックブルーで塗りました。ある意味ゴジラソフビらしい色と言えばそうなるかも知れません。
つまり今回の全体配色は背びれの発光表現の塗装が決定のスタートで、その後に成型色も他の配色も決定したのです。
(2009.7.27更新)
「GMKゴジラ 熱線バージョン」は完売致しました。ありがとうございました。