Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その48

2008年01月29日 | 制作裏話
ミレゴジ グリーンバージョン編 Part.2

 同時発売した「スタンダードカラー」と「グリーンバージョン」のミレゴジですが、当然ながらイベント等での販売時には商品展示しますので、このふたつは比較されます。人間ですから地味な色よりは明るい色の方に目が行くのは自然です。ミレゴジの場合、特に「ゴジラ(もしくはミレゴジ)はグレーだ!」という意志を初めから持っている人以外は、この2つを比較してどちらにするか迷ったら明るい方、つまり「グリーン」を選ぶのではないかと想像しました。
 実際に「グリーンバージョン」と「グレーバージョン」を同時発売したキンゴジの時、先に売れて行くのは「グリーン」の方でした。実際に一方だけを買われた方の多くは、話を聞くと「キンゴジはグリーンだ!」「いや絶対グレー!!」という思いで選んでいただいたようですが、迷っていた感じの人は結局「グリーン」を選んだ方が多かったと思われます。
 しかしミレゴジは初めから違いました。どちらもまだ完売していないのでまだ確定ではありませんが、初めから今に至るまでぼぼ同数で売れていっています。どうやらミレゴジに関してはキンゴジの時とは違うようです。たまたま弊社のミレゴジだからなのかもしれませんが、買われた方々の色のイメージはミレゴジに関してはグリーンとグレーとでは全く半々に分かれていると言う事になります。
 キンゴジの時もそうでしたが、このミレゴジの時もたまにお客さんの中に「どちらか買いたいんですが、どっちがいいですか?」と逆にこちらに相談される方もいます。「……お好きな方を」としかこちらは言い様がないのですが、それだけ迷っておられるようでした。
 よくよく考えてみるとミレゴジは最初のイラストポスターは黒、実写ポスターは「ファイアーバージョン」のような赤系、映像の中の全身のシーンの主はダークグレー、どアップになるとややグリーンが入っているのがわかるし、新宿のシーン等ではほこりや粉塵等で茶が混じった感じにも見えます。さらにはエンディングでは焼きつくす炎の中のシーンでしたので、赤だったりオレンジだったりに見えます。つまり固定したカラーイメージがつけにくいゴジラだったのかもしれません。
 着ぐるみスーツの色を目指した「スタンダードカラー」には、どうしても劇中の雰囲気を求めてしまうでしょう。「グリーンバージョン」にはフィギュア、玩具としてのゴジラの雰囲気を求めてしまうのかもしれません。私もそうですから。飾るんだったら「スタンダードカラー」、遊ぶんだったら「グリーンバージョン」……私にとってはそんな感じです。皆さんはどうですか?
 2色同時発売はリスクも伴いますが、お客さんの好みを調べる上では無駄ではない事がわかります。そういう意味でも両方発売して良かったと思います。

 現在「ミレゴジ スタンダードカラー」「グリーンバージョン」どちらも発売中です。

(2010.1.11更新)
「ミレゴジ スタンダードカラー」は完売致しました。ありがとうございました。

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