横須賀市久里浜 ピアノ教室「音のアトリエ・YUKI」のブログ

神奈川県横須賀市久里浜のピアノ教室。
ピアノを通して 子どもたちの心の成長や
アトリエでの様子をお届けしています。

Aちゃんの変化

2013年03月06日 | ピアノ

「せんせい、練習シート2枚目終わった!」

満面の笑顔で報告してくれたAちゃん。
先週レッスンがお休みだったので、3枚目のシートを渡していなかった。
「はい、これ3枚目のシートね。 鈴虫のステージだよ。」
「鈴虫?  これ、パンツの虫くんかと思った!」
    パ、パ、パンツ???  うむ、確かに見えなくもないか。

この意欲的なAちゃんも、実は1年前に
 「おねがいですから、ピアノ、やめさせてください。」と言っていた。
お母様からは、事前にお家でのやりとりを聞いていたので(←ここがポイント)
そのときは、こちらが特に驚くこともなく、Aちゃんの気持ちをしっかりと
受け止めながら話をきいてあげたのを覚えている。

そのAちゃんが今や「パンツの虫くんステージ」なのだ!

この変化は、「練習シート」という子どもにとっては、目に見える形で残る
自分の練習量の効果もあるだろう。
でも、きっとお家で何か変化が起こっているはず。

お母様にお家での様子を聞いてみると、
「私が変わりました」というお返事だった。

Aちゃんのお母様は、毎回レッスンノートに一言書き記してくれている。
時々お会いする時も、親としての本音を包み隠さず話してくれる方。
そんなお母様の話を聞きながら、実は、私自身が反省をしていました。

それは、我が子がまだ幼い頃、ピアノの練習がままならず
たらたらやっている姿を見ては、怒ってばかりいる自分がいた。
時には、台所から「そこ!違うでしょ!」と菜箸を持ったまま
仁王立ちしていたことも。
(我が子にしてみたら、母が台所で用事をしている間に鬼ババァから
監視されずに練習できる・・・と思ってやっていたはず。)

結果・・・・お恥ずかしながら 我が子2人ともピアノは初級レベルで終了。

確かに練習しなければ、上達しない。でも、子どもを追いつめた。
親としての感情ばかりが前面にでてしまっていた。

だから、Aちゃんのお母様の気持ちもよくわかる。
ただ、私と決定的に違っていたところ。
それは、お母様の中で「練習しないのなら止めなさい」と言う前に
先生(私)に、お家でのご自分の言動を話してくれていたこと。
包み隠さず、親としての本音をお話ししてくださっていた。

私は、というと。 1人で抱え込み、1人でさっさと結論を出してしまった。

今、お母様は、Aちゃんから離れ、任せてあるという。
もう任せられるところまで成長してきたAちゃん。

決して最初から「本人任せ」ではなく、
ここまで葛藤の日々があったからこそ、できること。
素晴らしい親子の変化ですよね。

昨日のレッスン終わりにAちゃんから
「せんせい、次のシートは何の絵?」と聞かれましたよ。

ふふふ、ひ・み・つ~  楽しみにしててね~


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