晩秋の多峯主山の夜明けは、綺麗であったが日の出は今一つである。東の地平線には厚い雲、そして360°どちらを向いても霞がかかっている。しかし、頭上は綺麗に晴れている。まだまだ暖かい夜明けなのだ。
初日の出方向である、新宿方面は所沢までは霞みながらも何とか見える。六本木ヒルズ?らしきビルの明かりがかろうじて見えている。
常連さんと「今日は駄目だ!」と会話するうちに地平線の厚い雲から太陽がやっと昇ってきた。すでに日の出時刻は6時を過ぎている。
幸か不幸か寝坊して押っ取り刀で昇ってきた御日様はさらに上の薄雲をオレンジ色に染めてくれた。ラッキーである。
常連さんと百太郎が帰り仕度を始めたところ、爆音を響かせ横田基地へ向かう飛行機が目の前を横切って行く。常連さんは既にカメラをバックにしまった後、撤収に手間取っていた百太郎は幸運にも写すことができたが、構図は最悪であった。