本日も昨日同様綺麗なオレンジ色に染まる地平線である。日の出時刻に近付くにつれ、雲の量は減少し薄ぼんやりとした霞がかかった街並みである。
東天紅を御存知であろうか？有名な所では上野の中華料理店の名前である。また、ニワトリの一種で声を楽しむ品種の名前でもある。元の出典資料が手元に無いので断定できないのだが、夜明けを告げる鳥の鳴き声が「トーテンコー！」と聞える為で、また東の空が綺麗な紅「実際はオレンジだよね」に染まるために東天紅と言う事らしいのだが。
残念ながらニワトリの鳴き声は聞こえないが、小鳥の声は聞こえている。今朝は比較的暖かいので早目の朝食に出発したのだろうか？今朝の写真には空を飛ぶものは一切写っていない。（はずだ）
風が強いと木の葉が写り、日の出の時刻と羽田を離陸する飛行機の時刻が一致すると旅客機が写り、そして時たまカラスが朝食を取りに「カァー・カァー・カァー」と鳴きながら飛ぶのが写ってしまう。中途半端な大きさだとゴミにしか見えないが、丁度良い具合に写ると面白い写真となる。
あと一月程で、新年を迎える。今朝の多峯主山が比較的暖かいのは雨上がりのためだろうか？ほどよい湿度で喉も心地よい。そして東の地平線付近は写真のように雲も少なく絶好の日の出撮影日和である。靄を心配していたが問題なさそうである。
百太郎が多峯主山の頂上に到着したのは５時半頃であった。初日の出の時はこの位の時間に到着しないと場所取りができないのだ。そして６時頃に常連さんもやって来た。そしてもう一人誰かいるのだ？最初常連さんかと思ったらマッタク別の人で、日の出前に山を下りて行った。
日の出の時間も６時半になり、このころになると人が沢山登って来る。地平線には太陽にアクセントを加えるほどよい雲と、その上空にはオレンジ色に輝く雲がたなびいている。まったく雲が無いより、このような雲がある方が綺麗な写真となる。欲を言えば、もう少し雲が下だと良かったのだが・・・
今朝もオレンジ色に光り輝いているが、実際はこのようには見えない。カメラで調整しているからである。そして、人間の目も（実際は脳）補正して見ているため明るく白い色に見えるのだ。このようにデジタルデータとして保存する際、夜明けの空の色は、かくあるべしというイメージ画像である。
最近自分で天気図を描かなくなったし、気象庁発表の天気図も見ずに新聞の予報で生活している。通常の生活ならこれで十分なのだが、事、山歩きや天文現象では必須の技術である。昨日は、予想に反した早朝の曇りで今朝は晴れであった。
さて土曜日の晴天とうって変わって多峯主山の頂上からの眺めは、雲と霞みである。しかしこれ位の雲が日の出時の太陽にアクセントを加え、且つ程よい減光で写真撮影にはうってつけなのだ。細い月も雲の合間から見えている。
現在百太郎は２００ｍｍの単焦点望遠レンズと１８－５５ｍｍの標準ズームレンズを使っている。望遠ズームを処分した為に構図に自由度が無いのだ。今回は、思い切って標準ズームのみで撮影した。必ずしも、太陽をアップで撮影する必要は無いのだ。美しい夜明けの写真は、むしろこの方が良いと思う今日この頃である。
さて広角域で撮影した写真だが、１段絞っただけでは４隅に影が出てしまう。やはり廉価版のレンズでは更に２段ほど絞った方が良さそうだ。広角１４ｍｍの単焦点も所持しているが、最近全く使っていない。写りは最高に良いのだが、余りに広すぎ、この場所で使うと手前に無粋な柵が入ってしまうのだ。思い切って処分しようと考えている。
最後のショットは、頂上の山名表示板と経塚と三等三角点と柿の木を入れてみた。飯能の街はオレンジ色に染まっている。
すっかり寒くなってしまいました。前回多峯主山に日の出撮影に出かけたのは11月１日でした。おかげで、空気は澄み渡り特に今朝は雲も少なく新宿がきれいなオレンジ色の空をバックにシルエットになっています。初日の出まであと少しです。
今朝の日の出は６時２４分。雲の縁が黄金色に光りだし、しばらくすると太陽が雲から顔を出します。上空に雲が無いと日の出撮影はこれでお終いです。何せ太陽の光はとても強いので、上手く写せません。そこで、撮影対象を周辺に移し朝日の中の色々な物を撮り始めます。
朝日で輝くススキの穂などを撮影し、今朝は終了です。帰宅準備をしていると、散歩中の老夫婦が飴玉と柿を御馳走してくれました。ありがとう！
