仙人の森

多峯主山の仙人、百太郎のブログです。

太陽の戦士

2009-02-03 21:47:08 | 本と雑誌

最近地元の書店には面白い本が少なく、大抵は新聞の書評やネット通販のサイトに掲載されている書評を見て本を買う事が多くなった。今回読んだ本も新聞の書評を見てネット通販で購入した本だ。

太陽の戦士 岩波少年文庫570
ローズマリ・サトクリフ作
岩波書店 ISBN4-00-114570-7
¥760税別

物語の舞台は紀元前900年の青銅器時代のイギリス(厳密にはブリテン島)、征服者の部族の少年ドレムの物語である。少年ドレムは羊飼いの老人の話を聞いたりして過ごしていますが、いずれは祖父や父と同じように戦士になることを夢見ています。そして自分も必ずなれると信じていますが、実は自分は他の同世代の少年たちと違い片腕が生まれつき不自由で祖父曰く「片腕では槍使いになれない」と言う母との会話を偶然聞いてしまうのです。

この事から、自分が戦士になれないのではと言う不安にさいなまれます。しかし森の中で出会う、戦争で片腕を失った狩人のタロアに「片手でも戦士を目指せと」諭されて、一生懸命努力します。ドレムは数々の試練を乗り越えて、最後のオオカミ殺しに挑みますが失敗してしまいます。

失敗イコール死または追放という厳しい掟の前に、ドレムは自らの進む道を羊飼いとし、羊飼いたちと暮らし始めます。やがてかつての仲間達が一人前の戦士として働き始めるなか、ドレムは羊飼いたちとも違うという疎外感を味わうのです。

やがて月日は過ぎ、何時もより春の訪れが遅い雪降る日に羊飼いの老人と羊が行方不明になります。ドレムは一人雪降る中を捜しに行き見つけ出しますが、一人では助け出せません。そこで、忠実な愛犬に応援を呼んで来るように命令をし、老人と羊をオオカミから守るのです。しかし、応援が来る前にオオカミ達の攻撃を受けます。ドレムは力の限りをつくし戦い、そうしてオオカミを倒すのです。丁度その時、応援が駆けつけます。

結果はハッピーエンド! ドレムは失敗したオオカミ殺しの時のオオカミを結局倒すことができて目出度く戦士になることができるのです。

簡潔にストーリーをまとめ、肝心な事を端折っているので、この物語の面白い核心には触れていません。対象年齢は中学生以上の本ですから大人が読んでも良いはずです。興味がある方は読んでみてください。


ディープな本を発見!

2009-01-09 22:15:42 | 本と雑誌

雑誌の中で新書の広告を見てぶっ飛びました!

21世紀の奇書誕生! くう・ねる・のぐそ 自然に「愛」のお返しを

トグロを巻いたう〇このイラストがすごくインパクトがあります。よく見ないとソフトクリームのようです。帯には禁断の16ページ(う〇こイラスト)袋とじ写真付き!

著者の元々の職業はキノコ研究の写真家で夢は仙人になることだそうだ。今は偉大な糞土師という立派な仙人になられています。

百太郎は余程腹具合が悪くない限りのぐそはしません。が、本を読み終えてとても親近感がわきました。やはり、キノコ好きだからでしょうか?それと仙人になりたいという希望がそうさせるのでしょうか?

もし興味があるなら、立ち読みして下さい。プロローグから2章までは抵抗感なく読めると思います。

くう・ねる・のぐそ 自然に「愛」のお返しを
著者 伊沢 正名
山と渓谷社 ISBN978-4-635-31028-4
¥1500


コナン読み終えました。

2007-02-21 23:11:29 | 本と雑誌

独特の世界観が有る本でした。色々と短編やら長編やら入り乱れていて、じっくりと読み進めないとこの世界には入り込めません。映画は小説に似ているけど違うものだと感じました。
とにかく、第3巻をネットで予約注文を済ませました。

セブンイレブンで受取!7&Y


魔術師エベネザムと禁断の都

2006-11-26 10:27:30 | 本と雑誌

シリーズ3作目がやっとでました。
3冊並べてみると、赤・青・黄と同じシリーズに見えないのです。書店で探すとき気を付けないと見過ごしてしまいます。
例によって帯の文章が内容を簡潔に表しており、とても好感が持て「読んでみたい」と思わせます。

1作目:魔術師エベネザムと不肖の弟子「ちょっとユルめの笑えるファンタジイいかがですか?」
2作目:魔術師エベネザムと詩を詠む悪魔「勇者も悪魔も一緒くた!みんなで楽しめるファンタジイあります。」
3作目:魔術師エベネザムと禁断の都「花もフェレットも踏み越えて、魔術師と弟子はどこへ行く?」

このシリーズに、指輪物語のガンダルフやアーサー王の物語のマーリンのような魔法使いを期待してはいけません!
とにかく人間臭い考え方で、魔術師エベネザムは商売として魔法を使うのです。もちろんこの物語の真の目的は、自分の病気を治す(くしゃみを止める)が第一であり、それ以外はついでという感じです。
それでも、他の人々と目的が違っても解決手段が同じならとても頼りになる存在なのです。
物語は、次から次へと色々な問題が発生しますが、ちゃんと解決していきます。その時のエベネザムの考え方は、各チャプターの初めに書かれている心得帳が参考になりそして、思わずニヤリとします。

さて皆さん!このシリーズを読みますか?読みませんか?読むならば急いで書店へ向かうべし!