四季のつれづれ

移りゆく季節の中で感じる喜び・・・

暗峠(くらがりとうげ)

2011-05-16 10:40:52 | お出かけ
なるかわ園地のつつじの後は暗峠まで足を伸ばすことに。
村落にはそろそろ田植えの準備も始まっている。


暗峠とは、鞍ケ嶺峠からくらがり峠になったとも、
松や杉の木が覆いかぶさるようであったところからとも言われている。
今の道はこの3メートルにも満たないような道が国道308号線。


峠の一番上が奈良との県境。


1694年9月9日、松尾芭蕉がこの道を通り、次の一句を残している。

  菊の香にくらがり登る節句かな

8日に伊賀上野を立ち、奈良に一泊。
9日に暗峠を越えたときに作った句。
そして、それから一月あまり後の10月12日に、大阪で

  旅に病んで夢は枯野をかけめぐる

の句を残し、亡くなっている。
はるか昔に思いを馳せて…