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マーガリンは
高価なバターの代替品として
誕生しましたが
トランス脂肪酸
が含まれていることから
アメリカではマクドナルドを始めとした
外食産業でマーガリンの1種である
ショートニングの使用が禁止されています。
マーガリンは
健康面に関して
「少量なら大丈夫」
「植物性油脂だから安全」
とも言われたりしますが
マーガリンの最大手メーカー
ユニリーバが 同社の製品である
「ラーマ」
にバターを加えて
販売するようになりました。
ユニリーバは
今までに段階的にマーガリンの
トランス脂肪酸を減少させ、
オメガ-3脂肪酸を加えてきました。
あわせて
コレステロールの減少のために
植物ステロールを加えるなど
改善をすると同時に
マーガリンを
健康的な食品として位置づけ
マーガリンの長所キャンペーンを
行いました。
その際
人々にバターの摂取量を
制限するように訴えかけていました。
しかし
ある調査によると
2013年のドイツでは
マーガリン1個に対してバター3個が
売れているというデータがあり
さらに
アメリカ政府のデータによると、
1人あたりのバター消費量は上昇を続ける中
マーガリンの消費量は過去70年の中で
最低記録を記録したというデータもあります。
その結果
ユニリーバはバターの位置づけを
大きく改めることとなりました。
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ちなみに
BMJ(ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル)の
「飽和脂肪と心臓疾患」
によると
マーガリンに含まれるトランス脂肪酸は
心臓疾患になる危険性を増加させますが
バターに含まれる飽和脂肪は
心臓疾患の発症に直接の因果関係がない
という研究結果を発表しています。
どうやら
マーガリンは
食品としては問題がありそうです。
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▲ラーマヤナ
ところで
ここに出てきた
「ラーマ」という名称ですが
Webで検索してみると
以下のような標記がありました。
***************************************
インドの大叙事詩
『ラーマーヤナ』
の主人公。ビシュヌ神の第7の化身として
広くインドから東南アジアにわたって
崇拝されている。
コーサラ国の都アヨーディヤーの王
ダシャラタの長子として生れ
ジャナカ王の娘シーターを妻とする。
***************************************
なんだか舌を噛んでしまいそうな
名前がたくさん出てきますが
神の化身
ということですから
深い信仰の対象だということが
伝わってきますね。
実は昭和21年(1946年)の今日
タイの国王であるラーマ8世の
ラーマ8世崩御事件
が発生しています。
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▲ラーマ8世
ラーマ8世は
昭和20年(1945年)に
第二次世界大戦が終結するとともに
スイスでの学業を終え、タイに帰国しました。
昭和21年(1946年)6月9日の朝
ボーロマピマーン宮殿の
自身の寝室で額から後頭部にかけて
銃弾が貫通する形で死亡。
傍らには自動拳銃が落ちていました。
第一発見者の侍従の証言を要約すれば
「午前9時20分頃
中から銃声が聞こえた。
侍従が中に入ってみると
ラーマ8世がベッドの上で
頭から血を流していた」
とのこと。
詳細は今日でも
闇の中にあるようです。
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さて
ラーマに関する考察が
食べ物から人物へと
拡がってしまいましたが
さらに飛躍して
三島由紀夫の最後の長編小説
『豊饒の海』
(ほうじょうのうみ)
にも
のラーマ5世の息子
が登場していることを
思い出しました。
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▲三島由紀夫
この作品は
『浜松中納言物語』を典拠とした
夢と転生の物語で
『春の雪』『奔馬』『暁の寺』『天人五衰』の
全4巻から成っています。
今からもう
40年近く前になりますか、
辞書を片手に三島の難解な文章を
深夜、一生懸命読んでいた頃が
ありました。
使われている漢字の意味が判らず
止まっては辞書を引き
読み進めるという、今から思えば
学生時代は時間があったなあ
とつくづく感じます。
この歳になって
小説を壱から読むことは
少なくなりましたが
『豊穣の海』は
今からでも読み返してみたいと感じる
作品のひとつです。
ちなみに
第4巻『天人五衰』の末尾には
以下の日付で終わっています。
********************************
『豊穣の海』完。
昭和四十五年十一月二十五日
********************************
この末尾に記された日付け
昭和45年11月25日は
彼が市ヶ谷で割腹自決した日です。
つまり
この日付けが事実であるなら
三島由紀夫は、その日の早朝か未明に
この小説の最後の部分を
書き上げたのだと思われます。
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▲昭和45年11月25日朝日新聞
三島由紀夫は
自決や小説から
何が伝えたかったのでしょうか?
国会で
安全保障の机上論が飛び交う今日
今一度振り返り
考える時期に来ているように
思えてなりません。
◎感謝
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