![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/ef/72998fd02e8fa6cd5d5ebb390694066d.jpg)
▲草刈り機(2サイクル)
蒸し暑い季節です。
人間にとっては辛い季節ですが
こと植物にとっては成長の好期です。
庭のトマトは
ともすると
1日で3センチ近く成長していたりします。
とにかく
植物にとってはなくてはならない
大切な季節です。
畑の収穫物が日々成長する姿は
観ていて楽しいものですが
嬉しくない「雑草」についても同じく
成長する季節でもあります。
そんなわけで
この季節の農地はほぼ毎週
草刈り作業
が必須です。
ところで
草刈り作業には
当たり前ですが草刈り機を使います。
冒頭の画像はガソリンに2サイクルオイルを
添加して使用するタイプのマシンで
別名「刈払機」と呼ばれます。
最近は電気を動力にするモノも
登場しています。
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▲電動式草刈機
近年は
ホームセンターで2万円前後で購入できる
身近で手軽な農機具になりましたが
さて、いつの頃からこのように
一般に普及したのでしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/93/3d2d34022c58d81d1d046ca1e8ab6fec.jpg)
草刈り作業に鎌が使われ始めたのは
鋳造技術が発展した奈良時代と言われます。
そのころから昭和30年代までは
同様に手作業による草刈りだったようです。
ところが
昔と今とでは
草刈りの目的が全く異なっています。
現在はいわゆる
雑草の除去
ですが、かつては
農耕牛の餌
になる貴重な資源であり飼料でした。
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その昔
熊本県上益城郡の
祖父母に預けられていたころ
毎朝、近所の農家さんが
牛に草をやっていたことを
幼少の頃の記憶として残っています。
田畑の畦道はいつもキレイで
山の中も下草がなく手入れをされていました。
いや手入れというよりもむしろ
“そのほとんどが牛の餌になっていた”
と考えたほうが良さそうです。
だから
昔の里山はキレイだったんです。
つまりは必然だったわけです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/be/f150e8f74f34600c404e790b64db00a3.jpg)
しかし今
農地から牛が消えたかわりに
トラクターや耕運機が入り
飼料としての草が
ガソリンという名の燃料にとって変わりました。
つまり
草は邪魔なものになったわけです。
従って
時を同じくするように
昭和30年代に
エンジンを動力とした草刈り機が
必然的に登場した
というわけです。
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▲山地酪農/シックス・プロデュースHP(Click)
かつて
循環の中に生きていた草むらを
現代的に見直そうという動きが
全国各地で展開されています。
「シックス・プロデュース」は
山の中の手付かずの草むらに放牧をし
牛のチカラで自然環境を守っていく
取り組みのひとつです。
自然放牧の牧場では
自然と牛たちと人間の三者の
役割とバランスが大切です。
平均して1ヘクタール
(100m×100m)に1頭の
割合で放牧を行うことで
自然の力を最大限引き出すことができる
とのこと。
循環の中で生かされていた時代。
無駄なもののない
豊かな時代だったのかも
知れませんね。
◎感謝
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