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百田尚樹さんの長編書下ろし小説
「夏の騎士」
が7月20日付で発売されました。
早速購入、読了しました。
「永遠の0」や
「海賊とよばれた男」等の歴史物とは異なり
昭和、平成を生きた43歳の男性が主人公の作品です。
精神はどの作品も一貫していて
過去と未来に対する絶対的な信頼をベースとした
先祖先達への感謝と人間信頼、
そして何よりも人生の偶然を必然に動かす力は
勇気だということです。
エピローグには印象的な一文があります。
人の運命というのは偶然のようにみえて、すべてが不思議な必然で結ばれているのかもしれない。
ぼくが今もどうにか人生の荒波を渡っていけるのは、わずかな勇気のお陰だ。
生きて限り、善い時もあれば悪い時もあります。
でも善し悪しは誰がジャッジしたのでしょう。
今が苦しく耐えがたい時間も
未来からみれば必要な経験なのかも知れません。
今のワタシを信頼する。
勇気をもらえる作品です。