屋久島エコツアー報告の4本目は
「トロッコ道」についてです。
トレッキングの雑誌などでは
縄文杉までの道のりにある軌道を
トロッコ道と記載してありますが
安房森林軌道
(あんぼうしんりんきどう)
が正式な名称です。
大正12年に完成し現在
日本で唯一現役で稼働している森林鉄道で
安房森林鉄道
屋久島森林鉄道
とも
言われています。
実際に走っているところを
見ることはできませんでしたが
月に数回、登山道にある
トイレなどの維持管理に必要な物資の輸送や
屋久杉の土埋木や切り株などの運搬に
使用されています。
ガイドさんによると
本土の受刑者によって
突貫で作ったらしく
トンネル工事では
ダイナマイトを使用した
非常に危険な作業だったようです。
▲トロッコ道のトンネル内
さて
そのトロッコ道の全容ですが
荒川登山口から縄文杉までの
往復約22キロの道のりの
約3分の2がそれにあたります。
かつては
軌道の枕木を渡っての登山でしたが
現在は枕木に屋久杉の板を打ち込んであり
ランニングも可能な状態が
維持されています。
しかも
今年2月には
未整備だった一部の箇所に手が入り
全線すべてが屋久杉板の歩道になりました。
▲トロッコ道を歩く
ちなみに
全線整備に予算が執行されたのは
昨年11月の天皇陛下のご訪問が
その理由だそうです。
以下
ワタシが宿泊したエアポートホテルの前を
両陛下を乗せた車が通り過ぎる様子です。
▲平成29年11月16日天皇陛下屋久島ご訪問の様子
ところで
縄文杉までの登山道の全容は
以下のようになります。
見てわかる通り
トロッコ道の高低差は約300メートルです。
片道約8キロですので
そのなだらかさはわかっていただけると
思います。
お散歩コース
といっても良いかも知れませんね。
そんなわけで
縄文杉からの帰りのトロッコ道は
半分ウツラウツラ状態で
同行したメンバーも
同じように睡魔と戦いながらの
トレッキングになりました。
▲屋久杉歩道に刻まれたハート
エコツアー報告
まだまだ続きます。