🌸おもてなしの原点を求めて🌸🌸
「茶事🍵」といいますのは、千利休さんによって400年以上前に確立🌟された茶会です。
4時間ほどの工程🌸の中で、亭主が懐石🍱やお酒🍶を振る舞い、最後に濃茶(こいちゃ)でもてなします。😊
濃茶は「お抹茶」と呼ばれる薄茶(うすちゃ)とは異なり、
色も味わいも極めて濃く、深いお茶🍀です。
薄茶は「点(た)てる⚡️」と言いますが、
濃茶は「練る🌀」と言います。
おいしく練る🌸には5年ほどの修行⚡️が必要といわれます。
濃茶🍵を美味しくいただくために、水💦から沸かし♨️、湯がたぎるのを待つ間に軽い食事🍴と共に酒🍶を酌み交わす、
この一連の流れを「茶事✨」といい、
そのための一汁三菜🍀の食事🍴を
「茶事懐石✨」といいます。
懐石といっても高級日本料理🍣ではありません。
身近にある旬✨の食材🍆🍅を使って、日ごろの家庭料理🍳よりひと手間かけていく、
「濃茶のための茶事懐石料理」です。
私は、この「おもてなし文化🌸の原🌟」ともいわれる茶事🍵の真髄⚡️を極めたい✊と思い、
50歳を機🌸に、着物姿👘で車🚗を運転しながら
全国🗾一人茶事行脚の旅🌸を始めました。
鍋釜と茶道具を車🚗に積み、
各地で出会う方々に、その土地の食材を使って料理🍱やお茶🍵を振る舞っています。
全国を走る私の車🚗の走行距離は、年間3万キロ以上です。
新車✨のワゴン車を買って20万キロくらい走ると、また新車✨を買います。
そうやって、これまで5台ほど乗り換えてきました。😊🎵
お茶🍵の世界には
「火相(ひあい・火🔥のおこり具合)」
と
「湯相(ゆあい・湯♨️の沸き加減)」
という言葉🍀があります。
火🔥をおこし、火の具合が良くなって、
お湯♨️もグラグラと煮立った一番いいタイミング🌟で一服を点てる🍵のです。
お客様🌸は多い時で10人さんくらいの時もあります。
人数さんに応じて、炭のつぎ方を変えたり、
寒い時⛄️は、炭も灰も冷えていますので、炭のつぎ具合も一様ではありません。😵
天気⛅️や湿度💧によっても変えるのです。
「一期一会」と申しますように、1つとして同じ場所🍀はありません。
そんな中、お客様に可能な限り⚡️おもてなしし、満足💓して帰っていただけるように心掛ける。
それがこのお仕事🍀です。
「最初のご飯🍚のできばなを、まず1口どうぞ🎵」とお出しする。
そして次に、やや蒸れた☁️ものをお出しする。
そしてその次には、
「充分蒸れれましたので、たんと召し上がれ🌟」
と、ご飯🍚を三度にわたりお出しします。
それぞれ1番いいタイミング✨を考えます。😊
そのうち、お湯♨️加減が整って、
一服のお茶🍵を点ててお出しする。
食べ物もお茶も、作った瞬間⚡️から味が落ちて⤵️いきます。
その落ちていかない絶妙✨なところでお人の口👄に届けていく。
その間合いと、時の見定め✊が大事🌟です。
だから茶事は、
「間合いの文化🌸」
「時の移ろいの文化🌸」
だと思っています。😊🎵
時と場所にかなった料理🍴のために必要なものは、
食材🍆🍅への、愛おしさ💕です。
魚🐟や野菜🍆など、食材に耳👂を傾けると語りかけて🎵くるのです。
そして火相🔥と湯相♨️に心を合わせ、
お天道様☀️や樹木🌲とも相談をします。
私の茶事の点数🔢は、いまだに40点くらいしか付けられません。😊
それほど一服のお茶🍵のために
火相・湯相を整えながら食事🍴をもてなすことは、
毎会客ぶりも違いますので難しい😵のですね。😊
茶事は、1人ではなかなか間に合わないこともあります。😊
例えば、水屋で手伝ってくれている半東(はんとう)さんが、
茶碗🍚を落として割って💢しまった時など、
落とすような空気☁️を作っている亭主である私の責任🍀です。
いつもわが身にそう言い聞かせながら務めます。✊
亭主がどんなに力んでも、
茶事をご馳走にしてくださるのはお客様🌸です。
亭主ができるのは、
お客様が持っているいい波動💕を、出して差し上げられるように場🍀を整える✨ことです。
その波動⚡️を1つにまとめ、
シンフォニ🎵のように奏で🎶られる流れができた時、初めてご馳走😍になっていくのです。
茶事においては、刻一刻、時の移ろいのドラマ📺があります。
そのドラマチック😍な感動💓をお土産🎁にお持ち帰りいただくのが私の役目なんですね。😊🎵
日本各地🗾を旅すると、お茶の流派🌸によっていろいろな決まりごと🌟があり、
おっしゃることも皆さん違い⚡️ます。😵
「利休さんの時代には流派🌸なんてなかったのに」
と思いながら紐解いて✨いくうちに、
「流派は財産分与💰みたいなものだったんだな」
と、だんだんその内容🍀を理解🌟していきました。
ですから、
「流派🌸のことは各流派のお客様🌸にお尋ね👂しながら、
その方が満足できるような茶事🍵を整えればいいのだ✊」
と考えて、動けるようになりました。😊🎵
すると、これまで見えなかったお茶🍵の世界の奥深さ🌌が見えてきて、
少しずつそれを理解🌟できるようになりました。
そうすると旅🚗がさらに面白くなり💕、止められなくなっていきました。😊🎵
人を温める♨️「木🌲」と「火🔥」、
人の命💓を守る「水💧」、
人の食べ物🍚を育む「土⛺️」、
そして土の中🗻に含まれる「金💰」。
この五つは人間🍀が生きていく上で、それぞれ必要⚠️なものですが、
それらが時にバランス🌈を崩すと😵、
人に向かってくる刃🔪(やいば)にもなります。
きっと利休さんをはじめとする先人の方たちも、この茶道🍵に、
木火土金水で成り立つ、
生きとし生けるものの世界🌏を、見出して✨いたのでしょう。😊🎵
火🔥がついた瞬間⚡️から灰に向かうように、
人間🍀も生まれた瞬間⚡️から死💀に向かって生きていきます。
命💓は、そのような時の移ろい☁️と自然の営み🌸の中でしか生きられないのです。😊🎵
その意味🍀の深さを、しみじみと実感💓しながら、
生きる今日☀️この頃でございます。😊🎵
(「みやざき中央新聞」H30.5.21 半澤鶴子さんより)
「茶事🍵」といいますのは、千利休さんによって400年以上前に確立🌟された茶会です。
4時間ほどの工程🌸の中で、亭主が懐石🍱やお酒🍶を振る舞い、最後に濃茶(こいちゃ)でもてなします。😊
濃茶は「お抹茶」と呼ばれる薄茶(うすちゃ)とは異なり、
色も味わいも極めて濃く、深いお茶🍀です。
薄茶は「点(た)てる⚡️」と言いますが、
濃茶は「練る🌀」と言います。
おいしく練る🌸には5年ほどの修行⚡️が必要といわれます。
濃茶🍵を美味しくいただくために、水💦から沸かし♨️、湯がたぎるのを待つ間に軽い食事🍴と共に酒🍶を酌み交わす、
この一連の流れを「茶事✨」といい、
そのための一汁三菜🍀の食事🍴を
「茶事懐石✨」といいます。
懐石といっても高級日本料理🍣ではありません。
身近にある旬✨の食材🍆🍅を使って、日ごろの家庭料理🍳よりひと手間かけていく、
「濃茶のための茶事懐石料理」です。
私は、この「おもてなし文化🌸の原🌟」ともいわれる茶事🍵の真髄⚡️を極めたい✊と思い、
50歳を機🌸に、着物姿👘で車🚗を運転しながら
全国🗾一人茶事行脚の旅🌸を始めました。
鍋釜と茶道具を車🚗に積み、
各地で出会う方々に、その土地の食材を使って料理🍱やお茶🍵を振る舞っています。
全国を走る私の車🚗の走行距離は、年間3万キロ以上です。
新車✨のワゴン車を買って20万キロくらい走ると、また新車✨を買います。
そうやって、これまで5台ほど乗り換えてきました。😊🎵
お茶🍵の世界には
「火相(ひあい・火🔥のおこり具合)」
と
「湯相(ゆあい・湯♨️の沸き加減)」
という言葉🍀があります。
火🔥をおこし、火の具合が良くなって、
お湯♨️もグラグラと煮立った一番いいタイミング🌟で一服を点てる🍵のです。
お客様🌸は多い時で10人さんくらいの時もあります。
人数さんに応じて、炭のつぎ方を変えたり、
寒い時⛄️は、炭も灰も冷えていますので、炭のつぎ具合も一様ではありません。😵
天気⛅️や湿度💧によっても変えるのです。
「一期一会」と申しますように、1つとして同じ場所🍀はありません。
そんな中、お客様に可能な限り⚡️おもてなしし、満足💓して帰っていただけるように心掛ける。
それがこのお仕事🍀です。
「最初のご飯🍚のできばなを、まず1口どうぞ🎵」とお出しする。
そして次に、やや蒸れた☁️ものをお出しする。
そしてその次には、
「充分蒸れれましたので、たんと召し上がれ🌟」
と、ご飯🍚を三度にわたりお出しします。
それぞれ1番いいタイミング✨を考えます。😊
そのうち、お湯♨️加減が整って、
一服のお茶🍵を点ててお出しする。
食べ物もお茶も、作った瞬間⚡️から味が落ちて⤵️いきます。
その落ちていかない絶妙✨なところでお人の口👄に届けていく。
その間合いと、時の見定め✊が大事🌟です。
だから茶事は、
「間合いの文化🌸」
「時の移ろいの文化🌸」
だと思っています。😊🎵
時と場所にかなった料理🍴のために必要なものは、
食材🍆🍅への、愛おしさ💕です。
魚🐟や野菜🍆など、食材に耳👂を傾けると語りかけて🎵くるのです。
そして火相🔥と湯相♨️に心を合わせ、
お天道様☀️や樹木🌲とも相談をします。
私の茶事の点数🔢は、いまだに40点くらいしか付けられません。😊
それほど一服のお茶🍵のために
火相・湯相を整えながら食事🍴をもてなすことは、
毎会客ぶりも違いますので難しい😵のですね。😊
茶事は、1人ではなかなか間に合わないこともあります。😊
例えば、水屋で手伝ってくれている半東(はんとう)さんが、
茶碗🍚を落として割って💢しまった時など、
落とすような空気☁️を作っている亭主である私の責任🍀です。
いつもわが身にそう言い聞かせながら務めます。✊
亭主がどんなに力んでも、
茶事をご馳走にしてくださるのはお客様🌸です。
亭主ができるのは、
お客様が持っているいい波動💕を、出して差し上げられるように場🍀を整える✨ことです。
その波動⚡️を1つにまとめ、
シンフォニ🎵のように奏で🎶られる流れができた時、初めてご馳走😍になっていくのです。
茶事においては、刻一刻、時の移ろいのドラマ📺があります。
そのドラマチック😍な感動💓をお土産🎁にお持ち帰りいただくのが私の役目なんですね。😊🎵
日本各地🗾を旅すると、お茶の流派🌸によっていろいろな決まりごと🌟があり、
おっしゃることも皆さん違い⚡️ます。😵
「利休さんの時代には流派🌸なんてなかったのに」
と思いながら紐解いて✨いくうちに、
「流派は財産分与💰みたいなものだったんだな」
と、だんだんその内容🍀を理解🌟していきました。
ですから、
「流派🌸のことは各流派のお客様🌸にお尋ね👂しながら、
その方が満足できるような茶事🍵を整えればいいのだ✊」
と考えて、動けるようになりました。😊🎵
すると、これまで見えなかったお茶🍵の世界の奥深さ🌌が見えてきて、
少しずつそれを理解🌟できるようになりました。
そうすると旅🚗がさらに面白くなり💕、止められなくなっていきました。😊🎵
人を温める♨️「木🌲」と「火🔥」、
人の命💓を守る「水💧」、
人の食べ物🍚を育む「土⛺️」、
そして土の中🗻に含まれる「金💰」。
この五つは人間🍀が生きていく上で、それぞれ必要⚠️なものですが、
それらが時にバランス🌈を崩すと😵、
人に向かってくる刃🔪(やいば)にもなります。
きっと利休さんをはじめとする先人の方たちも、この茶道🍵に、
木火土金水で成り立つ、
生きとし生けるものの世界🌏を、見出して✨いたのでしょう。😊🎵
火🔥がついた瞬間⚡️から灰に向かうように、
人間🍀も生まれた瞬間⚡️から死💀に向かって生きていきます。
命💓は、そのような時の移ろい☁️と自然の営み🌸の中でしか生きられないのです。😊🎵
その意味🍀の深さを、しみじみと実感💓しながら、
生きる今日☀️この頃でございます。😊🎵
(「みやざき中央新聞」H30.5.21 半澤鶴子さんより)