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🌸おもてなしの原点を求めて🌸🌸

2018-06-04 11:25:40 | お話
🌸おもてなしの原点を求めて🌸🌸


「茶事🍵」といいますのは、千利休さんによって400年以上前に確立🌟された茶会です。

4時間ほどの工程🌸の中で、亭主が懐石🍱やお酒🍶を振る舞い、最後に濃茶(こいちゃ)でもてなします。😊

濃茶は「お抹茶」と呼ばれる薄茶(うすちゃ)とは異なり、

色も味わいも極めて濃く、深いお茶🍀です。

薄茶は「点(た)てる⚡️」と言いますが、

濃茶は「練る🌀」と言います。

おいしく練る🌸には5年ほどの修行⚡️が必要といわれます。


濃茶🍵を美味しくいただくために、水💦から沸かし♨️、湯がたぎるのを待つ間に軽い食事🍴と共に酒🍶を酌み交わす、

この一連の流れを「茶事✨」といい、

そのための一汁三菜🍀の食事🍴を
「茶事懐石✨」といいます。


懐石といっても高級日本料理🍣ではありません。

身近にある旬✨の食材🍆🍅を使って、日ごろの家庭料理🍳よりひと手間かけていく、

「濃茶のための茶事懐石料理」です。


私は、この「おもてなし文化🌸の原🌟」ともいわれる茶事🍵の真髄⚡️を極めたい✊と思い、

50歳を機🌸に、着物姿👘で車🚗を運転しながら

全国🗾一人茶事行脚の旅🌸を始めました。

鍋釜と茶道具を車🚗に積み、

各地で出会う方々に、その土地の食材を使って料理🍱やお茶🍵を振る舞っています。

全国を走る私の車🚗の走行距離は、年間3万キロ以上です。

新車✨のワゴン車を買って20万キロくらい走ると、また新車✨を買います。

そうやって、これまで5台ほど乗り換えてきました。😊🎵


お茶🍵の世界には

「火相(ひあい・火🔥のおこり具合)」



「湯相(ゆあい・湯♨️の沸き加減)」

という言葉🍀があります。

火🔥をおこし、火の具合が良くなって、

お湯♨️もグラグラと煮立った一番いいタイミング🌟で一服を点てる🍵のです。


お客様🌸は多い時で10人さんくらいの時もあります。

人数さんに応じて、炭のつぎ方を変えたり、

寒い時⛄️は、炭も灰も冷えていますので、炭のつぎ具合も一様ではありません。😵

天気⛅️や湿度💧によっても変えるのです。


「一期一会」と申しますように、1つとして同じ場所🍀はありません。

そんな中、お客様に可能な限り⚡️おもてなしし、満足💓して帰っていただけるように心掛ける。

それがこのお仕事🍀です。


「最初のご飯🍚のできばなを、まず1口どうぞ🎵」とお出しする。

そして次に、やや蒸れた☁️ものをお出しする。

そしてその次には、

「充分蒸れれましたので、たんと召し上がれ🌟」

と、ご飯🍚を三度にわたりお出しします。

それぞれ1番いいタイミング✨を考えます。😊

そのうち、お湯♨️加減が整って、
一服のお茶🍵を点ててお出しする。


食べ物もお茶も、作った瞬間⚡️から味が落ちて⤵️いきます。

その落ちていかない絶妙✨なところでお人の口👄に届けていく。

その間合いと、時の見定め✊が大事🌟です。

だから茶事は、

「間合いの文化🌸」

「時の移ろいの文化🌸」

だと思っています。😊🎵


時と場所にかなった料理🍴のために必要なものは、

食材🍆🍅への、愛おしさ💕です。

魚🐟や野菜🍆など、食材に耳👂を傾けると語りかけて🎵くるのです。

そして火相🔥と湯相♨️に心を合わせ、
お天道様☀️や樹木🌲とも相談をします。


私の茶事の点数🔢は、いまだに40点くらいしか付けられません。😊

それほど一服のお茶🍵のために
火相・湯相を整えながら食事🍴をもてなすことは、

毎会客ぶりも違いますので難しい😵のですね。😊


茶事は、1人ではなかなか間に合わないこともあります。😊

例えば、水屋で手伝ってくれている半東(はんとう)さんが、

茶碗🍚を落として割って💢しまった時など、

落とすような空気☁️を作っている亭主である私の責任🍀です。

いつもわが身にそう言い聞かせながら務めます。✊

亭主がどんなに力んでも、
茶事をご馳走にしてくださるのはお客様🌸です。

亭主ができるのは、

お客様が持っているいい波動💕を、出して差し上げられるように場🍀を整える✨ことです。

その波動⚡️を1つにまとめ、
シンフォニ🎵のように奏で🎶られる流れができた時、初めてご馳走😍になっていくのです。


茶事においては、刻一刻、時の移ろいのドラマ📺があります。

そのドラマチック😍な感動💓をお土産🎁にお持ち帰りいただくのが私の役目なんですね。😊🎵


日本各地🗾を旅すると、お茶の流派🌸によっていろいろな決まりごと🌟があり、

おっしゃることも皆さん違い⚡️ます。😵

「利休さんの時代には流派🌸なんてなかったのに」

と思いながら紐解いて✨いくうちに、

「流派は財産分与💰みたいなものだったんだな」

と、だんだんその内容🍀を理解🌟していきました。

ですから、

「流派🌸のことは各流派のお客様🌸にお尋ね👂しながら、

その方が満足できるような茶事🍵を整えればいいのだ✊」

と考えて、動けるようになりました。😊🎵

すると、これまで見えなかったお茶🍵の世界の奥深さ🌌が見えてきて、

少しずつそれを理解🌟できるようになりました。

そうすると旅🚗がさらに面白くなり💕、止められなくなっていきました。😊🎵


人を温める♨️「木🌲」と「火🔥」、

人の命💓を守る「水💧」、

人の食べ物🍚を育む「土⛺️」、

そして土の中🗻に含まれる「金💰」。

この五つは人間🍀が生きていく上で、それぞれ必要⚠️なものですが、

それらが時にバランス🌈を崩すと😵、

人に向かってくる刃🔪(やいば)にもなります。

きっと利休さんをはじめとする先人の方たちも、この茶道🍵に、

木火土金水で成り立つ、

生きとし生けるものの世界🌏を、見出して✨いたのでしょう。😊🎵


火🔥がついた瞬間⚡️から灰に向かうように、

人間🍀も生まれた瞬間⚡️から死💀に向かって生きていきます。

命💓は、そのような時の移ろい☁️と自然の営み🌸の中でしか生きられないのです。😊🎵

その意味🍀の深さを、しみじみと実感💓しながら、

生きる今日☀️この頃でございます。😊🎵


(「みやざき中央新聞」H30.5.21 半澤鶴子さんより)