花水木の独り言

庭の大きなハナミズキの、白い蝶のような花びらや、真紅の葉に気持ちを託して・・徒然なるままにキーを打ちました。

大柳川渓谷の滝巡り

2008-05-17 | 里山 森林行
                     《FinePix S7000 S:1/25 F:5.6 》

雨が続いた後の晴天、デジカメ撮影ツアーには最高のお天気でした。
カメラは登山用の小型 OLYMPUS C-770 UltraZoomと、少し大きい一眼レフタイプのFinePix S7000を持っているだけです。知人を記念に撮るかblogを念頭に写すくらいなので、これで充分だと思っているのですが・・・

滝は水量も豊かで新緑も太陽を受けて輝いています。バスの中で撮影のポイントを聞き、その心構えはあるはずながら イメージ通りに行く・行かないはカメラそのものの負うところが大きいと思うのです。

《天淵の激流 S:1/1600 F:8 》
 トップの滝と同じ所でですが、上記はシャッター優先。此処ではautoで撮りまし た。


さて横浜発7:30分。中央自動車道を甲府南で降りると富士川沿いに南下して、十谷入口を右折すると目的の『鰍沢町(カジカサワ)』に11:00過ぎには到着でした。

 鰍・・・魚偏に秋と書いてカジカ ハゼのようでウロコが無く体調は15C位。
 河鹿・・カエル
【鰍】【河鹿】どちらもカジカと読みます。実際は町名のカジカには前の漢字の二説があるらしいのです。歩いていると美しい音色が聞こえてきてこれは【河鹿】に違いないと話あったのでした。

大柳川は山梨県の100名山である「源氏山」を源流として数々の滝を配し、新緑の春 清涼の夏 紅葉の秋 そして銀白の冬と、四季折々に自然の息吹を感じさせてくれる渓谷です。

遊歩道の整備も充実しており、大小10本の吊り橋は周囲の景観と調和して渓谷を一層引き立てています。
一般道に出るまでの滝道は全て登り坂で石畳もあり、腐葉土の道あり、丸太を埋め込んだ所、岩を乗り越えたり、石ころを踏み固めたり、大きく左右にカーブして柵をつかんで歩くところ、観音滝のように50mはあろうかと思われるところでは対岸に観瀑台の東屋ありといった具合でした。

《吊り橋》


《天狗の岩風呂》
 急坂を上りきったところに人気のない家があり、軒先の文字には驚いてしまいましたが、その先にダムがあって迂回して離れてみれば中々の家でした。少し奥まった所の温泉宿の岩風呂のようでした。


何時ものように沢山の写真を撮りましたが、滝が上手く撮れなくて朝からの意気込みが無くなってしまいましたが・・・ヤッパリ山はいいなぁ~。


白馬いわたけゆりの園 へ

2007-08-06 | 里山 森林行
                           【白馬岩岳ゆりの園】

栂池ヒュッテで目覚めたのは、4:00廊下に出ると東のバルコニーで三脚を構えた人影がありました。
もういいかも・・と身支度を始めました。外を歩いている人もいます 目を凝らすとどう見ても深い霧。東の空もほんのりピンクのカケラもありません。

こんな時何か情報がほしいものです。先ほどのバルコニーにも人が増えたようです。あのシラビソを撮りましょうと言われて映像にしました。

【朝5時前 東方に見えしもの】


TVの天気予報も芳しくありません。添乗員さんは朝食抜きだったのではないかしら・・・下界は晴れているようですが、栂池自然園は行方不明や足の踏み外しで危険が予想されるので断念せざるを得ない状況になりました。次善の策はいくつか有りましたが、『白馬岩岳ゆりの園』で大勢が決まりました。

【見納めの 栂池ヒュッテ】


ロープウエイとゴンドラリフトを乗り継いで、八方駅で昨日のバスに乗り込むことが出来ました。

【ゴンドラリフト「アダム」】
     

次に向かうところは比較的近くで、太陽が降り注いでいました。
冬のスキー場をユリ園にしてレジャーランドにしたのでしょう・・・私たちにとって大助かりでした。 15000坪の広大さと言われても・・・サマーゲレンデでは、小・中学生が完全装備で猛スピードで格好良く滑っています。
同じペアリフトで私たちも登り、反対側のユリ園に降り立ちました。
見渡す限りユリ ユリ ユリです。山影を廻るとまだその先にも起伏に添って花は現れるのです。一万五千坪と言う広さは半端ではありませんでした。多分これは私の尺度になりそうです。幾つかの角度からご覧下さい。

【ユリ園 その1 】


【ユリ園 その2 】


【ユリ園 その3 】


つぎは大輪の名前ですが間違っていたらお許しください。

【クーリア】
     
【トレザー】
          
【ポリアナ】
     
【サムール】
          
【ルレープ】
     
【マレロ】
          

台風の余波で風があり、近ずくと無傷と言うのは中々難しい状態でしたが、大輪であることと美しさ故のことでしょうから。
3時間を歩いて甘い香りに包まれ森林浴も出来てそれはそれで良かったでした!
         



栂池自然園へ

2007-08-05 | 里山 森林行
                    【ワタスゲ湿原 風に靡くワタスゲ】

「山が好き、花が好き」な私は、その両方を満たす撮影会に参加致しました。
栂池自然園は標高1900m日本有数の高層湿原です。この季節厳しい冬を耐え抜いた高山植物が一斉に咲き出しています。

遥か北は日本海 振り向けば3000m級の北アルプスが雪渓を抱きながら聳えています。昨年家庭の事情で唐松岳を断念しましたので、せめてその麓まででもの思いが有りました。

その日が近ずくにつれて台風が並走を始めました。
横浜発中央高速をバスは快適に飛ばして、ゴンドラリフト~ロープウエイと乗り継いで、宿泊予定の栂池ヒュッテに到着致しました。

夕食までを明日の撮影の下準備に出かけましたと言っても目の前です。
「ワタスゲ湿原」の木道を入ると皆んな目が輝いています。
先生がアングルやヒントを話されるだけでとても参考になります。
「今日は夕日を入れて、明日は4:50分が日の出だからスタンバイしてください」等々。
明日も撮るのだからと、気楽におやつを食べたりしながら・・・
只 先生が「明日はこちらの方向を。とか この鈴を入れながら」などと言われても私は「明日ではなく今撮って置きましょう」とできる限り撮りました。
結局その明日は来なかったのです。始めてみる花も沢山ありました。

【黒唐飛廉(クロトウヒレン):キク科ヒレン属 蕾は真綿を着ています】   

【オニシオガマ】
     

【サラシナショウマ】
          

【栂池自然園 ワタスゲ湿原 友人と】
               
 
【ミヤマカラマツ】


【モミジカラマツ】
     

【モミジの花】
          
 
【クルマユリ】
               

【オニシモツケ】


【ミヤマアキノキリンソウ】
     

【エゾシオガマ】
          

【ヒオウギアヤメ】
               

【ミヤマシシウド】


【栂池からの夕景 その1】


【栂池からの夕景 その2】


栂池ヒュッテの建造は新しく山小屋風だけれどおしゃれで、食事が夕朝共とても好評でした。
気持ちの良い寝具で、明日の朝焼けの撮影を夢見て眠りにつきました。

     
     

湯河原 幕山を歩く

2007-04-22 | 里山 森林行

幕山と梅林はまるで一つの単語のように括って語っていたにも拘らず、一度も縁がありませんでした。
今回 インストラクターの説明を受けながら、新緑の中を いっぱいのお話 いっぱいの花々 クライマーにも出会い 珍しい初めての植物にも手を触れることが出来て、幸せな一日を満喫することが出来ました。

幕山は典型的な溶岩ドームの山。 岩壁が幕を張っているように見えることから、その名前は来ています。
     
【幕山の稜線】
     

標高は626mですが、お椀を伏せたような急登で、道の両脇はお花畑の途切れる時はなく、シャッターを切り続けて遅れ気味に追いかけ通しの登山でもありました。

★まずは可憐なスミレからご紹介いたしましょう。

【タチツボ菫】
     
【ナガバノ菫サイシン】
     
【フモト菫】
     

★似た花と名前 茸を関連付けて

【キジムシロ:花びらの隙間ナシ、丸みを帯びた葉】
     
【ミツバツチグリ:花びら隙間アリ、三葉に鋸歯アリ】
     
【ツチグリ:茸】
     
【尖り網傘茸:モリーユ(フランス語)上等な食材として】
     

★毒を宿す植物

【大葉ウマノスズクサ:アサギマダラの食草(毒を蓄えて外敵から身を守る)】
     
【ウラシマソウ:仏炎苞から延びた付属体を浦島太郎が釣り糸を垂らしている姿に見立てたもの】
     
【シキミ:シキミ科 仏事用 】
     
【ミヤマシキミ:ミカン科】
     

★頂上で昼食後反対側の道を下りましたが、檜の鬱蒼とした林の中ほどに史跡【自鑑水(自害水・自鏡水)】がありました。一年中枯れる事無く清水を湛えた窪地。

『1180年石橋山の合戦に破れた源頼朝主従は、平家の追手から逃れこの池に辿りつき、喉を潤して水鏡で乱れた髪を結いなおすと、平家を破り天下を納める自らの姿が映り、自害を思いとどまり気を強く持ち直したという。頼朝再興の礎として伝えられている』の石碑がありました。
     
【箱根竹】
     
【クサボケ】
     
【タニキキョウ】
     
【生まれたての梅:梅林は今は地味ですがしっかりと沢山実っています】
     

★頂上から眼下に真鶴半島が見えますが、箱根火山の溶岩で出来た「ツルが羽を広げた形」に因んで地名は付けられました。
     
     
【真鶴町環境課の写真を拝借】
     
 

城山カタクリの里を訪ねて

2007-04-01 | 里山 森林行

今年は早い訪れの春でしたが、そしてお天気が気懸りな一日でしたが 柔らかい陽射しの差し込む林床に可憐に咲くカタクリの花を訪ねてくることが出来ました。
首都圏最大の群生地と言われる「カタクリの里」には、日本カタクリと黄花カタクリの2種類30万余株が自生して年々広がりを見せています。

ユリ科の多年草で地中深く球根があり、この球根から澱粉(カタクリ粉)をとったことから名前が残りました。
此処には沢山の花が植えられていることに気付きます。今は梅や桜 キブシや椿 コブシや木蓮など一年を通せば100種類もの花が見られるようです。

今回は地表近くの花々を載せてみることに致します。
【カタクリ】
     

【黄花カタクリ】
     

【ヒトリシズカ】
     

【ニリンソウ】
     

【タチツボスミレ】
     

【シュンラン】
     

【イカリソウ】
     

【イワウチワ】
     

【菊咲イチゲ】
     

【シラネアオイ】
     

【赤花ミツマタ】
     

【エンレイソウ】
     

【ヤシオツツジ】
      

【ミツバツツジ】
     

★カタクリの不思議

春の妖精とも呼ばれるカタクリの花。その花は発芽から7~8年を経ないと見ることが出来ません。

芽吹き前の落葉広葉樹林に芽生え、樹木の葉が繁りきる頃までに開花、結実をすませ、その後は地上から姿を消します。このような植物を早春期植物とも、スプリング・エフェメラルとも言います。カタクリのほか イチリンソウ ニリンソウ セツブンソウなどがあげられます。

花を咲かせるまでは一枚の葉で過ごします。一年の活動期が短いこともあって花を咲かせるに充分な植物体になるまでに年数が掛かるのです。

種子はどのようにして散布されるのでしょう。
種子の先端にエライオソームという部分があり、アリの好む芳香性のある脂肪酸が含まれていてアリの巣に運ばれます。こうして黙っていても種子は土の中に埋められるのです。

★この花園を後に穴川尾根道から城山湖を見下ろす雑木林を過ぎて、津久井湖の三井大橋を通り抜ける一日がかりのハイキングも楽しいものでした。あちこちにある山桜が満開で、時折の花吹雪に辺りはパステルトーンに彩られていました。

【孤高の湖 城山湖】
     

【津久井湖 赤いアーチを潜ることになろうとは・・・】
       

田浦梅林 へ

2007-02-22 | 里山 森林行
                        【登り口から仰ぎ見た風景】

三浦半島に梅林があることは以前から聞いていたのですが、良いお天気に誘われて
「そうだ 梅を見に行こう」と・・・。

昭和9年皇太子様のお誕生を記念して、地元の人が植え始めたそうです。
地図では田浦緑地となっていて、平地を想像したのですが急勾配の山でした!
上り詰めれば、なだらかな石畳の道と起伏のある広場や 芝生のある梅林には大勢の人々が集っていました。

【観梅のかたち その1】


【観梅のかたち その2】


【観梅のかたち その3】


白梅は散りかけていましたが、紅梅は八分咲き位でしたでしょうか。
【白梅】
     

【紅梅】
     

遠く海の向こうには千葉が横たわり、東京は霞んでいましたが 横浜MM21や八景島は重なるように近くに見えました。

途中でこの日にピッタリのお菓子を買いました。白いお餅の上に塩漬けの大きな梅の花が飾られている梅大福 美味しかった~。




鎌倉・天園コース 冬の植物観察

2007-01-27 | 里山 森林行
                         【建長寺 仏殿・唐門】

コースは北鎌倉→大平山→天園→天台山→鎌倉宮→鎌倉と辿りました。
北鎌倉からの入山コースは沢山ありますが今回は建長寺からでした。鎌倉五山の第一位とされる臨済宗建長寺派の大本山です。

冬のさ中境内だけでも何十種類もの植物を観察する事が出来ますが、強く興味を惹かれた数種類に限って掲示する事に致しました。

【ナギイカダ:ユリ科 葉の上に直接花がつく(左下に紫色の花が咲いていま   す)。花筏に似るがこちらはミズキ科】
     

【ビャクシン:柏槙 建長寺仏殿の前栽として火災に耐え抜く、耐寒性 耐陰性も あり大変強健な樹】
     

【キャラボク:材がキャラという香木に似ている所から・・・しかし全く別種】
     

【アーカンサス:葉も花も大きく洋彫りのモデルにされる(古代ギリシャ・ローマ の彫刻に多用されています)】
     

【富士山:此処一年くらい登山では富士山に会えなくて嬉しさのあまり撮りまし  た。】
     

★この一帯は常緑樹の多い所なので巨木を数点挿入いたしましょう。

【クスノキ:樟脳の原料になる 落ち葉でも匂うほどです】
     

【アカカシ:樹皮は斑紋を生じる。重硬な材で高級家具に用いられます】
     

【オガタマノキ:天然記念物 高木で神前に供えて神霊を迎えたのでこの名前があ ります。於鎌倉宮】
     

★日当たりの良いところでは 春の花が咲いていました。

【オオイヌノフグリ:沢山咲いていました】
     

【ツタバウンラン:蔦葉海蘭 蔓性植物】
     

【ペラペラヨメナ:丈夫でグランドカバーに適す】
     

【ロウバイ:蝋梅 蝋細工のような花】
     

     
 

 

     


     

   
 

  



箱根 湯坂路を歩く

2006-09-17 | 里山 森林行
                          【様々な表情のススキ】

「天下の剣」と言われた箱根越えには、矢倉岳と金時山との鞍部に位置する足柄峠を越える足柄道が古くから使われてきました。しかし 延暦21年(803年)の富士山の大爆発によってこの道は閉ざされ、代わって新しく開かれたのが湯坂路です。
特に鎌倉時代には箱根権現詣や湯治に訪れる人々で賑わう幹線道となり、故に「鎌倉古道」とも呼ばれています。
江戸時代になると、幕府は須雲川沿いの東海道(旧)を開き、湯坂路は山に埋もれた形となりましたが、現在では尾根道に防火帯が切られ、眺めのよい爽やかなハイキングコースになっています。秋の草花やススキが風に揺れる風情を楽しみながら湯本駅までのんびり下ってゆきましょう。(朝日カルチャーセンター)

月に一度の「里山森林ウォッチング」に参加してきましたので、花を中心に里山の様子をご覧頂きましょう。

コース: 箱根湯本駅→バスで湯坂路入り口→鷹ノ巣山(834m)→小涌谷分岐→浅間山(802.2m)→大平台分岐→湯坂山(546.8m)→箱根湯本駅 

全ての道が下り一筋でしたが大小の石道だったのと、濡れたところもあって難儀な箇所もありましたが、晴天で爽やかな風に吹かれて楽しい一日でした。

山道に入った途端 《耶麻案山子が4~5倍は有るかと思われるヒキガエルを咥えているところに出くわして》皆ビビッてしまいましたが、先方も余りにも大きな獲物なので我々に驚いて手放して逃げましたが、カエルも弱っていますので 後で必ずやってくるでしょう。(いきなり悪いものを見てしまいました。)

★始めに目に付いた花。
     【コウゾリナ: 春~秋まで長く咲きます】
     

     【ヤブマオ:目にはしていたが名前は始めて知る】 
     

     【タムラソウ:キク科 アザミに似るも棘がない】
     

     【アキノタムラソウ:シソ科 タムラソウとの関係はないらしい。
                   学名「日本のサルビア」
     

     【マルバハギ】
     

     【マルバフジバカマ】
     

     【シモツケソウ】
     

★道 かなり奥深く進んだ頃 苔むした石段が続いていました。歩き辛いので歩   かず立派に残ったのでしょう。
     【鎌倉古道】
     

★再び花を
     【キンミズヒキ:花が紅白のものより太くて立派】 
     
 
★蝶二題
     【キタテハ:動きが素早く撮影に苦労。越冬するとは長寿】 
     

     【シロヨメナに止まったアサギマダラ】  
こんな所に一匹だけ居たのです。何と言う僥倖!アサギマダラは春の北上 秋の南下を繰り返す「渡り」をすることでも知られています。この優雅に舞う蝶が1000キロも飛ぶなんて・・羽の何処も破れても居ません。今調査の対象になっていて謎の蝶にめぐり逢えました!!

              

真鶴半島・魚付き林

2006-08-29 | 里山 森林行
                              【三ツ石海岸】

箱根火山の溶岩が相模湾に流れ込んで出来た真鶴半島で不思議な体験をしました。
真鶴駅から 沖合3キロ先端の「三ツ石」は景勝として有名です。

半島の大部分は針葉樹や広葉樹の森林をなし、神奈川県下では唯一「魚付き保安林」に指定されている所でした。
初めて聞く言葉でしたが「ウオツキリン」とは、字の如く魚の付く林なのです。

『魚類を集め その繁殖・保護を図る目的で、魚の好む暗がりや波風を防ぎ水温を安定させて、魚たちの回遊コース上の休憩場所や、餌場として太古から今日まで保護されてきました』

森林の大木を縫う内に次第に下り坂になり、植生も変化して砂浜では草様の小さな植物になっていました。
沢山の植物の中から心に残った数点をご紹介いたしましょう。

【魚付き保安林の標識】
     

【赤松 (美しい幹) 】
     

【カラスザンショウ (瘤のトゲが成木になる程消失する) 】
     

【クスノキ&豆蔦 (大きさが好対照)】
     

【トベラ (白い花と赤い実と) 】
     

【アカメガシワ(埋土種子:100年位土にいて伐採した所にいち早く芽を出す)】
     

【次は花・花・・・】
【ヤブミョウガ (花と実が同居 グランドカバーのようでした) 】
     

【ママコノシリヌグイ (小さな花 茎にトゲが沢山) 】
     

【ヒヨドリジョウゴ (見ることが出来てよかった) 】
     

【ハマゴウ 】
     

【ハマグルマ (猫の舌 葉の表面を形容して) 】
     

【ハマホッス (浜払子:ドライフラワーとなって立ち尽くす) 】
     

【ハマユウ (浜木綿) 】
     

【ハマカンゾウ (崖からの遠望) 】
     

【蟲2題 】
【アカスジカメムシ (セリ科の植物を好む) 】
     

【マメコガネ(アメリカに渡りジャパニーズ・ビートルと呼ばれ怖がられた)】
     

     
    


舞岡公園 植物と蟲の関係

2006-07-16 | 里山 森林行

横浜地下鉄線 舞岡駅から川の上の木道を南下 半時間で到着した所は、雑木林の広がる丘陵地帯でした。
畑や谷戸の水田を繋いだ遊歩道を上り下りして、奥深さを感じさせつつも、農作業をしている人達を見ながら、移築した民家で里の暮らしも体験出来るようになっていました。

早速カメムシのお出迎えでした。なかなか風格があります。
【エサキモンキ・ツノカメムシ】 角とハート型の紋に特徴
     
【イラガの幼虫】 ツートンカラーの繭 (1.5センチくらい)
     

花と蟲・・・その不思議な関係
a どの様にして花粉を受け渡すか
 ① 動物媒花
 ② 風 媒花
 ③ 水 媒花
 ④ その他
b 蟲媒花の花の型
 花の型に依って媒介する昆虫も違ってきます。ストローで蜜を吸った時 下向き の花に向くもの 入り込み型 長管 短管 旗状 露出型 etc
     
     
     

子供も楽しめるように
【トンボ釣り】

【子供の田圃】


マント群落: カナムグラ ヤブガラシ 葛等のつる性植物が、道の境界などに群生し覆いつくして、外界から隔絶して容易に入り込めない状態。(多く見受けられました)

大磯高麗山の自然林

2006-06-18 | 里山 森林行
今月の里山行きは、私の中では時期尚早の「樹木」をメインの自然観察でした。

東海道線を平塚から大磯に向う時、右手に緩やかに起伏する山が暫く続きますが「大磯高麗山(コマヤマ)」と言う常緑広葉樹林の、今では中々目にすることが出来なくなった標高165mの山での貴重な体験をする事が出来ました。

常緑広葉樹とは照葉樹とも言いますが、主としてブナ科・クスノキ科の樹木が優占する森で人間の影響を受けやすく、今では自然の森は殆ど見ることが出来なくなりましたが、社寺の境内や自然公園 古い民家の屋敷林などにその面影が僅かに残るくらいです。

高麗山ではタブノキ(クスノキ科)とスダジイ(ブナ科)が主体になってニシキギ科・ツバキ科・ミズキ科・ヤブコウジ科・アカネ科・ヤマモモ科と大木が繁り、神奈川県指定の天然記念物として保護されています。

【タブノキ】


【スダジイ】


大磯町には、高麗人にゆかりの深い名称が多く、此処で言う高麗は高句麗のことです。
唐・新羅の軍に敗れた高句麗王族の若光とその一族は大磯の浜に上陸。高麗山の麓に住み、大磯や平塚の原野を開拓しました。
700年代の頃、高麗人は武蔵国に集められ高麗郡が設置され、若光はその郡令に任じられました。
高麗神社(現 高来神社)はその時から。

 
講師は内野郁夫氏 全国森林インストラクター。
秋の南大菩薩、雪の丹沢ブナ林を歩いたのがきっかけで森林に興味を持つようになり、森林探訪、自然観察会を実施しネイチャークラフト教室の講師。神奈川県植物誌調査会会員。早稲田大学本庄高等学院非常勤講師。

内野インストラクターは、蟲にも深い愛着を示されますし、5mmにも満たない蟲を目ざとく見つけて解説される様子や、何を質問しても先ず完璧かな~と舌を巻いてしまいます。もし解らない時には次の時までに調べて来ますと誠実です。

その蟲を2点。(カメムシが一番のお気に入りとは・・私は目にするだに怖かったのですがレンズで狙えるまでになりました)
【ヨコズナサシガメ:生物の体液を吸う1cmくらいの蟲】
       

【アカスジキンカメムシ:植物を食す1cmくらいの蟲】
       

次に印象深い樹を数点。
【ムクノキ:若木 根が女性的】
       

【ムクノキ:老木 若木との違いは目に沁みます】
       

【キブシ:花は簪のように揺れますがシッカリした実になっています】
       

【エノキ:規則正しい模様】
       

【カゴノ木:鹿の子まだらに見えるところから命名】
       
       

  

春の里山を行く 頭高山・渋沢丘陵 

2006-05-21 | 里山 森林行
            【ハンショウズル】

人々の生活に深く結びついた里山は、人が作り出したもう一つの自然です。
そこは又、多くの生き物たちの棲む豊かな森でもありました。

秦野市の渋沢駅を南下して住宅の中を何度か曲がっている内に、畑や田圃・雑木林へと入って行き「ずっこうさん(303m)」へと上って行きました。北側に丹沢山塊を、西には箱根の外輪山をのぞむ位置にありました。

然しこの里山も、かなり荒れているところが見られました。広葉樹林と檜の樹林帯が連なっていましたが、日本における木材需要の減少と後継者不足が感じられて痛々しい思いを致しました。
しかし「この山をサクラの山にしよう!」のスローガンが掲げられていて、八重桜や梅の園も次第に出来てきているようでした。

さて 山は新緑に萌え里山ならではの花々の競演があり、虫たちもお目当ての花を求めて飛び交い、小鳥も繁殖の季節を迎えて喉を競っているのでしょう 「トウキョウトッキョキョカキョク」も聞き分けられましたし・・・

樹木では、サクラ ウツギ モミジとカエデ ナラ ミズキ カシ  等々でしたが、一つの小さな植物に心を奪われてしまいましたので、今日はそのことを書く事に致しました。

【寒葵 ランヨウアオイ】

見るも聞くも初めてでした。カンアオイの名前の由来は「葉の質が厚いため冬でも枯れない」と言う所から来ているそうです。沢山の種類がありますが、関東地方にはランヨウアオイが生育するようです。
一見汚いのですがこの一株のみでしたので撮りました。
実はあのギフチョウの食草なのです。
そして秋から冬にかけて3裂した花被の、がく片が筒になって釣鐘型の花をつけます。半ば土に埋もれたような所に地味な色合いで咲いていて、長いあいだ花の形を保ったまま残るそうです。

【ランヨウアオイの花】

腐葉土を掻き分けて、見つけていただいた時は嬉しさ半分 撮影も時間は掛けられず うす暗がりで不安半分でした。(フラッシュ使用)
シクラメンにも似たこの葉を、徳川家の家紋にしたのはなぜ?の興味に繋がって行きました。
検索すると「徳川家の三葉葵紋」は三河豪族といわれる松平、本多、伊那の諸氏が戦国時代に用いたとされ、家康が征夷大将軍に成ってからは権威ある紋として、一般の使用を禁止し 一門親藩だけに仕様を許したと有りました。

【オトメアオイ】

別の場所でオトメアオイの群落 と言っても5~6株でしたが、こちらの方がしっかりした葉でしたので御披露しました。小型で少しなで肩で乙女の表現が相応しいかと思った次第です。

新緑の高尾山ハイク

2006-04-23 | 里山 森林行
           【カエデの花】

朝日新聞 aspara 「里山森林ウォッチング」に参加して来ました。
高尾山の1号路→4号路→6号路へと6時間をかけて、ゆっくり春の息吹を満喫する事が出来ました。

高尾の森は寺社林であるため信仰の対象として守られてきました。
樹木や草花・鳥・昆虫など様々な森の構成員を観察して、互いの関係について知る事が、私の楽しみや喜びに繋がってゆく事を願っています。

多くのお話が脳の許容範囲を越えてしまい、今回は草花に絞る事にしました。
植物の種数は1500種を超え、とりわけスミレの種類は群を抜いていると言われ
ています。その可憐なスミレから並べてみることに致しましょう。
     
     【タチツボスミレ】
     

     【高尾スミレ・・葉の色(茶色)に特色】
     

     【ナガバノスミレサイシン】
     

     【エイザンスミレ・・葉が深く刻まれている】
     

     【シュンラン】
     

     【キバナカタクリ】
      

     【鹿の子草】
     

     【ユリワサビ】
     

     【ニリンソウ】
     

     【ヨゴレネコノメ】
     
     
     【ブナの芽・・一面に生えて可愛い】
      

樹木は大好きですが、幹を見極めるには未だ時間が必要だと感じました。

小鳥の鳴き声を聞き分けるにも、姿かたちを思い描く事から始めなければなりません。

これから毎月 里山の魅力を尋ね歩く楽しみが出来ました。