18世紀はローマやポンペイなど遺跡発掘に沸いていた時代でもあったそうですが,その3世紀後に古代ローマに夢中になってしまった私でしたが,ユベール・ロベールという画家すら知らずにいました。「廃墟のロベール」として名高いフランスの風景画家ユベール・ロベール(1733~1808)が,イタリア留学でその自由な想像力を糧に描きだした風景は,はるかなる時を超えて古代の建築や,彫像が立ちあらわれ庭園のデザインも手掛けて「国王の庭園デザイナー」の称号が与えられるに至ったのです。
「 マルクス アウレリュウス騎馬像」 「 トライアヌス記念柱」 右手の大きな建物 その屋根に「ユピテルとユノの像」 がのぞいています。 絵のような趣を理想郷としたこの頃 画家として庭園デザイナーとして絶頂期を迎えています がしかし時代は革命期へと向かい始めていました。
凱旋橋。カンピドリオ広場の辻音楽士たちが右手の大きな建物の前で演奏をしています。
《 ユベール ・ ロベール (1733~1808) 》
✿ 国立西洋美術館にて 5月20日まで。
地階の美術館のすべてに掲げられた大小の絵画を隈なく拝見するのは,少し疲れ
るかもしれません。 途中食事などしながら再入場も可能でしたし,常設のロダンの
彫刻や 世界遺産に申請しているという,国立西洋美術館を改めて見直したりして
ゆっくり1日を楽しむことが出来ました。
素晴らしい絵画を数多く,掲載することはできませんでしたが,絵葉書などから転
写 しました。
尚写真が呆けているのは今だ買い替えたPCを使いこなせぬ情けなさのせいなの
です。