中国美術の最高峰である故宮博物院は、24人の皇帝が住んだ壮大な宮殿「紫禁城」に由来し、中国文明の象徴として180万件超を収蔵しています。
このたび日中国交正常化40周年を記念して来日し約200点が展示されました。
入場門では普通の人数が,平成館の前では60分待ちの行列に・・・こんなことも何度かあることなので慣れて来ているとも言えるし。しかし「清明上河図」の行列には200分待ち!を楽しんでいる顔顔・・・。私にはとても並べない。
長さ5m,縦24㎝の絵巻物。北宋時代(960~1127年)張択端が描いた,清明節のころの都市・開封(かいほう)を丁寧に描いた絵巻物は,世界的にも非常に貴重なものとされています。私はTVを録画して拡大されたもので見た気持ちになっています。 2~3その録画を挿入してみましょう。
【北京故宮博物院の一部】
【清明上河図 の一部】
大河に橋脚のない橋,この下を大勢の乗った船は潜り抜けることが出来るでしょうか。
【高い立派な塔】
塔をラクダが潜り抜けていますね。遠く砂漠の旅人もいたようです。
【巻物の終焉】
ここで「清明上河図」は終わりを告げるのです。刻印が沢山押されて・・・解説では謎である・・・と。
時の皇帝「徽宗」(キソウ)。自ら書画に長け音楽にも才能を発揮し,磁器にも莫大な富をつぎ込んで国を破綻させてしまい幽閉されてしまうのです。自らの失政で失ってしまった姿を描かせたとも言われています。
如何にも風雅な趣が漂っていますネ。
20年くらい前に,北京から上海までの観光旅行に参加したことがあって,今の中国の隆盛は想像だになく,しかし紫禁城の壮大さに驚嘆したものです。そして この博物院は素通りだったのでしょう。 あの頃の素朴さを懐かしんでいるところがあります。
✿ この展覧会の「清明上河図」。張択端に描かせた徽宗。
✿ 元の時代フビライハーンの野望は景徳鎮で磁器の開発に年月を割いて「青花磁器」が誕生しました。
✿ 清の時代では乾隆帝は100万件の収集をしています。そしてやがてラストエンペラーで終焉を迎えました。
この超大な中国の紫禁城での歴史を,私見デ唯3人の皇帝に焦点を当てました。
正式名「北京故宮博物院」は,世界の博物館として永遠に存続され無ければなりません。