花水木の独り言

庭の大きなハナミズキの、白い蝶のような花びらや、真紅の葉に気持ちを託して・・徒然なるままにキーを打ちました。

続 花の森吉山 へ

2007-06-26 | 登山
                      【標高(1454m)のお花畑】

『森吉山』は標高は低い しかし緯度は高い(北緯40度)。亜高山帯の様相を呈し ダムを持ち 大きく平たく雄大です。

3:30起床。 4:30出発。朝食は竹の皮で包んだおにぎり2ケとタクアン。
「あぁ これぞ遥々東北まで来た味なのだ」と、車中で味合ったのです。窓外は雨が降っています。昨夜来の雷鳴とどろく本降りからすれば小降りにはなっていますが。

ここで会長の決断は「ゴンドラを利用して往復する」になったのです。
かなりの高低さを稼げて、体が喜んだのは言うまでも有りません。

雨も殆ど止んで、歩くほどに花が現れ始めました! 次第にその数は増えて途切れる事無く山頂までの1時間半、シャッターを切りまくっていました。
しかし心配したことが的中、かなり酷いノイズと眺望が全くないことはナントモ残念なことでした。

【山頂で記念撮影:強風に寒さが加わりました 中澤氏撮影】
   

記念に兎も角お花を載せることに致しましょう。
          【オオカメノキ】
          
                  【チングルマ】
                  
          【ショウジョウバカマ】
          
                  【オオバキスミレ】
                  
          【・・・スミレ】
          
                  【ナナカマド】
                  
          【アカモノ】
          
                  【コケモモ】
                  
          【マイズルソウ】
          
                  【ゴゼンタチバナ】
                  
          【ウラジロヨウラク】
          
                  【ヒナザクラ】
                  
          【ハクサンチドリ】
          
                   【タニウツギ】
                   

花はこの倍はあったのかもしれません。心残りはゴンドラからの巨大な朴の花でした。沢山咲いていたのに・・・
阿仁ゴンドラ麓駅から南下して秋田自動車道大曲ICそして東北自動車道へと順調に進んでJR南浦和駅で解散いたしました。皆様有難うございました。
          

八幡平と森吉山 へ

2007-06-24 | 登山
                       【八幡平(1613m)の雪渓】

例年梅雨時の連泊登山は東北行きが多いいのですが、今年も例外ではありませんでした。
初日は深田百名山の「八幡平」をハイクです。

東北道を松尾八幡平ICで降りると、西方に聳える岩手山を迂回するように高度を上げて40分もすればそこはもう「十和田湖 八幡平国立公園」でした。
湖沼を散りばめた山頂の楽園でした。
雪渓が到る所に残っていてミズバショウが漸く咲き始めたところで 花の姿には早かったようです。

【遠く沼の淵にミズバショウが】


【池塘がありました】


【八幡沼:八幡平最大の湖沼】


【メガネ沼:雪渓の中に池が出現、奥にもう一つあってメガネのように見えるのだそうです】


明るく伸びやかな陸奥の空気を満身に浴びて、次なる本日の宿泊地 国民宿舎「森吉山荘」を目指したのでした。
次ページに続く。




     

鎌倉 極楽寺・長谷界隈で花めぐり

2007-06-16 | 鎌倉の四季
                          【霊鷲山感応院極楽寺】
 

紫陽花の季節 その花を愛でる企画に心惹かれて。
13世紀中頃深沢の里に極楽寺はありましたが、住職亡き後次第に衰え 荒れるままになっていました。
北条重時は再建を思い立ち、鎌倉西南のこの地に七堂伽藍四十九院を備えた寺院を完成させ、此処に極楽律寺が再興されました。
しかし鎌倉攻めで北条が滅亡し、度重なる震・火災 近年に至っては廃仏毀釈や農地解放の影響で狭められてしまいましたが、今尚七百五十年の法灯を現在に伝えています。
【極楽寺の什宝】釈迦如来立像他十の秘仏像(重要文化財)を特別に拝観させていただきました。釈迦如来立像は人物大の一本彫りと見ましたが、柔和なお顔 流れる襞の衣で 慈愛に満ちたお姿を拝しました。
庭園は四季折々の花で埋められていますが、今回は【ハクサンフウロ】と【ホタルブクロ】を。
          
          
               

次に『成就院』に参りましたが、階段状の上り下りの参道の両側に盛り上がるように咲いている紫陽花が全く見られません。大雨による崖崩れの被害があったそうですが、今は植栽されて大きく育っていましたので来年からは又美しい風景が見られることでしょう。
境内は涼やかに変わった所はありませんでした。

坂道を下ったところに『虚空蔵堂』はあります。
私は「星の井(ほしのい)」に興味を惹かれました。道に面してトタン屋根に覆われています。この井戸は鎌倉十井の一つで星月夜の井ともいわれ、昼間から井戸の中に星影が見えたそうです。
奈良時代の名僧行基は、井戸から出てきた光り輝く石を虚空蔵菩薩の化身と思い、お堂を建てて祀ったという伝説があります。
井戸の水は清らかで美味だったので、旅人に売られていたそうです。

次は【長谷寺】です。何度も拝観していますので、今日は花に焦点をしぼることに致しましょう。大きな寺院 広大な領域 山域の斜面に紫陽花は咲き誇っていました。愛でる人達も格段に多いい。観光バスが何台も連ねて来ていました。

【紫陽花の風景三題】
   
   
   

別のお花も・・・
【夏椿】 【イワタバコ】 【西洋アジサイ】
           
               
          

花のお寺【光則寺】は本当にいいお寺。今回は裏山の土牢まで参りました。
鎌倉に行くと一足飛びに鎌倉時代までに飛び越してゆくことが多いい。華やかな面と血なまぐさい戦の場面に対峙しなければなりません。
せめて花で飾って、霊を沈ませ 血飛沫を覆い 今日に至るまでの出来事を走馬灯のように思い浮かべながら、しかし現実も歴史の一齣に過ぎないのですが・・・

土牢から下ってくると最初に目に付くこの可愛い花【ウサギゴケ】
          

【星咲きエゾ】
                 

【宵の星】
          

【アスチルベ】
                 

【アカンサス】
          

【ドクダミ】
                 

【ビヨウヤナギ】
          

最後に鎌倉で一番古い神社【甘縄神明宮】に参拝。川端康成はこの社頭に長らく暮らしていました。小説「山の音」は杜を覆うような山の自然をモチーフにしたといわれています。
   
          

奥入瀬渓流 そして 白神山地 へ

2007-06-10 | Weblog
(奥入瀬渓流の續きです。)               【ブナ林】

渓流の途中に歌碑がありました。

  『奥入瀬谿谷の賦 佐藤春夫』

    瀬に鳴り 淵に咽びつつ
    
    奥入瀬の 水歌うなり
    
    しばし 木陰に佇みて
    
    耳かたむけよ 旅人よ

九節あり始めの一節です。佐藤春夫もここに来ていたのですね。
渓流沿いに道がありますが、その外側に国道102号が並走しています。
時刻を決めてバスが側まで迎えてくれました。夕刻弘前に向かい津軽三味線を身近で聴きましたが、これこそ地元との交流でしょう。
明ければいよいよ白神山地が待っています。

白神山地のブナ原生林は、貴重な動植物が分布する極めて価値の高い生態系を有する地域と認められ、1993年日本初の世界自然遺産として登録されました。
青森県から秋田県にかけて広がる約13万ヘクタールのブナ原生林を主体とする、世界でも最大級の貴重な手付かずの自然の宝庫なのです。

暗門大橋を渡るとそこはもう世界遺産への第一歩でした。
ブナ林散策コースを味わい尽くすことになりました。
私の選んだブナの幾つかを掲載いたします。

   
   
   

【栃の花がいっぱい】
   

白神山地を13時に出立しました。2時間おきのサービスエリアは最後が川口サービスエリアでした。東京に帰ったと言う思いと気持ちの好い美しい所として心に残りました。
辺りはもうすっかり夜。大東京のイルミネーションに感嘆の声を上げてしまいました。赤坂トンネルを通りましたから、いやがうえにも美しかったのでしょう!
予定通り22時横浜着。運転手は2人制でした。皆様お疲れ様。
     


奥入瀬渓流 そして 白神山地 へ

2007-06-10 | Weblog
                       【十和田湖 八幡平国立公園】

入会している「撮影会」に参加してきました。
世界遺産「白神山地」は何時か行きたいと熱望していた所です。「奥入瀬」と抱き合わせとはなんと言う幸運でしょう。

横浜21時發 大型バス2座席を占有する企画です。東北道をひた走って早朝に十和田湖到着。彼方の境界線が朝靄に霞んで定かではないほどの途方もない大きさでした。

満々と湛えた水は子ノ口から溢れ出して、渓流となり67キロを太平洋まで走り抜けるのです。
そのうち上流の14キロが天然記念物に指定され、大小の滝や流れの緩急に沿った遊歩道を歩きながら、思い思いにその一画を切り撮って至福の時を過ごす事が出来たのでした。

【銚子大滝:大音響とともに流れ落ちて】
   

【遊歩道:北陸の花も所々には】
   

【オオバミゾホウズキ:見るも聞くも初めての花】
          

【カザグルマ:関東にもあるけれどまだ固い蕾】
          

渓流の表情は色々あって・・水面が道とスレスレで手をつけることも出来て良いものでした。

【泡立つ流れ】
   

【コマユミの花:人の顔にも見えるユーモラスさ】
          
 
【カラマツソウ:落葉松に似ていますか・・】
          

【阿修羅の流れ:戦いの神に例えられた流れとは・・納得出来たでしょうか】
   

【栃の花:大木には大きな花が相応しい】
          

【艶麗草:名前負けしていませんか。葉は確かに立派ですが、真ん中にあるのが花
     後の実です】
          

















 
 

あなたの名前は 誰がつけましたか?

2007-06-08 | Weblog

TBの練習を久しくしていなかったことに気付いて・・・
両親がつけたと聴いています。両親のその又両親に同じ一字があってそれをもらったとか。六歳違いの姉が難しい字だったので、私には優しい字にしたんだとか。
余り好きでもなかったけど、でも今では愛着があるかなあ~。
こんな設問をされると、なにやら甘ずっぱく幼い頃を思い出してしまいました。

美ヶ原 へ 

2007-06-02 | 登山
                   
                     【アルプスと落葉松林と青空と】


美ヶ原は東西4km、南北8kmに及ぶ標高2000m前後の火山台地高原です。
天気予報の気懸りな日でしたが、4時起き45分スタートJR八王子7時集合。中央高速で諏訪ICで降りてビーナスラインからのコースでした。

冠雪の富士山・八ヶ岳や南アルプスの眺望も素晴らしく、近くでは落葉松林の新萌えが車窓を彩って、雲の間からは青空も覗いていました。

山本小屋でクルマを降りると、そこはもう芝生のような大草原で、春から秋にかけて放牧された乳牛のカルシュウム補給のための平らな岩に塩を置く「塩くれ場」くらいが人為的でしたでしょうか。
【子牛は特に可愛い】
     

美ヶ原のシンボルがありました。濃霧の時などの遭難防止の目印として高く聳えています。
【美しの塔】
     

草原の遥か左手に小高い山が見えていましたが次に目指す茶臼山です。近ずくほどにピークをいくつか抱えながら右肩下がりに谷底に消えた辺りが、キャンプ場かもしれません。
【茶臼山を目指す我らが一行】
     

【茶臼山々頂から諏訪湖を見る】
     

茶臼山から北を振り向くと王ヶ頭のホテルが、林立した王冠を抱いているように見えます。次はさあ あそこを目指すのです。
【王ヶ頭の遠望】
     

萱を刈った格好の窪地で楽しくも嬉しいお弁当を頂き終わる頃、ポツリと来たのです。結局ザァ~とは来ず傘だけの人、レインウエァーの上だけ、上下ともと様々でしたが早足になって王ヶ頭へ急ぎました。一番きつい所でした。平坦な草原のようでも登り道になり最高峰だったのですから。

後は王ヶ鼻を残すのみです。緩やかに下って低木が開けたところが、三方を絶壁が奈落の底までも落ちているのではないかと思わせるほどの凄いところに立っていることに後で気付くのです。知らぬが仏とはこのことでした。
【王ヶ鼻頂上の石仏群】
     

石仏群は「美ヶ原」の平穏を願うかのような祈りの姿に見えました。
自然への敬虔の念を抱かせる百名山でした。