
NHKスペシャル「望郷」を観ました。
新聞欄には「日本人とルーマニア人との交流をテーマに、極限下での友情と勇気、そして半世紀にわたる”思いを”ドキュメンタリーとドラマを交えて描く」
「捕虜の一人が演奏する”望郷のバラード”と言うバイオリン曲が重なるシーンに心がふるえた」とあり、感情移入しての一時間半でした。
平成元年日本兵だった渡辺氏の下に、ルーマニア兵だったアールヒップからの手紙が届くのです(粗末な紙に住所を書いて手渡していた)。しかし再会したのはその十数年後になっていたのです。二人は90歳を越えアールヒップは言葉も交わせない病床にありました。
あの過酷な時を共有して生き延びた二人に、奇跡が生まれたのでした。
この番組を観るキッカケは「望郷のバラード」でした。
高樹のぶ子著「百年の預言」を読んでいたからです。
1989年のルーマニア革命の導入部も執筆されていて、歴史書と言っても過言では無いと思うほどでした。
ウィーン在留の外交官とピアニストの恋愛を軸に、抑圧されたルーマニアの音楽家の亡命を絡め、百年前の楽曲の謎解きがラジオ放送され、暗号を含んだ音楽放送によって革命は成功するのです。
この亡命中の音楽家が肌身離さず持ち続けた楽譜こそが「百年後の愛しい羊たちへ」と書かれた「望郷のバラード」だったのです。
東欧在留の外交官 岡田真樹氏はポルンベスクの名作「BALADA」を
亡命者ベェレシュから「見ること叶わぬ貴方の祖国日本に何時の日か紹介してください」と懇願されました。
ルーマニアの首都ブカレストで、バイオリニスト天満敦子の演奏を聴いていた岡田氏は、アンコールでモンティの「チャルダッシュ」に総立ちで熱狂する聴衆を見て「この人にバラーダを初演してもらおう」と心に決めたのだと言います。
私は小説を読んだ直後にタケミツメモリアルホールに行く事ができました。アンコールはやはりチャルダッシュでした。
NHKスペシャル「望郷」は知らなかったですが、ハイビジョンか衛星放送での再放送に期待します。
私も、先日、生で観たオペラ「椿姫」、主役チョーフィさんの迫真の演技と歌声にほんとうに「感情移入」して感動、エジプト紀行を中断して、ブログに連続投稿しています。
お尋ね下さいまして有難う御座います。
「望郷のバラード」は本当に胸を打つ曲ですネ!先日のテレビ以来CDをクルマにセットして、暫く振りに聞き続けています。
オペラシティでの感動が蘇ってまいります。
オペラ「椿姫」を鑑賞されたとか!後でblog
を拝見に参りましょう。
「望郷のバラード1993/天満敦子」というCDを聴いてみました。録音が、「1993年5月10、11日東京・府中の森芸術劇場・ウィーンの森」でなされたもの。恐らく初めの録音だと思います。
天満敦子さんの演奏は、ヴァイオリンの音が分厚く、間の取り方が、実によい。「望郷」を思い出してしまいました。
天満敦子の新しいCDもあるようなので、そちらも聴いてみたいと思います。
渡辺先生は、大学でスキーを教えてくださった方。 学部は違うが、とても優しくご指導くださり、忘れ難い恩師の一人。卒業後も勝手に私淑?細い糸を切らさないように繋がっております。
その見覚えのある先生が、映っているでは、ありませんか!しかも、あの『百年後の愛しい羊たちへ』?のバラードの演奏まであるではありませんか!
慌てて夫に録画を依頼し、保存しておいたつもりでした。今日再放送されたことを後で知り、改めてビデオを観ようと捜しましたら、ナント最後の30分弱しかないのです(>_<)
そこで、検索したのを一つずつ覗いて、ここに辿り着きました。^/^
NHKに対し、不信の色眼鏡をなかなかはずせない者ですが、今回ばかりは素直に感謝しました。再々放映を期待しつつ・・・
MRS.不肖の弟子さま
お尋ね戴き有難う御座います。
「百年後の愛しい羊たちへ」「望郷のバラード」の二つのタイトルを持つ「BARADA」を介してここに集えたことは、とても嬉しい出来事です!
付けっ放しだったNHKTVから流れたバイオリンの調べ。見始めた画面から動けなくなってしまいました。終わって知ったのはNHKスペシャル再放送「望郷・国境を越えた友情の物語」でした。曲は「望郷のバラード」ということも知りました。
もっと知りたくてGoo検索でヒットしたのがこのホームページでした。ドラマの流れ、曲のことなどとてもよく分かりました。それに素敵なページに感動しています。
コメントを戴き半年を経ても尚 あの時の感動を蘇らせて戴けた事に、震えるような喜びを感じております。
音楽が人を繋ぎましたね!
探し出してお尋ねくださり有難うございました。