1年半以上前の第6回日本プライマリケア連合学会学術大会で発表した内容を論文化したのですが、ようやく学会誌に掲載となりました。
「介護老人福祉施設入所者において,緊急入院のリスク因子は何か?」という題名になります。もしご興味がある方は下記URLから見てみてください。
1年半以上前の第6回日本プライマリケア連合学会学術大会で発表した内容を論文化したのですが、ようやく学会誌に掲載となりました。
「介護老人福祉施設入所者において,緊急入院のリスク因子は何か?」という題名になります。もしご興味がある方は下記URLから見てみてください。
7/9発刊された日本医事新報の質疑応答のコーナーに、「死亡診断書の死因の書き方」という題名で書かせていただきました。このコーナーは読者からの質問に回答者が答えるという形式となっており、今回回答者として書かせていただきました。
内容としては、「老衰」・「認知症」・「肺炎」・「進行がわからないがん」などについて、どのような判断で死亡診断の死因を書いていけばよいかのご質問でした。実際のは具体的な質問が4つあり、それぞれにお答えする形式になっています。
難しいテーマでどのように書いてよいか迷いましたが、一部文献を引用しながら私見も含めて書かせていただきました。自分自身も、「そうだよね、これって迷うよね。」といった内容のご質問でしたので、自分の死因のつけ方を振り返るいい機会となりました。死因に関しては、死亡統計という非常に重要な側面があります。それと同時に家族にとっても様々な思いが、死亡診断書・死因に対してはあります。以前、あるご家族から、「死亡診断書をみて、家族は亡くなったのだなと納得するのです。その病名は家族にとって重要なのです。」ということを教えていただいたことがあります。本当にそうだなと感じました。
先日2/17に茨城町の介護支援専門員研究会に呼んでいただき、「老衰とは何か?」というテーマで今永が講演させていただきました。茨城の診療所に勤務していたときにお世話になったケアマネさんがお声をかけてくださったのですが、4年前に引き続き2回目になります。(4年前は違うテーマでやっています)。貴重な機会をいただき、ありがたい限りです。
このテーマは、今永が以前から細々と「老衰」について調べたり研究したりしており、それらについて話してほしいとのご依頼をいただき、話しをさせていただきました。当日はケアマネさん以外にも介護士さんや看護師さんなどにもご参加いただき、70名ほどの方にお話をさせていただきました。特になにか結論がでるはなしではなく、ぼやけた内容ではありましたが、曖昧な老衰の臨床に対してどのように考えていけばよいかのヒントに少しでもなればよかったなと思っております。
12/3に朝霞保健所主催の在宅医療研修で「在宅医療推進における多職種連携の重要性について」という題目で講演をしてきました。ここのところ、同様の講演依頼をいただいており、9月には川口保健所から、10月には春日部保健所から、11月には大宮医師会からそれぞれご依頼をいただき、講演させていただきました。いずれも私たちが関わらせていただいているモデル事業である蓮田市在宅医療連携推進事業のこれまでの流れなどを中心にお話しさせていただいています。最近、私たちが関わらせていただいているモデル事業に対して、その内容を話してほしいという講演依頼が多いのには理由があります。このモデル事業が、介護保険法の地域支援事業に位置づけられ、実施可能な市区町村は平成27年4月から取組を開始し、平成30年4月には全ての市区町村で実施する予定となっているのです。つまり、介護保険法のなかで制度化されることになります。これには医師会も連携していくことになっています。しかし、地域の実情は様々でそれぞれの市区町村や医師会ではどのようにすすめていけばよいかの戸惑いもあり、ちょっと先に事業をやらせていただいていた私たちに講演の依頼が来ているといった状況です。
昨日の講演でもお話ししたのですが、我々が行ってきた事業もまだまだ課題はあるのが現状ではあり、そんなに先進的な内容では決してありません。しかし、少し先に事業をはじめたものとして、どんなことが重要で、どんな工夫を行ってきて、どんなところに苦労してきたかなどはお話しできる部分がありますので、できるだけありのままをお話しするように心がけています。いずれの回でも質問を熱心にいただけるので、関心の高さを感じるとともに、自分たちも負けてられないなという思いを新たにします。在宅医療における多職種連携の推進というのはまだまだ課題が多い分野ではありますが、何年か後に訪れるさらなる超高齢化に備えて、私たちなりにこの地域での在宅医療・介護の体制作りを、事業を通して微力ながらお手伝いできれば思います。
筑波大学の浜野先生からの依頼で、Gノートという医学雑誌(総合診療系の雑誌です)の原稿を執筆させていただきました。
10月号のテーマは「非がん疾患の緩和ケア」でした。「パーキンソン病~家族が献身的な介護をしつつも負担を感じているケース」という部分を執筆しています。
パーキンソン病患者やその家族の終末期におけるコミュニケーションや症状コントロールについて書いています。もし、ご興味のある方は見ていただければと思います。
Gノートは依頼原稿の量も多めに感じましたが、ケースに沿った記載をするようになっており、読む方は臨場感があるのかなと感じました。コンセプトとしても「現場力」を重視しているようです。自分も執筆して、自分の臨床を振り返る良い機会となりました。いつも原稿などを書かせていただくときに感じるのですが、文字にするというのは時に重要なことですよね。