信州の雄・ボンドオブハーツが手がける淡麗系
都営三田線・大江戸線の「白山駅」A6出口出て、通り渡った斜向かい。長野のラーメンの雄・有限会社ボンドオブハーツが手がける「信濃神麺 烈士洵名」へ。ボンドオブハーツは都内にも数ブランドを展開しているが、春日駅周辺には本枯れ節をサイフォンで抽出したスープがウリの「魚雷」と、コチラ「烈士洵名」の2店舗がある。
店内にはカウンターに数席とテーブル、小上がりも。麺メニューは魚介・昆布・動物トリプルスープの「らーめん」を主軸に、白味噌麺、辛味噌麺、つけ麺を用意。また、かつて信州にあった伝説の店・中華そば光蘭の味を再現した「王様中華そば」もラインナップしている。黒胡椒のきいたスープが特徴の個性的な一杯である。
ほか、チャーハン、ぶためし、焼肉定食といった飯モノや、しそ餃子、江リンギメンマ、炙りチャーシュー、などのツマミメニューも提供。酒類はビールやチューハイ、角ハイに加えて「帰山(きざん)」「佐久の花」といった長野の地酒もラインナップしている。今回は、券売機左上の「特製らーめん」をオーダーすることに。
スープは透き通った清湯で、先述の通り魚介・昆布・動物のトリプルスープである。魚介出汁にはカマス干しや鯵干し、イリコ、鯖節、鰹節などを使用。そこに羅臼昆布出汁、鶏ガラと豚ガラの動物系出汁を重ね、信州の白醤油のカエシでまとめている。魚介がフワっと香る上品であっさりした飲み口だが旨味は十分。
一方の麺は長野市「ありがとう製麺」の物を使用。大麦の焙煎粉をブレンドした太麺「大麦焙煎麺」と、信濃小麦の華天竜を100%使用した細麺「信濃シルキー麺」から選ぶことが出来る。今回啜った細麺は、平打ち気味で麺肌はツルツル、スープとの相性も抜群だ。チャーシューはホロホロの豚バラ肉。味玉は黄身がホクホクで旨い。
ほかバラ海苔、大判の板海苔、メンマの様に味付けされたエリンギ、刻んだ白ネギと小口ネギが乗る。特に海苔はスープとの相性最高。まさに烈士洵名の一杯、あっという間に完食した。そうそう、この店でいつも気になるのだが、カウンターに対してスツールが高過ぎて麺が啜りづらい。1人で来るといつもカウンター席なんだよなぁ。
<店舗データ>
【店名】 信濃神麺 烈士洵名(れっしじゅんめい)
【住所】 東京都文京区西片1-15-6
【最寄】 都営三田線「春日駅」A6出口徒歩1分