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【千葉 太東】 志奈そば 田なか いすみ店「濃厚煮干チャーシューそば(1200円)」

東池袋「志奈そば田なか」が九十九里に凱旋

JR外房線・太東駅から2キロ弱。太東漁港そばの国道128号線=外房黒潮ライン沿いに2021年5月27日にオープンした「志奈そば田なか いすみ店」へ。こちらは東池袋の人気店「志奈そば田なか」の3号店だ。元イタリアンシェフで代表の田中友規氏は九十九里在住。都内の店舗に遠距離通勤する、男前のサーファーである。

3号店はまさに地元凱旋。サーフショップや民宿、カフェなどが並ぶ道に建っている。看板には雷紋と「麺と酒」の文字が。居抜き物件のため、外観はいかにも地方のロードサイドの中華居酒屋といった感じだが、扉をくぐると、まず最新鋭のタッチパネル式券売機。内装も白木を中心にスタイリッシュにまとめられている印象だ。

ラーメンは「濃厚系」が煮干そば、豚そば、みそ、辛みその4種。「あっさり系」は醤油、塩、ニラそば、煮干トリュフかけそばを用意している。また、つけ麺は「昆布水仕立て」の醤油と塩、濃厚煮干、濃厚海老があるほか、汁無し煮干担々麺「にぼたん」や、にぼし台湾まぜそば、海老油そばも提供。味付きの替え玉「和え玉」もある。

飯モノには肉めし、ねぎめし、トリュフ仕立ての極み卵かけご飯が。また「麺と酒」と謳うだけあり、肉刺し、煮込み、もつ焼、カルパッチョなどのツマミも充実。酒もビール、サワー、焼酎、ハイボールはもちろんのこと、岩の井、稲花、木戸泉といった千葉の地酒を中心に日本酒も揃えている。今回は「濃厚煮干チャーシューそば」を注文。

セメント色のスープは、鶏を中心とした動物系出汁に、九十九里の煮干しを大量に加えた濃厚なもの。少しビターでザラつきのある飲み口だが、嫌な臭みやエグみは皆無。カエシの主張も強すぎず、煮干が前面に押し出され旨い。そこに合わせるのは低加水の中細麺。サクっとした歯ざわりも小麦の香りも良い。

チャーシューは低温調理のロース肉が3枚と、香ばしく炙ったバラ肉が3枚。どちらも良い味付けで絶品だ。ほか、刻み玉ネギ、青ネギ、岩海苔がトッピングされる。あ、ウズラがトッピング出来たのか。頼めばよかった・・・。さすがの田中ブランド、外房で本格セメント煮干系が啜れるとは。次回は何を啜るか、早くも楽しみである。

<店舗データ>

【店名】 志奈そば 田なか いすみ店
【住所】 千葉県いすみ市岬町中原125-11
【最寄】 JR外房線「太東駅」徒歩25分(1.8km)

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