大阪の人気店が担々麺激戦区・赤坂に殴り込み
千代田線・赤坂駅の1番出口から歩いて1分ほど。一ツ木通り沿いに2020年10月25日にオープンした「人類みな麺類 Red」へ。運営するのは、大阪で「人類みな麺類」「くそオヤジ最後のひとふり」などユニークな屋号の行列店を手がけるUNCHIグループだ。一足早く今年7月に恵比寿にオープンした東京1号店は連日大行列の人気ぶり。
さっそく2店舗目を赤坂に出店したのである。恵比寿は魚介ベースの醤油清湯が主軸だが、赤坂は「Red」の屋号が示す通り担々麺が主軸だ。大阪の人気店が、担々麺の激戦区・赤坂に殴り込み。これは楽しみだ。店舗は階段を降りた地下1階。店内は「ジャングル」をイメージしたそうで、Tレックスのオブジェや観葉植物がお出迎え。
麺メニューは鰹出汁+辣油の「らーめん原点」、鰹出汁にハーブ入りのジェノベーゼソースを合わせた「らーめんmicro」、イタリアントマト入りの激辛担担麺「らーめんmacro」の3種が主力。追加トッピングにはネギや温玉、チーズなど。いずれも「挽肉のみ」が税別1280円、「チャーシュー乗せ」は税別1500円と強気の価格設定だ。
担々麺は替え玉もある他、裏メニューとして「翔子さんら~めん/ゆいがーる」も用意されている。また水餃子、玄米ご飯、挽き肉丼といったサイドメニューや、フランス料理を勉強した店長が作る、セルフサービスの「おばんざい」も提供している。今回は「らーめん原点」をチャーシュー乗せ(税別1500円)でオーダーすることに。
店内では大画面にMr.childrenのライブ映像が。UNCHIの系列は、どこもミスチルで溢れているのでお察しだが、社長の松村貴大氏は大のミスチルファン。人類みな麺類のメニュー「micro」「macro」も、ミスチルのベストアルバムに由来している。ライブを眺め待つこと17分で着丼。値段だけでなく待ち時間も強気のご様子だ。
担々麺といえば、芝麻醤を使ったクリーム色のスープをイメージする方も多いだろうが、こちらのスープは澄んだ清湯。本枯れ節を使用した魚介100%の出汁に、自家製のラー油を重ねている。節の香りがフワッと香るアッサリした飲み口で、ラー油の辛味は強すぎず、比較的優しい味に仕上がっている。
麺は胡麻が練り込んであり、黒の斑模様が。断面は丸く麺肌がツルツルの独特のスタイルで、コシがあって喉越しも良く旨い。チャーシューは超厚切りで、箸で解れる柔らかさ。面白いのは、紀州はちみつ梅ペーストだ。魚介スープに甘味と酸味が加わり、山椒の香りも手伝って良いアクセントになっている。これは初めての食感だ。
ほか、大粒で量もたっぷりの挽き肉、笹切りのネギ、青梗菜が乗る。麺の風味が良かったので、思わず替え玉(半玉100円)。最後まで美味しく完食した。お店は深夜3時までの営業で、今のところはピーク時間を外せば並ぶことも無い。テーブル席が多くダイニングバーの色が濃いので、今度はビールを引っ掛けに来よう。
<店舗データ>
【店名】 人類みな麺類 Red
【住所】 東京都港区赤坂3-13-14
【最寄】 東京メトロ千代田線「赤坂駅」徒歩1分
★2021年10月『夢を語れ』とのコラボ店にリニューアル。
★店名も「人類みな夢を乗せて」に変更。