「麺や維新」セカンドブランドは生姜醤油
JR横浜駅の西口から西へ歩いて10分ほど。彫刻通りの一本南の路地で2013年8月23日から営業する行列店「横浜中華そば 維新商店」へ。代表の長崎康太氏は厚木市の名店「ZUND-BAR」で修業し2004年に大和市鶴間に「麺や維新」を創業。ところが店舗の契約トラブルにより2年で閉店。時を経て2008年に横浜で復活した。
しかし、その「麺や維新」は2013年に目黒に移転。その際に空いた場所に今回訪れた「維新商店」をセカンドブランドとしてオープンさせたという経緯だ。現在は「みなとみらい」にも支店を展開中だ。さて横浜本店の店内は厨房を囲む形でカウンターに12席。混雑時は先に店内で食券を購入し、軒先に並んで待つルールだ。
麺メニューは看板商品の「生姜醤油そば」と「ゆず塩そば」の2種をラインナップ。それぞれ肉、味玉、ワンタン、ホウレン草、ネギ、海苔を追加出来る。また飯モノには豚飯、鰹節月見飯、白飯を用意。今回は『1番人気』という肉3枚、味玉、ワンタン3粒が乗った「特生姜醤油そば」を麺並盛(1250円)でオーダーすることに。
着丼までは待つこと10分ほど。背脂の浮かんだスープは鶏ガラを主軸に炊いた清湯で、そこに甘味は控えめで酸味が強い醤油のカエシを重ねている。スッキリした飲み口で生姜もしっかりと香り美味である。そこに自家製の中太縮れ麺が泳ぐ。多加水で麺肌はツルツル、食感はモッチリ。スープとの絡みも抜群である。
3枚のチャーシューの部位はそれぞれ豚モモ、豚肩ロース、豚ロースあたりだろうか。窯焼きでスモーキー。いずれも肉の旨味を存分に楽しめる逸品だ。人気のワンタンは厨房で手包みしたテルテル坊主型。黄色い皮を噛めば中から肉汁があふれ出し絶品である。チャーシュー、ワンタンともに絶対に追加トッピングした味わいだ。
味玉は醤油ダレが染みており、割ると黄身がトロリと溶け出し美味である。ほか、柔らかな穂先メンマ、ナルト、海苔、刻みネギが乗る。卓上には一味と胡椒があるのでお好みで味調整を。いずれのトッピングも実に丁寧に仕上げてあり満足度が高く、スープの酸味と生姜のおかげでスッキリと完食した。いつか「ゆず塩」も啜ってみたい。
<店舗データ>
【店名】 横浜中華そば 維新商店 本店
【住所】 神奈川県横浜市西区北幸2-10-21
【最寄】 JR東海道線「横浜駅」西口徒歩10分