神保町で啜る「鶏エスプレッソ」は旨味の塊
神保町交差点から水道橋方向へ歩いて2分ほど。白山通り沿いにある人気店「麺屋33」へ。店主は板橋氏と及川氏の2人で、イタリアンや和食など様々な店を経て創業したという。店は基本「定休日無し」だが、火~金曜と、土~月曜でそれぞれ全く違うタイプのヌードルメニューを提供する二毛作で営業中だ。
火曜から金曜は通常営業で、丸鶏と煮干し、昆布を炊いた「丸鶏旨味そば」に、豚骨魚介にベジポタを合わせた濃厚な「つけ麺33」が主軸となっている。一方、土・日と月曜は「麺屋33プレミアム」と銘打って、鍋に大量の鶏ガラを継ぎ足して旨味と香りを凝縮した限定メニュー「鶏エスプレッソ」のラーメン・つけ麺を提供している。
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今回は「鶏エスプレッソ」を目当てに訪問。濃厚な鶏スープのラーメン・つけ麺のほか、旨辛、カレー、煮干しを加えた一杯も用意している。また、季節限定メニューもあり、この日は「ハマグリ出汁のさっぱり冷製つけ麺(950円)」とのこと。今夜は「鶏エスプレッソラーメン」を特製全部のせ(270円)でオーダーすることに。
着丼してまず驚くのは、具材の豪華さだ。ホロホロになるまで煮込んだビッグサイズの鶏モモ肉、しっとりした鶏ムネ肉と脂多めの豚バラ肉のチャーシュー2種、フワフワの食感のつくね、君に昆布の風味を移した味玉。ボリュームだけでなく、いずれの味付けも抜群ときた。プラス270円でこのトッピングは神。いきなり心を掴まれた。
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さて、濃厚なスープをひと口。大量の鶏ガラを使用したスープは、鶏の甘みや香りをガツンと感じる一方で、嫌な重さは全くない。中太の縮れ麺も、存在感をしっかりと主張していて旨い。途中で、丼に添えられた小さなミルクピッチャーには、鶏出汁を使ったクリームソースが。これをスープに注ぐと、ますます濃厚な飲み口に。
非常に満足度の高い一杯で、卓上にある味変ツール「石垣島の島七味」を使うことなく一気に完食した。私は「鶏エスプレッソ」の方が好みではあるが、火~金曜のレギュラーメニュー「丸鶏旨味そば」と「つけ麺33」も完成度は非常に高いので、どちらも一度お試しになるのをオススメしたい。
<店舗データ>
【店名】 麺屋33(めんやさんじゅうさん)
【住所】 東京都千代田区神田神保町1-44
【最寄】 東京メトロ・都営地下鉄「神保町駅」徒歩3分