大門、知る人ぞ知る名店「忍八」
都営地下鉄大門駅のA2出口から歩いて1分ほど。第一京浜から一本入った道で営業する「忍八」へ。細く暗い路地に建つ、まさに隠れ家といったこの店は、界隈の勤め人の心を掴んで離さない。ご主人はホテルニューオータニやヒルトン名古屋に務めたのち、名古屋の人気ラーメン店「江南」での修行を経て2009年12月に独立創業した。
お店は1階にカウンター5席、2階にはテーブルで10席ほど。麺メニューの筆頭は「つけ麺」で麺量は並が200gで大が300g。あつ盛・ひや盛と選ぶことが出来る。一方でラーメンも醤油、塩、みそ、こがしねぎ、辛みそにんにくバター、タンメンと様々ラインナップ。それぞれチャーシュー、玉子、ネギを追加トッピング可能だ。
そして残ったつけ汁に投入する「ぞうすい」もあり、チーズやバターを加える事も出来る。ほか午後1時半以降は油そば、ニラにんにくらーめん、チャーハン、ガーリックチャーハンも提供。さらにホワイトボードには自家製水ギョーザ、麻婆豆腐、赤ウインナー、もやし炒め、冷やしトマトといったツマミメニューも。
今回は人気の「つけ麺」を大盛(1000円)でオーダーした。着丼までは10分ほど。赤みを帯びたつけ汁は、魚介出汁や香味野菜ベースにトマトを加えたもの。麺との絡みを良くするためメカブでトロミを付けているそうだ。トマトの酸味や香りは確かに感じるものの前面には出過ぎず。魚介出汁と見事に調和している。
さらにピリっと辛みあるスパイスと魚粉も入っており旨い。陳腐な表現だがイタリア料理のようだ。一方の麺は川崎市の丸山製麺新城店製。国産など3種の小麦粉と石臼で挽いた全粒粉をブレンドしており、そのまま食べるととても香ばしい。コシもありツルリと喉ごしも良く旨い麺である。もちろん、つけ汁との相性も抜群。
トッピングには豚肩ロース肉のチャーシューが1枚、刻みネギ、カットレモンが乗る。卓上には白と黒それぞれのペッパーミル、粉チーズ、タバスコ、ラー油、一味があるのでお好みで。特にチーズとタバスコが合うので、終盤で試してみて欲しい。最後まで美味しく完食した。忍八はラーメンの評判も高いので、いずれまた。
<店舗データ>
【店名】 忍八
【住所】 東京都港区浜松町1-27-4
【最寄】 都営浅草線・大江戸線「大門駅」A2出口徒歩1分
