見出し画像

肥宝館 -貧すれば丼する-

【栃木 東武和泉】 足利麺「ひもかわラーメン(700円)」

ひもかわうどん×佐野ラーメンの出会い

群馬県桐生市とその周辺地域で愛されているご当地麺「ひもかわうどん」。麺の幅は5ミリから15センチを超えるものまであり、モチモチ食感とツルリとした喉越しが人気である。そして桐生周辺には派生系として、この幅広麺をラーメンで味わえる店が点在している。今回訪れたのはその一つ。足利市にある「足利麺」だ。

住所は栃木県だが、桐生市とは県境を挟んで隣接。JR両毛線で15分の距離である。店舗は東武伊勢崎線・東武和泉駅から西へ1キロほど。国道293号を跨いだ先に建つ。1975年に熊谷市で創業し、1980年にここ足利市に移転した。店内はテーブルと小上がり中心で80席以上はあるだろうか。昼時は行列が出来る人気ぶりである。

混雑時はウェイティングボードに記名して待つルールである。麺メニューは醤油清湯の「ラーメン」を筆頭に味噌、塩、カレー、タンメン、サンマーメン、冷やし、ざる、つけラーメンなど様々用意。唐揚げやエビフライを乗せたラーメンも人気だ。またチャーシュー、辛味、生玉子、納豆、ニンニク、コーン、バターなどを追加可能だ。

また、いずれも麺を手打ち麺、細麺、ひもかわ麺から選ぶ事が出来る。そして飯モノには、創業からの人気メニュー「チャーハン」をはじめチャーシュー丼、カツ重、カレーライスなどを用意。エビやカキ、アジ、イカ、カツなどのフライの定食も提供する。さらに餃子、春巻き、もつ煮、豚足といった一品料理もあり一杯飲る事も出来る。

今回は、その名も「ひもかわラーメン(700円)」を注文した。着丼までは8分ほど。スープは豚ガラや鶏ガラに昆布などを加えているだろうか。これまた隣接市の名物「佐野ラーメン」のオーソドックスなスタイルだ。香味油を最小限に抑えたアッサリの醤油清湯。醤油のカエシも強すぎず、優しい味でじんわりと旨いスープだ。

そして注目の「ひもかわ麺」だが、折り紙ぐらいの大きさのものが6枚ほど。コチラの麺は3種すべてが佐野ラーメンの製麺法である青竹打ちとのこと。表面にはわずかにザラ付きがあって少し厚みもあり、シルクというよりは木綿の舌触り。モチモチ食感で小麦の香りと甘味も感じられ実に旨い。スープとの絡みも抜群で食べ応えも十分だ。

チャーシューは豚肩ロースの煮豚が1枚。赤身と脂のバランスが良く、嫌な獣臭も皆無で旨い煮豚に仕上がっている。ほかメンマ、ワカメ、ナルト、刻みネギが乗る。「ひもかわうどん」と「佐野ラーメン」の融合。あっという間に美味しく完食した。こりゃ味噌やカレーのスープに「ひもかわ麺」を合わせても面白いだろうなぁ。

<店舗データ>

【店名】 足利麺
【住所】 栃木県足利市堀込町2540
【最寄】 東武伊勢崎線「東武和泉駅」徒歩15分

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「栃木県」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事