牛骨×貝の旨味たっぷりスープが魅力
都営大江戸線・新宿西口駅のD4出口から歩いて3分ほど。大ガードの北西側に広がる飲み屋街の一角にある人気店「中華そば 流川」へ。運営するのは株式会社goukiで、流川のほか中野に姉妹店「中華そば 仙道」も展開。屋号はいずれもバスケットボール漫画の金字塔「スラムダンク」の人気キャラクター流川楓と仙道彰から。
元々「流川」は西新宿「俺の麺 春道」の姉妹店として2019年7月1日にオープンした。その後「春道」は2020年11月に閉店したが、そちらで提供されていた濃厚つけ麺は「流川」に吸収され残っている。ウナギの寝床の様に細長い店内はカウンターのみ10席。麺メニューは看板の「牛貝清湯中華そば」が醤油と塩の2種。
ほか、牛出汁まぜそば、そして先述の通り「春道」の濃厚つけ麺が、ノーマルと海老入り、辛み入りなどをラインナップしている。「つけ麺」と「まぜそば」は無料で全粒粉麺に変更可能。また中華そばには「和え玉」も用意している。今回は店の1番人気という「牛貝清湯醤油中華そば」を特製(1150円)でオーダーすることに。
待つこと5分ほどで、スラムダンク調のロゴがあしらわれた丼が到着。スープは牛骨に丸鶏、鶏ガラを少量加え、低温で10時間炊き上げたという清湯がベースだ。そこに数種類の貝でとった出汁をブレンド。そこに円みある醤油のカエシ、牛と鶏の脂を重ねており、旨味とコクの強いスープに仕上がっている。これは旨い。
最初はアツアツで提供されるので牛のほのかな甘みが。そして冷めるにつれ、貝出汁の旨味が押し寄せてくる。そこに合わせるのは、菅野製麺所製の中細ストレート麺。しなやかで歯切れよく、スープとの相性は抜群だ。チャーシューは低温調理の豚肩ロース肉の薄切りが5枚と、しっとり仕上がった鶏胸肉が1枚。いずれも良い味だ。
味玉には黄身がオレンジ色のマキシマムこいたまごを使用。名前の通り濃い味が特徴で、ネットリした黄身がたまらない。ほか、柔らかな穂先メンマ、彩りの貝割れ、刻みネギが乗る。丼がやや小ぶりな事もあり、あっという間に完食した。次回は浅利トリュフペーストが乗り、より貝の旨味がブーストされた牛貝清湯の「塩」を啜ってみたい。
<店舗データ>
【店名】 中華そば 流川
【住所】 東京都新宿区西新宿7-9-15
【最寄】 都営大江戸線「新宿西口駅」徒歩3分