人形町の深夜の切り札「いなせ」
東京メトロ日比谷線・人形町駅のA1出口から歩いて1分ほど。人形町通り沿い、からくり櫓の目の前で深夜まで営業する「人形町らーめん いなせ」へ。元々は家系チェーン「せい家」の人形町店として2006年2月に創業したが、2010年に独立し現在の屋号にリニューアルした。運営するのは広告代理店の株式会社セールスバリューだ。
豚骨フレバー溢れる店内はカウンター6席とテーブル席10席。麺メニューだが「らーめん」の並盛が500円とワンコインから楽しめる。そしてトッピングはチャーシュー、味玉、ネギ、メンマ、海苔、ほうれん草といった王道から、キャベツ、もやし、コーン、キクラゲ、岩海苔、めんたい、高菜など実に種類が豊富だ。
特に注文が無ければ太麺で提供されるが、細麺に変更も可能。また低カロリーなコンニャクめんも用意している。また油そば、辛いらーめんもラインナップ。ほか、チャーシューと味玉の「ちゃっ玉丼」や、めんたいライス、ねぎめしといった飯モノや、餃子、水餃子、ツマミセットもあり一杯引っかけることも出来る。
まずは駆けつけ一杯。生ビール(290円)で喉を潤してから。しかし、らーめんの選択肢が豊富で迷ってしまうが、今回はトッピング人気上位のチャーシューが3枚と味玉が1つ、そしてネギ1山と海苔増しの4種が揃った「人形町スペシャル(980円)」を注文することに。麺の固さ、味の濃さ、油の多さは全て「普通」でお願いした。
着丼までは待つこと5分ほど。スープは獣臭の残る豚骨醤油だが、カエシも鶏油も強すぎず。元々「せい家」の味がベースなのだろうが、家系と呼ぶには比較的アッサリ目だ。トッピングの幅広さからみるに家系風でも博多風でも楽しめる中間でチューニングしている印象。合わせる麺は少しザラ付きのある中太ストレート。
そしてチャーシューは豚肩ロース肉の煮豚が3枚。ほか辛みダレで和えられた白髪ネギ、黄身ネットリの味玉、ほうれん草、海苔5がトッピングされる。卓上にニンニクペーストと胡椒があるのでお好みで味変を。家系に近づけたい人は味濃いめ油多めを、博多風なら細麺を選ぶのが良いだろう。さて、次回は何を乗せようか。
<店舗データ>
【店名】 人形町らーめん いなせ
【住所】 東京都中央区日本橋人形町2-2-3
【最寄】 東京メトロ日比谷線「人形町駅」徒歩1分