塩の名店「如水」の血を引く絶品スープ
名古屋市街を東西に走る広小路通りの「東新町交差点」から、市道空港線と名古屋高速環状線沿いに南へ200メートル。塩ラーメンに定評のある「なるとや」へ。ご主人は名古屋市徳川町にある塩ラーメンの名店「徳川町 如水」出身。ここ栄の店舗が本店で、大須にも支店を展開しているが、いずれも評判は良い。
月~木は24時、金~日曜日は深夜1時まで営業。店舗は名古屋の代表的な歓楽街・女子大エリアの東端にあるため、呑みのシメに啜る人も多いようだ。ラーメンは塩と醤油の2種で、ほか「つけ麺」や新メニューの「魚介黒醤油らーめん」も提供している。今回は全部入りにあたる「なるとやらーめん」を塩でオーダー。
薄濁りのスープは、鶏と豚、節系を使用。ひと口目は節系がガツンと香るが、後から動物系の濃厚な旨味が追いかけてくる旨いスープだ。無化調だそうだが、味の輪郭がボヤけることなく各素材が旨味を主張。塩ダレの加減も強すぎず丁度良い。変に脂っぽくないので、濃厚だがスッキリした後味に仕上がっている。
一方の麺は名古屋の老舗・林製麺所の中細麺。歯切れがよくスープにマッチしている。トッピングも良い味で、脂の多い豚バラ肉のチャーシューは舌の上でトロける食感。味玉はやや甘めの味付けで、塩スープの中にあって抜群の存在感を放っている。栄周辺にはラーメン店が数多あるのだが、この味なら行列も頷ける。
<店舗データ>
【店名】 なるとや
【住所】 愛知県名古屋市中区栄4-7-13
【最寄】 市営地下鉄東山線「新栄町駅」徒歩7分