肥宝館 -貧すれば丼する-

【名古屋 錦三】 らーめんまぜそば あらし「看板まぜそば(900円)」

深夜の錦三で啜るコク旨まぜそば

名古屋イチの繁華街、通称・錦三(きんさん)=錦三丁目で朝5時まで営業する「あらし」へ。こちら錦の本店をはじめ、愛知県内は小牧と名古屋駅西口前に、また岐阜、大阪、鹿児島、沖縄にも店舗を展開。名古屋メシとしてすっかり定着した「台湾まぜそば」や「台湾らーめん」などジャンキーな一杯を、明け方まで啜る事が出来る。

客引きが屯する交差点をいくつも抜け、目当ての「あらし」へ。店舗の入口は呉服町通り沿いの雑居ビル「桜ビル」の1F、やや奥まった所にあるので見逃さぬようご注意を。店内はカウンターのみ10席程度で、深夜2時にも関わらず満席状態。呑みのシメというご機嫌なグループや、仕事を終えた水商売のお姉さん方で賑わっている。

こちらの「台湾まぜそば」は一般的なタレに加え、塩、カレーも用意。また「台湾ラーメン」と鶏ベースのあっさり系ラーメンも提供していて、それぞれスープを塩と醤油から選べる。店に着くまでは「台湾まぜそば」を啜るつもりだったが、券売機左上のボタンには「看板まぜそば」との商品が。ならばと、浮気してコチラをチョイス。

ネギ、海苔、卵黄、ニンニクと見た目は台湾まぜそばに近いが、台湾まぜそばのトレードマークである辛いミンチ肉の姿はない。干しエビ、干し貝柱を使った醤油ベースのタレを中太麺に絡めて啜っていく。名古屋感こそ無いが、確かにコクのあるタレは「看板」に値する味わいだ。少し温まった卵黄が麺にまとわり付き旨さ倍増。

途中で卓上の昆布酢や一味を加えて、味を変えながら食べ進めていく。深夜に頬張るゴロゴロの炙りチャーシューに罪悪感を感じつつも、最後は無料の「追い飯」を丼に投入し完食。錦の夜を名古屋メシで彩りたいなら「台湾まぜそば」を選ぶべきだろうが、「看板まぜそば」も捨てがたい。深夜の混雑も納得の一杯である。

<店舗データ>

【店名】 らーめんまぜそば あらし 錦店
【住所】 愛知県名古屋市中区錦3-3-30
【最寄】 市営地下鉄桜通線「久屋大通駅」徒歩5分

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