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肥宝館 -貧すれば丼する-

【愛知 豊橋】 らぁ麺 幸跳「丸鶏たまり醤油らぁ麺(920円)+豚チャーシュー増し(200円)」

濃厚民族・豊橋市民にもウケる清湯

JR豊橋駅西口からまっすぐ伸びる県道393号を進み、往完町の五差路を超えて東脇東交差点を左折。トータル歩いて20分強、住宅地の一角にある市内イチの人気店「らぁ麺 幸跳」へ。こちらはミシュランガイド東海版でビブグルマンを獲得した実力派。屋号は「ウチのラーメンを食べて幸せに跳ねてくれたら」と付けたそう。

ご主人の松永基寛氏は元々、福祉関係の仕事に従事しながら、自己流でラーメンを6年間も研究。2015年3月19日に満を持して創業した。岡崎市民は濃厚な味を好むそうで、当初は澄んだスープは苦戦したそうだが、溜り醤油を効かせた一杯がブレイク。現在は昼営業のみ、材料切れ次第終了という事もあり、行列必至となっている。

店舗は、幾つかの店が連なる長屋の一角。店前と裏に合わせて10台分の駐車場があるものの、すぐに満車となるので注意を。暖簾をくぐって右手に券売機、左手に製麺室。店内には札幌・横山製粉の強力粉「ニングル」の粉袋に並んで、バンドマンのご主人のフェンダーストラトキャスターやG&Lのベース、アンプなども飾られている。

そして棚にはジェフ・ベック、ツェッペリン、レッチリのCDがズラリ。訪問時のBGMはジョン・メイヤーのアルバム「Continuum」より。麺メニューは「丸鶏たまり醤油」「淡麗煮干し」がそれぞれ、らぁ麺・つけ麺を。また「塩」はらぁ麺のみ用意している。麺大盛はプラス120円。味玉は半玉だがデフォルトで入っているのが嬉しい。

今回は、POPにおススメとあった通り、「丸鶏たまり醤油らぁ麺」に「豚チャーシュー増し 2枚(200円)」を加え注文した。丁寧に作っているからか、カウンター6席と4人掛けテーブル1卓の計10席あるものの回転はあまり早くない。土曜11時半の訪問で、外待ちは10人ほど。並び始めから60分で旨そうな一杯が着丼した。

追加の豚は別皿での提供だ。スープは丸鶏を丁寧に炊いて、酸味とコクのある溜り醤油のカエシを重ねたスッキリした清湯である。色の割に塩味は強すぎず。一口啜れば、醤油と鶏の香りが鼻に抜ける。そこに国産小麦100%、自家製の中太ストレート麺が泳ぐ。滑らかな麺肌で滑るように喉へ。コシもありスープとの相性も抜群だ。

低温調理でレアな仕上がりの豚肩ロースチャーシューは、肉の旨味を存分に楽しめる逸品。しっとりした仕上がりの鶏ムネ肉も旨い。黄身がサラリと解ける味玉、歯ごたえあるメンマ、大きく切ったネギ。すべてのバランスが良い。これは60分待った甲斐があった。あっという間に完食。溜り醤油が苦手でなければ是非一度啜って欲しい。

<店舗データ>

【店名】 らぁ麺 幸跳(さちはね)
【住所】 愛知県豊橋市東脇3-9-5
【最寄】 東海道新幹線ほか「豊橋駅」徒歩22分

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