名古屋のオフィス街で、ご当地麺「好来系」を啜る
台湾ラーメン以外にも、名古屋には面白いご当地麺がある。その一つが「好来系」だ。これは千種区で1959年に開業した好来を祖としたラーメンで、鶏ガラ、豚骨、魚介のほか、根菜や漢方薬を煮込んだ優しい味の「薬膳スープ」が特徴。
好来系では珍しくオフィス街に店を構える「蔘好来」。メニューは「松」「竹」「梅」「寿」で分かれていて、松が普通のラーメン、竹がメンマ、梅がチャーシュー増し。寿はメンマとチャーシュー増しだ。値段は高めだが、どれも結構なボリュームなので覚悟して臨むべし。
私の好きな「竹」は、麺が見えないほどメンマが盛られた一杯。まさかこの下にチャーシューが4枚も隠れているとは思うまい。根菜の旨味を感じる優しいスープ。塩味と油を抑え非常にあっさりした味付けなので、途中で胡麻ラー油と高麗人参酢を加えて食べ進めると良い。
名古屋メシには個性的な料理が多いが、その中で「好来系」は派手さのないラーメンなので、知る人ぞ知る存在になっている。初めての名古屋旅で食べるべきものではないかもしれないが、2度目、3度目と訪名を重ねている方には、ぜひ一度味わってみて頂きたい。
<店舗データ>
【店名】 蔘好来 (シンコウライ)
【住所】 愛知県名古屋市中区丸の内3-21-2
【最寄】 地下鉄桜通線「久屋大通駅」徒歩5分