都心に下町の風。虎ノ門路地裏の大衆中華「山陽」
虎ノ門の外堀通りからマッカーサー道路側の路地に潜りこむと、まるで下町のような風景が拡がっている。カレーに中華に焼き鳥に。お昼時は、満腹感と安息の場を求める勤め人で混雑するが、夜はだいぶ落ち着く。特に、土曜日の夜は早い時間から町も眠り、歩く人もまばらで、都心であることを忘れてしまう。
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このエリアに、昭和の香りがする大衆中華料理店がある。名前は「三陽」。新橋駅の近くにも同名の店があり、おそらく姉妹店のはずだ。ラーメン470円、餃子は420円、麻婆豆腐は500円。町の中華屋の定番であるカレーもオムライスもある。夜の大皿メニューを除いて、大半の料理は1000円札でお釣が来るのが嬉しい。
私はこちらのタンメンが好きだ。スープは鶏ガラベースで、野菜の旨味がしっかりと溶け出している。一杯600円にも関わらず、モヤシ、ニンジン、白菜、キクラゲ、そして豚肉と具だくさん。しっかり鍋を振り、強い火力で調理しているのでアツアツだ。かん水の臭いのする麺と野菜をワシワシと掻きこんでいく。
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お腹に余裕のある方は評判の良い「餃子」を付けることをオススメする。また、餡かけの「もやしそば」や、さっぱり醤油味のラーメンも良い味を出している。昼11時から夜11時までの通し営業で日曜定休。知る人ぞ知る、都心の大衆中華店。界隈のチェーン店の味に飽きている方は、ぜひ訪れて見て欲しい。
<店舗データ>
【店名】 三陽
【住所】 東京都港区虎ノ門1-8-5
【最寄】 東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」徒歩2分