スパイスが「どーん！」と来るカレー麺が人気
ラーメン激戦区・松戸。駅東口周辺は「まるき」「とみ田」「兎に角」と名店揃いで目移りしてしまう。一方の西口も、数では少し負けるが、行列の絶えない「ラーメン二郎 松戸店」や「長浜らーめんフクフク」など旨い店はある。そして、西口エリアで、ひときわ個性を放っているのがカレーつけ麺の名店「魔乃巣」だ。
漫画「笑ゥせぇるすまん」主人公・喪黒福造の行きつけのバーと同じ店名だが、こちらのご主人はバーテンダーなのだ。元々は坂川を挟んだ対岸でバーを営んでいたが、独学で作ったラーメンが人気に。その後、今の場所に移転し「麺」を中心に営業中だ。2016年以降、体調不良で休業していた時期もあったが、現在は復活。
ラーメン・つけ麺ともに、カレー無し、カレー入り、辛口の3種が用意されているが、圧倒的に人気が高いのは「カレーつけ麺」である。つけ汁は豚骨と根菜のスープに、スパイスを溶いたもの。そこに鴨油を足すことでコクを出している。ご主人はかなりスパイスの調合を研究されたのか、「辛い」よりも「スパイシー」という印象が強い。
そして辛味を補うように麺にかけられたスパイスや、絶妙に配置された水菜で彩りも鮮やかに。チャーシューは2種で、麺の上には燻製された鴨肉、つけ汁には厚くカットされた煮豚が入る。どちらも単品で酒の肴にしたいレベルの逸品だ。店はバーのような雰囲気だが、お酒を注文しなくても大丈夫。ぜひ一度、啜ってみて頂きたい。
<店舗データ>
【店名】 魔乃巣
【住所】 千葉県松戸市本町14-9
【最寄】 JR常磐線「松戸駅」西口徒歩5分
