赤羽の激ウマらぁ麺は、ちょいとお高め
ラーメンは全て1000円以上。センベロの聖地・赤羽で強気の値段で攻めるのが、南口すぐの「山雄亭」である。手がけるのは王子の人気店「えんや」の店主・山田雄太氏。若くして亡き父から店を受け継ぎ、王子に移転して10年。「親父のラーメンは一旦封印し、自分のラーメンを作りたい」と、2017年1月に「えんや」を無期限休業。「山雄亭」をオープンしたのだ。
店内は木のカウンターに整然とした調理場。まるで寿司屋か割烹か。内装もまた高級志向。こちらでは、醤油と塩のらぁ麺、つけ麺に加え、ご飯ものも頂くことが出来る。看板メニューの「醤油らぁ麺」は、さつま地鶏を軸にしたスープに、やや甘めのカエシを合わせた清湯。麺は全粒粉入りか、とても風味が豊か。細麺なのでスープとの絡みも良い。
そして目を引くのがトッピング。特上は3種のチャーシューと味玉、筍、焼き葱が豪華に盛り付けられる。どれも丁寧な仕事だが、私が一等気に入ったのは豚トロのチャーシューである。塩麹だろうか、絶妙な味付けで旨味を最大限に引き出している。また歯ごたえも抜群である。一つ一つの具材を愛でるように口に運ぶ。至福の時間。
私のような麺喰いはラーメン1杯が1000円オーバーでも驚きはしないが、もちろん「これで1400円は高い」という声もあろう。まあ、ラーメンで観光振興という時代だ。日常食のラーメンもあれば、ハレの日に啜る一杯があってもいいのかもしれない。なお、土曜は比較的混雑するようなので、平日夜を狙うとよいだろう。
<店舗データ>
【店名】 らぁ麺 山雄亭(さんゆうてい)
【住所】 東京都北区赤羽西1-4-15
【最寄】 JR京浜東北線「赤羽駅」南口徒歩1分
★2019年10月27日をもって閉店。残念…