一杯毎が真剣勝負。コダワリ光る越谷の名店
東武スカイツリー線・越谷駅の西口から歩いて7分ほど。県道越谷川口線沿い、越谷税務署そばで2015年から営業する「義匠(ぎしょう) 森田製麺所」へ。店内には「調理作業中、御注文を伺う事が出来ません」との札が。さっそく漂うクセ者感。ご主人はオーダー毎に一杯ずつ作るため、着丼まで30分以上待つこともザラだそうだ。
カウンターとテーブル席が混在する店内。ラーメンは魚介の和出汁、鶏白湯、野菜出汁を重ねたスープで、比較的に鶏白湯が強いのが「義匠麺」、和出汁の比率が高いのが「魚介麺」だそうだ。また、動物系不使用の「昆布出汁魚介麺」や数量限定の「ごまみそ麺」「つけ麺」もラインナップ。夏場には冷やし麺なども提供する。
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今回は先客無しだったので、入店早々に人気No.1の看板メニュー「義匠麺」を、トッピング「全部のせ(450円)」で注文した。オーダーを告げると「嫌いな具材はありませんか?」「角切りチャーシュがサービスつきますが、どうしましょう?」「ラードや背脂や使わず、植物性の香味油です」など、ご主人から丁寧な説明と確認が。
まさに一杯ずつの真剣勝負だ。真剣な眼差しで厨房に立つご主人。注文から10分ほど経っただろうか、まずは「義匠麺」が到着した。続いて「全部のせ」のトッピングが別皿で提供される。別皿の盛りの良さに圧倒されつつ、まずはスープをひと口。粘度は低めだが、鶏白湯に魚介の旨味、醤油ダレの甘味が重なった濃厚な飲み口だ。
なお、和出汁には帆立、干し海老、本枯れ節、利尻昆布などをコダワリ抜いた食材を使用しているそうだ。無化調かつ動物性脂不使用だが、物足りなさは一切無い。そこに合わせる麺は、北海道産小麦「春よ恋」を使用した自家製の中太麺だ。ツルツルでモッチリ。香り、コシ、喉越しの全てが良く、丼の中で存在感を放っている。
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そして、丼に盛られたトッピングは、ネギ類と味玉以外がバーナーで炙ってあり香ばしい。バラロールチャーシューは外側がカリカリで中はジューシーの逸品。黄身がネットリとした味玉も良い味だ。ほかメンマ、刻み玉ネギ、長ネギ、小ネギが乗る。この別皿のトッピングで一杯引っ掛けるなんてのも良さそうだ。
卓上の調味料にもコダワリが。黒胡椒、山椒、一味に加え、自家製のフルーツ酢、生姜の醤油漬け、ニンニク醤油漬け、香辛料入りの魚粉も用意されている。色々と試して味の変化を楽しみ完食。そうこうしていると次の客の注文・調理が始まってしまい、お会計の機を逸してしまった。滞在時間は45分。時間に余裕のある方はどうぞ。
<店舗データ>
【店名】 自家製麺 義匠 森田製麺所
【住所】 埼玉県越谷市赤山町2-110-2
【最寄】 東武スカイツリー線「越谷駅」西口徒歩7分