都内最高峰の呼び声高い牛骨ラーメン
北千住駅の東口を出て、東京電機大の脇を抜け開かずの大踏切の方へ歩いて4分ほど。足立区屈指の人気店「牛骨らぁ麺マタドール」へ。ご主人の岩立伸之氏は護国寺「柳麺ちゃぶ屋(閉店)」、堀切菖蒲園「麺香房 天照(閉店)」、竹ノ塚「しおの風」などで修業し、2011年7月に地元・北千住に「マタドール」を創業した。
旨味たっぷりな牛骨出汁に業界騒然。創業して早々に、業界最高権威とされる東京ラーメン・オブ・ザ・イヤーで史上初めて「しょうゆ」「しお」「つけ麺細麺」「オリジナル」の4部門を同時受賞。現在は、同じく北千住駅東口にセカンドブランド「みそ味専門 マタドール」を、定休日には二毛作で「まぜそば専門 闘牛脂」も展開中だ。
基本メニューは、醤油と塩の2種の「らぁ麺」と、つけ麺の3軸。また数量限定で「油そば」や「台湾らぁ麺」も提供している。サイドメニューには、こだわり醤油の玉子かけご飯、塩カルビ丼、牛すじご飯などをラインナップ。いつも塩か醤油で悩むが、今回は全部入りにあたる「贅沢焼牛らぁ麺」を醤油でオーダーすることに。
程なくしてローストビーフが豪勢に盛り付けられた一杯が到着。スープは牛骨をベースに、魚介系の乾物や香味野菜、山菜などを使って仕上げた絶品出汁だ。牛特有の臭みも無く、すっきりした飲み口に仕上がっている。少し甘目のカエシが旨味を増幅させる。合わせる麺は三河谷製麺の全粒粉入り中細麺。スープとの相性は抜群だ。
ローストビーフが旨いのは言わずもがな。その下に隠れた甘めの牛しぐれ煮が、また激旨なのだ。麺に絡みつく肉と脂がたまらない。ほか半熟の味玉、細切りの筍、刻み玉ネギ、香りのよい青ネギ。レアに仕上がった牛肉に徐々にスープの熱が入り、風味も食感も変わっていく。隙の無い一杯、お見事。
<店舗データ>
【店名】 牛骨らぁ麺マタドール
【住所】 東京都足立区千住東2-4-17
【最寄】 JR常磐線「北千住駅」東口徒歩4分
