なりたけのDNAを受け継ぐ「麺屋 亥龍」
JR総武本線・市川駅の北口から歩いて1分ほど。市川駅前西通りで2008年3月より営業する「麺屋 亥龍」へ。ご主人は背脂の名門「こってりらーめん なりたけ」の本店にあたる津田沼店で、かつて店長を務めた人物だ。コチラでも修行元に似た背脂をたっぷり振りかけたラーメンを提供。午前3時まで営業というありがたい存在だ。
店内はL字カウンターに10席。麺メニューは背脂醤油、背脂味噌と2系統のラーメンに加え、宗田節と鯖節を使用し自家製ねぎ油で香り付けした「魚塩らーめん」や「辛みそつけそば」も用意。麺中盛はプラス50円、大盛は100円で、それぞれチャーシュー、辛ネギ、野菜盛り、味玉、バター、コーン、ワカメ、海苔を追加トッピング出来る。
またライス、半ライス、チャーシュー丼といった飯モノや、餃子もありビールを引っかけることも出来る。なお午前11時半から午後5時までは「半ライス」が無料に。今回は「背脂醤油らーめん(870円)」に味玉(100円)を追加しオーダー。背脂量は聞かれなかったのでノーコールで。また細麺と太麺が選べるが「細麺」でお願いした。
待つこと7分ほどで表面にしっかり背脂が振りかけられた一杯が到着。薄濁りのスープは豚骨ベースで鶏ガラや野菜も煮込んでいるか。円みある醤油のカエシが重なり、思いのほかスッキリした飲み口に仕上がっている。そこに背脂のコクと甘味が重なり美味である。そこに珍來製麺所から取り寄せた黄色がかった中細縮れ麺が泳ぐ。
少しゴワっとした食感でスープとの相性は抜群だ。なりたけと違う組み合わせで、個人的にはこちらの方が好みである。チャーシューは豚バラロースが1枚。薄切りで箸で解れるので麺や具材に絡めて食べるのに丁度良い。これは増量しておくべきだったな。味玉はタレの味がしっかり染みており、黄身がネットリして美味である。
青森「ふなばやし」の鶏卵を使用しているようだ。ほかトッピングにはシャキシャキの茹でモヤシ、刻みネギ、メンマ、海苔が乗る。卓上にはGABANのブラックペッパー缶、ニンニク、豆板醤、七味があるのでお好みで。上質な背脂を使っているようで嫌な重さはなく、あっという間に完食した。市川で呑んだシメにおススメだ。
<店舗データ>
【店名】 麺屋 亥龍(いりゅう)
【住所】 千葉県市川市市川1-8-13
【最寄】 JR総武本線「市川駅」北口徒歩1分